キャスト

イ・ジャンウ(ソ・ジソプ)

貧しい農家に生まれた下士官出身将校。第1大隊 第2中隊に所属し、熾烈な戦闘経験に裏打ちされた判断力と強い意思により数々の武勲を立て、軍人としての能力を発揮。仲間の気持ちをくみ取る温かな心と統率力を併せ持ち、上司や部下から絶対的信頼を得て中隊長にまで上り詰めていく。一方で、戦争により自分が変わっていく怖さに苦悩し、スヨンに再び会いたいという一心で戦場を進む。絵の才能があり、戦場でも恋人スヨンの絵を描くことを心の拠り所にしている。少年の頃にスヨンの兄スヒョクに刺された手の甲の傷による後遺症がある。

プロフィール&コメント

●PROFILE

1977年11月4日生まれ。身長182cm、O型。
アパレルブランド「STORM」の専属モデルとして芸能界入りし、97年のドラマ「モデル」で俳優デビュー。数々のドラマに出演し、02年の「ガラスの靴」で高い人気を得る。04年の「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」の2作により日本でもブレイク。 兵役後の本格復帰作『映画は映画だ』で数々の映画賞を受賞。圧倒的カリスマと人気を併せ持つ希有な俳優として、業界内で「最もキャスティングしたい俳優No.1」とされている。

【主な出演作】「ただいま恋愛中」(02年)、「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」(共に04年)、「カインとアベル」(09年)、映画『盗られてたまるか』(02年)、『ゲゲゲの鬼太郎~千年呪い歌~』(日本・08年)、『映画は映画だ』(08年)、『ソフィーの復讐』(中韓合作・09年)

●COMMENT

「初めてシナリオを読んだ時、これほど素晴らしい作品には2度と会えないと思ったんです。俳優として成長させてくれるような深い内容とキャラクターの重みが感じられました。一方で自分がこれを表現できるか、悩みもしましたが。 第1話を観た時は、胸の震えがしばらく消えませんでしたね。僕は自分のドラマを観て泣いたことがないんですが、このドラマに関しては放送を観ながら不思議と涙がこぼれてくるんです。 ひとつ言いたいのは、このドラマは序盤だけで判断しないでほしいということ。最終話まで見てはじめて、このドラマが与えるものが何なのか分かると思います」

キム・スヨン(キム・ハヌル)

母性と慈愛に溢れた女性医師。没落した旧家の娘で下人の息子だったジャンウとは永遠の愛を誓う恋人同士だが、彼の戦死通知を受け、テホの求愛を受諾してしまう。南労党員として革命活動を行う兄スヒョクのために度々危険な目に遭うが、病を患うスヒョクを見捨てられず、共に平壌へ向かうことになる。敵味方・人種を分け隔てることなく何よりも人命を救うことを第一と考え、そのためには我が身を犠牲にすることさえ厭わない。芯の強さを持ち、戦争による心の痛みに耐えながら、生き別れとなったジャンウを一途に愛し案じ続けている。

プロフィール&コメント

●PROFILE

1978年2月21日生まれ。身長167cm、B型。
ファッションモデルとして芸能界入りし、98年の映画『バイ・ジュン~さらば愛しき人~』で女優として演技活動をスタート。清純可憐なヒロインを演じることが多かったが、02年の「ロマンス」、翌年の映画『同い年の家庭教師』でコミカルな演技に挑戦し、イメージを一新。"ロマコメの女王"の異名を取るほどの好評を得た。さらに08年の「オンエアー」では高慢なトップ女優を好演、女優としての幅を広げている。

【主な出演作】ドラマ「ロマンス」(02年)、「ガラスの華」(04年)、「90日、愛する時間」(06年)、「オンエアー」(08年)、映画『彼女を信じないでください』(04年)、『青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~』(06年)、『6年目も恋愛中』(08年)、『7級公務員』(09年)

●COMMENT

「シナリオは一気に読んでしまったほど良くできていました。女性から見ても、戦友同士の友情など戦争ストーリーがとても面白くて。それにスヨンという人物の愛がとても切なかったし、惹かれるものがありました。肉体的な苦労がとても多かったんですが、私にとって重要なのは感情的な演技の方でした。特に相手との呼吸が一番大事なのですが、ソ・ジソブさんは本当にジャンウに見えたんです。相手がジャンウだから、私もスヨンにならざるを得ない。それが演じる上で大きかったように思います。私はいち視聴者としてこのドラマを観ていますが、1話1話がすべて映画のようです。役者一人一人の演技も素晴らしくて、没頭してしまうと思います」

シン・テホ(ユン・ゲサン)

