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【台湾 乱・想】幻想的な唐代蜃気楼~記・ホウ・シャオシェンの『黒衣の刺客』 [有中文]


ほぼ言葉がない世界
風の音がある
刀と剣が交わす鏗鏘(こうそう)の音がある
薄物の裳が踊る音がある
紗の簾が床に垂れた音がある
眉をひそめるため息の音がある
払子が凡俗を一掃する音がある
炊煙(すいえん)嫋嫋(じょうじょう)の桃園郷で鏡磨きの音がある
歸去來兮(かへりなんいざ)の鳥鳴きがある


横長のスクリーンが1:1.41の比率で切られた。モノクロ、音無し。現在、流行っているエンタテイメントの中に存在しないジャンル。子供の頃に白黒のアナログ受信機の前に座り、大人が作った幻想の武侠世界を見る光景に戻ったように。

初めてホウ・シャオシェンの映画に震かんさせられたのは『悲情城市』(1989)。大人が教えてくれなかった"二・二八事件"(註1)を、映画の中で平凡に見える一族によって、穏やかな言葉で知らせてくれた。国民党が専制の80年代に、初めて反動の興奮を味わった。

1998年、台湾ローカル精神にこだわったホウ・シャオシェンが『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を製作した。ホウ・シャオシェンはずっと台湾の庶民の生活を描いていたが、黄金時代の上海の世界観を美しく再現した。鴉片(あへん)の紫煙が人間に繚繞(りょうじょう)する清朝末の繁華と堕落の雰囲気を伝えた。

激動の時代と小者の物語を描くより、90年代後半からホウ・シャオシェンの映画は"恋"に力を入れる傾向がある(『百年恋歌』、『珈琲時光』)。今回、十年をかけて、数えきれない軽功(けいこう)(註2)と激闘を使い、ひとり女の初恋に対する未練を成就する。ホウ・シャオシェンが築いた唐代の蜃気楼はまた理解不可能なところがあるが、たぶんホウ・シャオシェンは誰にも理解させるつもりがない。

註1)1947年2月28日、台湾の台北市での闇タバコ販売の取締から起こった事件。この事件をきっかけに本省人(中華民国が台湾を統治する前から台湾に住んでいた漢民族)と外省人(1949年の中華人民共和国成立前後、共産党との内戦に敗れた国民党とともに大陸から台湾に渡った人々とその子孫)の対立が激化した。
註2)少林七十二芸の四十三番。少林七十二芸の一つ。専門に身体の軽巧、跳ぶように走る事を鍛える一種の功法。(出典:武術大辞典)

(文・アニタ(Anita))


『黒衣の刺客』(公式サイト:http://kokui-movie.com/)
監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)
出演:スー・チー チャン・チェン 妻夫木聡 忽那汐里 シュウ・ファンイー
[2015/台湾・中国・香港・フランス合作/108分/松竹(株)メディア事業部]
c2015光點影業股?有限公司 銀都機構有限公司 中影國際股?有限公司





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迷幻的唐朝海市蜃樓~記・『刺客聶隱娘』




幾近沒有語言的世界裡
有風聲
有刀光劍影鏗鏘聲
有羅裙翩翩起舞之聲
有紗簾垂地之聲
有低頭蹙眉的嘆息聲
有拂塵掃盡凡俗之聲
有炊煙??桃花源?的磨鏡聲
有歸去來兮的鳥鳴聲


橫幅的銀幕切割成1:1.41比例,黑白,幾近無聲。一種時下流行?樂裡不存在的體驗。?若回到童年時坐在箱型黑白電視前,看一個大人們建構的武?世界。

第一次被侯孝賢深深震撼的作品是[悲情城市](1989)。一個沒有大人教過的二二八事件,透過一個家族平和的口吻??道來。在國民黨專政的80年代,初?反動的亢奮。98年的『海上花』侯孝賢第一次處理非台灣本土的故事,一個向來專注刻劃台灣一般百姓的導演,演繹上海繁華一點都不顯得單薄。那鴉片煙斗吐出的白煙繚繞?生,?浸在清末的奢華與墮落裡。

比起大時代和小人物的故事,90年代後期起侯孝賢的電影談情?愛的部分越來越多。(『最好的時光』、『珈琲時光』)這次侯導花了十年,用無數的輕功與打鬥成就一個女人對初戀的迷戀。侯孝賢營造的海市蜃樓裡依舊有不解,也許侯孝賢從來都沒想讓誰理解。



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