【インタビュー】「チャン・オクチョン」キム・テヒ 「最期まで、愛のために自身のすべてを捧げた女性―」#2
Dlifeにて10月27日より「チャン・オクチョン」が放送スタート!それに合わせて、Cinemartでは、「チャン・オクチョン」のキャストインタビューを公開します。張禧嬪という多くの名女優が演じてきたこのキャラクターを、どうキム・テヒが演じたのか。そして"稀代の悪女"を"純粋に愛に生きた女性"という新たな視点で描く本作についてお話しいただきました。第2回は共演者とのエピソード。
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★「チャン・オクチョン」公式サイト
●今回の張禧嬪は、針房出身の朝鮮最高のデザイナーとして"ファッション"面を中心に描かれた、新鮮な設定でした。劇中では裁縫をする様子も登場しましたが、ドラマのために特別に練習をしたのでしょうか?韓服の裁縫は普段する機会がないと想いますが、やってみていかがでしたか?
衣類学科出身なので実は裁縫には慣れていました。楽な気持ちで接したんですが、私は主にミシンを主に使用し、韓服の生地や韓服に使われる糸を直接縫う機会はありませんでした。今回は韓服デザイナーの方に講習を受け、家でも暇があれば課題として出されたものをずっと縫っていたんですが、本当に楽しかったし、韓服の美しさを知りました。練習しながらも、キャラクターにはまっていくことができた気がします。
オクチョンが賤民出身だということで、自身の夢を叶えるのが難しかったりすべての面で社会的な制約を受けてきたんですが、服を作る時だけは喜びを感じ、そこに集中することがうれしくて楽しかったんだと思います。
●劇中の相手役ユ・アインさんとは実際には6歳の年齢差がありますが、ユ・アインさんとのラブストーリーを演じるのはいかがでしたか?
少し心配していたんですが、まったく違和感はありませんでした。
何より、俳優としてとても成熟した方で演技も上手いですし、イ・スンという役柄が少年のような純粋さと同時に王としてのカリスマもある人物でした。そのふたつの面をとてもうまくお見せできる最高に適した俳優だったと思います。
そのため、私もオクチョンとしてイ・スンを愛するのに問題はなく、むしろユ・アインさんがイ・スンを演じたことでとても助けになりました。実際にも張禧嬪が何歳だったのか正確ではありませんが、粛宗よりも2歳年上だったと記録されています(笑)。演じながら、距離感や気まずい思いなどはまったくなかったと思います。
●共演されたイ・サンヨプさんの印象と、彼が演じた"自分の気持ちを抑えて抑えて見守る"イ・ハンという男性像についてどう感じましたか?
イ・ハンも実はオクチョンに近づこうとしましたが機会を逃し、そのうちにイ・スンと恋に落ちた姿を見て苦しみ、遠くからしか見つめられなかったキャラクターじゃないですか。イ・ハン個人としての人生は、とても不幸だった気がします。愛する女性をただ横から見ているだけで、助けることもできず、本心を告白することもできず、心の中で葛藤が激しかったと思います。
でも、実は素敵ですよね。本当にその女性を大切にして、その女性の幸せを願う心まである、そんな成熟した愛をしたので素敵だと思います。
●ソン・ドンイルさんやイ・ヒョジョンさんなど、大御所の先輩方や個性豊かな俳優方が多く出演されました。撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
現場は忙しくバタバタしていましたが、先輩方から本当に多く助けていただきました。現代劇では相手役など年齢が近い方々と多く共演し、先輩方々とはそんなに長いセリフを言い合うシーンが多くありませんでした。
今回のドラマは、ソン・ドンイル先輩、イ・ヒョチュン先輩、キム・ソンギョン先輩、イ・ヒョジョン先輩など、本当に全員がすばらしい俳優で、そんな方々と同じシーンで演技をしながら先輩方のアドバイスひとつひとつが私にとって財産になりました。時代劇の演技に初挑戦した私は難しいこともたくさんありましたが、先輩方のおかげでとても大きな力を得ました。
●KARAのスンヨンさんは本作を通じて本格的に女優デビューしました。先輩女優として、スンヨンさんはどんな女優でしたか?今後、どんな女優になると思いますか?
KARAでの姿とは全然違う、まるでサイズがぴったり合った服を着た時のような感じでした。KARAの姿を思い出せなくなるほど......。髪を整え、韓服を着た姿はキャラクターにぴったりだったと想います。演技が上手だというのは、その作品でそのキャラクターを視聴者が見た時に『あの人なんだな』と信じてしまうじゃないですか。スンヨンさんが本当にチェ・ムスリに見えた気がします(笑)。
●劇中、俳優ジェヒさんがチャン・オクチョンの初恋の相手として彼女のためにすべてを捧げるロマンティックなキャラクターを演じられましたが、共演してされてみていかがでしたか?
ジェヒさんはとても明るく、冗談もよく言うしいたずら好きな性格です。よく笑いますし。でも、心に傷を抱えた一番真面目で暗いキャラクターじゃないですか。そのせいで、ジェヒさん自身もリハーサルの時に照れくさそうにしていたり、いたずらをしてすごく笑いながら撮影をしていた気がします。撮影がスタートした瞬間にとても真剣な目つきに変わったのが、すごく印象的でした。普段話をしている時は優しくていたずら好きな目をしているんですが、アクション演技が始まった瞬間に変わった目つきはメラメラと目から火が出てきそうでした(笑)。
第3回につづきます。
撮影:Kim Daun(studio zip)
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