陸軍士官学校出身のエリート将校。聡明で美しいスヨンに一目惚れし婚約するが、彼女のせいで重要な作戦に失敗。スヨンが自分を本当に愛していたのか疑心を抱くと同時に、ジャンウという恋敵の登場によりスヨンへの愛憎が膨らみ執着するようになる。戦死した父は優秀な軍人で、自らの軍人としての能力にプライドを持つが、経験不足による状況判断の甘さから度々作戦に失敗し挫折を味わう。敬愛する中隊長サムスまでもが能力を認めたジャンウに嫉妬心を抱き、事あるごとに衝突するが、死闘の中で戦友としての絆が芽生えていく。

プロフィール&コメント

●PROFILE

1978年12月20日生まれ。身長181cm、O型。
99年、5人組男性音楽グループ"g.o.d"のラップ担当としてデビュー。一世を風靡するほどの人気を得るが、04年に俳優への転向を宣言しグループを脱退。同年、ドラマ「兄嫁は19歳」で本格的に演技活動を開始する。 スクリーンデビュー作となる『僕らのバレエ教室』では多感な10代の揺れ動く感情をナイーブに演じ、百想芸術大賞で新人賞を受賞。兵役を経て、07年に芸能活動復帰後は様々なジャンル、キャラクターに挑戦している。

【主な出演作】ドラマ「愛に狂う」(07年)、「どなたですか?~天国からのメッセージ~」(08年)、「トリプル」(09年)、映画『僕らのバレエ教室』(04年)、『6年目も恋愛中』(08年)、『ビースティ・ボーイズ』(08年)、『執行者』(09年)
日本公式ファンクラブサイト http://www.yoonkyesang.jp

●COMMENT

「このドラマには悪役も英雄も存在しません。実際にあった事件を題材に、当時の若者達がどんな考えを持って生きていたのかを垣間見られる、そんなシナリオだったのがとても気に入りました。若い男女の愛と友情を追いながら戦争シーンも演じていくわけですが、もう二度と同じように撮ることができないほど最高の映像が撮れたと思います。ソ・ジソブさんはジャンウのように周囲を圧倒する雰囲気を持っています。一言でいうとカリスマというんですが、ジソブさんについていかざるを得ない。様々な面で学ぶことができたし、僕自身もよく頑張ったような気がします」

ユン・サムス(チェ・ミンス)

第1大隊 第2中隊長。どんな激戦の中でも部下1人1人をフォローし、体を張って守ろうとする勇猛な軍人。人の命を守ることを第一に考え、他の指揮官達が後退する中、民間人を逃がすために敵に立ち向かうことを選択する。作戦に失敗したテホの心的苦悩を察し温かい言葉をかけるなど、部下達の精神的支柱となり、厚い信頼を仰いでいる。決断力がある一方、誰に対しても偏見がなく、それぞれの能力を尊ぶ懐の深い人間。階級は大尉。

プロフィール&コメント

●PROFILE

1962年3月26日生まれ。
85年、演劇「さまよう星」で俳優デビュー。86年には『神の息子』でスクリーンに進出。95年の大ヒット作「砂時計」で見せたカリスマ演技でトップスターとしての地位を不動のものにする。 久々のドラマ出演となった「太王四神記」でも圧倒的存在感を見せつけた。奔放なタフガイのイメージが強く、芸能界でも異色の存在。

【主な出演作】ドラマ「砂時計」(95年)、「白夜」(98年)、「漢江ブルース」(04年)、「太王四神記」(07年)、映画『ユリョン』(99年)、『リベラ・メ』(00年)、『イエスタデイ沈黙の刻印』(02年)、『ソウル』(02年)、『清風明月』(03年)、『THE MYTH/神話』(05年)『花嫁はギャングスター ソウルウエディング』(06年)

オ・ジョンギ (ソン・チャンミン)

第1大隊 第2中隊所属の上士。隊の最古参で、長年の戦闘経験で培った実践能力は群を抜く。そのため特定の小隊に属さず、戦闘状況や作戦により補佐に入るポジショニングにある。生き残るためには手段を選ばない残忍で非道な性格で、仲間から恐れられている。ジャンウを嫌い、彼が昇進しても決して認めようとせず、テホを利用して陥れる機会を狙う。自分を害した者には必ず借りを返そうとする執念深さも。

プロフィール&コメント

●PROFILE

1965年4月24日生まれ。
71年、6歳の時に映画『春夏秋そして冬』に子役として出演し、現在まで安定した演技力でキャリアを積んでいるベテラン俳優。知的で洗練されたイメージを持つ一方、冷酷な悪人から、コミカルなキャラクターまで演じ分けることのできる俳優として、TVドラマとスクリーンを行き来する活躍を続けている。

【主な出演作】ドラマ「風の息子」(95年)、「ドクターズ」(97年)、「グッキ」(99年)、「不良主夫」(05年)、「シンドン~高麗中興の功臣~」(05年)、「おばさん刑事パク・チョングム」(08年)、映画『ジャングル・ジュース』(01年)、『T.R.Y.トライ』(日本・03年)、『マイ・ボス マイ・ヒーロー3』(07年)、『チョン・スンピル失踪事件』(09年)