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実在の“師任堂(サイムダン)”はどんな女性だった?

「師任堂、色の日記」メイン画像
©Group Eight

「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエが13年ぶりのドラマ復帰作として選んだ話題作「師任堂(サイムダン)、色の日記」。本作の主人公である“師任堂(サイムダン)”とはどのような人物なのでしょうか?

最高額紙幣5万ウォン札の顔

師任堂(サイムダン)は、朝鮮時代の女流書画家であり、良妻賢母の象徴として名高い女性。

韓国では、以前は最高額の紙幣は1万ウォン札でしたが、より高額な紙幣の必要性が叫ばれ、2009年に新たな最高額紙幣5万ウォン札が登場することに。その時、5万ウォン札の肖像画に選ばれたのが師任堂(サイムダン)でした。これは女性初の快挙であり、背景には彼女の代表作「墨葡萄図」「草虫図繍屏」も使われています。そして、5千ウォン札の肖像画は朝鮮時代の儒学者であり、師任堂(サイムダン)の息子・李栗谷(イ・ユルゴク)。なんと親子で紙幣の肖像画に選ばれているのです!

ちなみに……1万ウォン札はドラマ「大王世宗(テワンセジョン)」の主人公・朝鮮王朝第4代国王・世宗(セジョン)。ハングルを制定した人物としても有名ですね。千ウォン札は李退渓(イ・テゲ)という朝鮮時代の儒学者です。

韓国の紙幣韓国の紙幣

幼いころから才能を発揮した女流書画家

師任堂(サイムダン)は1504年、5人姉妹の次女として生まれ、幼い頃から書画に豊かな才能を発揮しました。

幼い頃に彼女がある有名画家の山水画を模写すると本物を上回るほどの出来栄えで、周囲の大人を驚かせたとか。他にも、師任堂(サイムダン)が描いた虫をニワトリが本当の虫だと勘違いして食べようとした、なんて驚きの逸話も残っています。

サイムダンの絵画作品

子育てと仕事を両立させた女性

師任堂(サイムダン)は18歳で結婚し、7人の子供に恵まれました。あまり生活は豊かではありませんでしたが、節約と工夫の精神で乗り越え、子供たちに苦労はさせなかったそう。夫に対しても内助の功を発揮し、科挙に挫折した夫に対し自殺未遂をしてみせ夫を奮い立たせた、なんてエピソードも。

また7人の子どもには自ら学問を教えるほど教育熱心だったそう。特に有名なのは三男の李珥(イ・イ)で、彼は後に「東方の聖人」と称される儒学者に成長。前述した通り今では母と同じく紙幣の肖像画に選ばれています。

師任堂(サイムダン)は結婚後も家事や子育てのかたわら、創作活動に打ち込み、夫や姑もそんな彼女を応援したといいます。

仕事と家庭の両立を見事にやってのけた彼女。イ・ヨンエが復帰作としてこのドラマを選んだのも、家庭を持ちながら働くという、共通点があったからこそ。イ・ヨンエはこのドラマでどんな師任堂(サイムダン)を演じて見せてくれるのででしょうか。ぜひドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」でご確認ください!

イ・ヨンエ演じる師任堂
「師任堂(サイムダン)、色の日記」より。©Group Eight

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