【台湾エンタメ】台湾の巨匠、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の不朽の名作が今蘇る!『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』デジタル・リマスター版公開決定!
ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督による青春シリーズ不朽の名作『冬冬の夏休み』(1984年)、『恋恋風塵』(1987年)がデジタル・リマスター版として、5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定で公開、その後全国順次公開されることが決定しました。
『冬冬の夏休み』は、祖父の住む田舎でひと夏を過ごす幼い兄妹トントンとティンティンを通じて、自然の美しさや子供たちの友情を描く牧歌的な作品。フランスのナント三大陸映画祭で、前年の『風櫃の少年』に続き最優秀作品賞を2年連続受賞し、アジア太平洋映画祭では最優秀監督賞に輝いた本作は、田園風景の中で繰り広げられる懐かしさと優しさに溢れた日々と、子供たちの無邪気な愛くるしさが前面に描き出された、みずみずしい詩情に満ちた傑作だ。
『恋恋風塵』は、鉱山の村で幼い頃から兄妹のように育った少年ワンと少女ホンの淡い恋と別れを描いた青春ドラマ。かつての日本にも似た、古き良き原風景の台湾を背景に、抑制のきいた映像で語りかける哀切のラブストーリーは国境を越え、多くのファンを生み出した。
いずれもホウ・シャオシェン監督の自伝的体験をもとに描き出される小さな日常の中には、その人間が生きた時代や社会、ひいては民族的情感までもが映し出され、「日本」と「台湾」という歴史的な距離感が与える郷愁があいまって、観る者の心を捉えて離さない。
共に世界初のDCP上映となり、特に『冬冬の夏休み』は台湾の倉庫で発見された状態の悪いネガプリントを、日本の配給会社である熱帯美術館主導のもと、技術力の高い日本で数々の実績を誇るエキスパートである東京光音にて修復を実施、世界に先駆けてデジタル・リマスター版の上映が実現した。30年余りを経て、当時のノスタルジーを感じさせる風景が色鮮やかに蘇ることになる。日本公開後は、日台協力のもと、リマスター版の海外セールスが予定されている
■作品情報
『冬冬の夏休み』
監督:ホウ・シャオシェン 脚本:ジュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン 原作:ジュー・ティエンウェン
出演:ワン・チークァン、リー・ジュジェン、グー・ジュン、メイ・ファン、ヤン・ドゥチャン
台湾映画/1984年/台湾語/萬賽路影業公司製作/イーストマンカラー/98分/原題:冬冬的假期
配給:熱帯美術館
©A MARBLE ROAD PRODUCTION, 1984 Taiwan
【STORY】
小学校を卒業したトントンは、母が病気で入院したため、妹のティンティンともに夏休みを田舎の祖父の家で過ごすことになる。祖父はとても厳格だったが、トントンは田舎の子供たちとすぐに仲良くなり、毎日思う存分遊んで過ごす。一方、妹ティンティンはなかなか仲間に加えてもらえず、兄たちにいたずらしたりの日々。やがて台北から父が迎えにくる......。
『恋恋風塵』
監督:ホウ・シャオシェン 脚本:ウー・ニエンジェン、ジュー・ティエンウェン
出演:ワン・ジンウェン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー、リン・ヤン、メイ・ファン
台湾映画/1987年/台湾語/中央電影公司(台北)製作/イーストマンカラー/110分/原題:戀戀風塵
©CENTRAL MOTION PICTURE CORPORATION 1987
【STORY】
鉱山の村で幼いころから兄妹のように育った少年ワンと少女ホン。台北に出た二人は、夏の里帰りを楽しみにしながら、愛すると感じるよりも深く心で結ばれている。やがてワンのところに兵役の知らせが届く。ホンはワンに毎日手紙を書き続けることを約束し、ワンにも自分の宛名を書いた1000通の封筒を託す......。
5月21日(土)より、渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開
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