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ポン・ジュノ監督×ソン・ガンホの名作サスペンス!『殺人の追憶』が11/13 BS12にて放送

全国無料放送のBS12 トゥエルビは毎週土曜よる7時~「土曜洋画劇場」と題し、世界の名作・佳作を選りすぐって放送。11月13日(土)よる7時より『殺人の追憶』(2003年・韓国)が放送される。

 
© 2003 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

韓国で、1980年代後半から6年間に10人の犠牲者を出した連続殺人事件を映画化したサスペンスドラマ。事件を追う2人の刑事が次第に心理的に追い詰められていく様が緊迫感溢れるタッチで綴られる。第72回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督と、ソン・ガンホの初タッグ作。

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【『殺人の追憶』みどころ】

21世紀の映画史に輝く傑作
現実の連続殺人事件は犯人が判明

監督ポン・ジュノ、主演ソン・ガンホといえば、昨年の米アカデミー賞で4冠に輝いた『パラサイト 半地下の家族』の記憶が新しい。
『殺人の追憶』は、『グエムル 漢江の怪物』や『スノーピアサー』でもコンビを組んだ2人が、初めて顔を合わせた記念すべき第1作だ。何度も見て、『パラサイト』を上回るポン・ジュノ監督の最高傑作にして、21世紀の映画史にさん然と輝く作品だと、確信を深めている。

1986年、韓国の首都ソウル近郊の農村。殺害された女性の遺体が、用水路で見つかる。現場に駆け付けた地元警察署のパク刑事(ソン・ガンホ)は、子どもたちや野次馬を追い払うことから、捜査に着手する。これが、1986-91年に10人の女性が殺害された連続殺人事件が表面化するきっかけだった。 冒頭のこの場面から、ノンストップで物語が進行する。科学捜査とは程遠い警察の実態をコミカルに描きながら、異常な犯行の実態や、刑事たちが犯人を絞り込んでいく過程が息もつかせず展開する。
捜査の進展に大きな役目を果たすのが、ソウルから応援にやってきたソ刑事(キム・サンギョン)。過去の捜査資料を丁寧に調べて、殺人事件が雨が降る日に起き、被害者が赤い服を着ているのに気付く。知的なソと、直感に頼るパクは対立しながらも、次第にお互いを理解していく…。
韓国では当時、急進的な民主化運動などが始まっていた。機動隊によるデモの鎮圧や、空襲訓練時の灯火管制などが、映画の中でも描かれる。学歴による格差なども含め、背景の時代や社会が伝わってくるのが、映画に厚みを与えている。
昨年7月、韓国の警察当局は、別の殺人事件で収監中の57歳の受刑者が10人に加え、他にも4人を殺害していたとする捜査結果を発表した。男は14人の殺害を自白したが、全て公訴時効が成立しているという。
この男が容疑者として浮上したのは「事件当時は検出できなかったDNAが、鑑定技術の発達で検出可能となったため」だという。まるで、映画のストーリーの延長上にあるような事実に驚く。

映画評論家・立花 珠樹 氏


『殺人の追憶』
BS12 トゥエルビにて、11月13日(土)よる7時より放送
(韓国語・日本語字幕)

監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル、キム・レハ、ソン・ジェホ、ピョン・ヒボン ほか
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