最新台湾ドラマ|【ネタバレあり】絶賛配信中の「女優: ボーン・トゥ・シャイン」、シエ・インシュエンとシュエ・シーリンが撮影エピソードを明かす
ニュース提供元:Netflix
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Netflixのドラマ「女優: ボーン・トゥ・シャイン」で夫婦役を演じるシエ・インシュエン(謝盈萱)とシュエ・シーリン(薛仕凌)が19日、メディアの取材に応え撮影エピソードなどを明かした。また、海外撮影で現場に来られなかったモンスター新人のリン・ティンイー(林廷憶)もオンラインで参加。この日、24歳を迎えたリン・ティンイーに、台湾から「ハッピーバースデー」の歌で誕生日を祝うシーンも見られた。
視聴者の間で大きな話題となった一つが、シエ・インシュエンがドナルドダックの声音でシュエ・シーリンに不倫を問いただすシーン。「このシエ・インシュエンはすごい。もはや神のよう」、「シュエ・シーリンはズーチーの弱くて自信のないキャラクターの演技がうまい」、「鼻血に対する反応が最初と違うのが象徴的すぎる」といったコメントがネットを賑わせた。このシーンがシエ・インシュエンのアドリブかと推測する視聴者もいたが、元々脚本にあったとシエ・インシュエン本人が説明。「その日は少なくとも台本3ページ分の長い撮影でした。カメラ位置を変えたり、鼻の穴の血のり袋を調整したりで、鼻血シーンでは全員疲れていましたし、本当は監督からOKも出たのですが、私が演じるヤーチーはある言葉をズーチー(シュエ・シーリン)にしっかり言えてないと感じていました。ズーチーはヤーチーが何でもうまくやってくれると思っているけれど、ヤーチーは外でどんな立場であれ、家に帰ればただの女性でいたいと思っている。その点が無視されているように感じられたので、やっぱり本来のカップルの関係でこの問題に向き合うべきだと思い、スタッフに訴えました。最終的にどのカットが使われたかは、正直私にも見分けられません」と、妥協を許さない真摯な姿勢を明かした。
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シュエ・シーリンは、「僕たち二人にとって重要なシーンだったので、精神的にかなり疲れました。でも、撮影時はかなり楽しんでいたと思います。後に作品を見たとき、劇中の感情の揺れだけでなく、鼓動まで速くなったように感じました。皆さんと一緒に仕事ができて、本当に幸運で光栄です」と当時を振り返った。
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一方、闇堕ちしたアイマの演技も話題を呼び、「まさに演技の怪物!」、「台湾のキム・テリみたいな感じで将来が楽しみ!」、「演技がすごく素敵で、他の女優たちに食われていない」といったコメントが寄せられた。「皆さんにこのドラマを気に入ってもらえてとても嬉しいです。最初は自分が演じたアイマが話題になるなんて思ってもみませんでした。少し戸惑いはありますが、皆さんがそれぞれキャラクターを分析してくれるのが本当に嬉しいです。一番印象に残っているコメントは『アイマは家賃を払わなくていいのか』というものです。皆さんの注目するポイントがとても可愛らしいですね」と語った。アイマと同様、新人俳優のリン・ティンイーは、「アイマはまるでゲームのように経験を積んでいて、その選択がモラル上の非難を受けようとも、一切顧みずに上を目指します。私だったら『ノラ猫』の役を得るためにあんなことはしません。選択に対する姿勢がアイマとは違うと思います」と、アイマとの相違点にも触れた。また、シュエ・シーリンの前で服を脱いだシーンの心境については「特に緊張はしませんでした。シーリンは安心感を与えてくれる人なので、演技をしていて不自然に感じることは全くなかったです。それにシーリンは撮影前によく口笛を吹いてリラックスした雰囲気なので、私も自然に肩の力が抜けて考えすぎずにいられました」と明かした。
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シュエ・シーリンは気まずそうな様子で、「少し申し訳なく思っています。撮影前によくヘッドフォンで音楽を聴いていて頭の中にメロディが残っているので、自分の番が来るとつい口ずさんでしまうんです。音声チームの仲間も、今日は僕がどんなプレイリストを聴いているか当てるくらいで、僕の口笛が共演した皆さんにストレスを与えたのではないかと……。無意識の行動で皆さんに迷惑をかけてしまって本当に申し訳ないです」と謝罪した。するとシェ・インシュエンは「別に迷惑じゃないですよ。ただ、夜に口笛を吹いてはいけないと親から言われていた私のような世代は、昼間はよくても夜は『え、大丈夫?』って焦っちゃうんです」と冗談混じりにフォローした。
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記者の質問は最終話にも及んだ。編集室で、スクリーンのアイマ(リン・ティンイー)を見ながら静かに涙を流すズーチー(シュエ・シーリン)のシーンだ。シュエ・シーリンは涙の理由について「あのシーンでのズーチーの感情は一つだけではないと思います。自分の映画がやっと完成して、編集も完璧なことに感慨深かったのかもしれませんし、もちろん終わった恋愛に対する感傷的な気持ちもあるかもしれません。でもその解釈は視聴者それぞれに委ねたいと思います」と答えた。
また、自分が演じた以外で挑戦したい役を尋ねられた現場の二人は「アイマをやりたい」と口を揃えた。シエ・インシュエンは「ヤモリ以外でいえば、もう少し若かったらアイマを演じてみたかったです。でもティンイーの演技が本当に素晴らしかったので、もし自分が若かったとしても、こんな才能ある女優に出会ったら身を引くでしょう。ティンイーほどの演技ができるかはわからないですから」と明かした。一方、シュエ・シーリンも「僕もアイマを演じたいと思いました。おかしなオーディションとか、自分の経験と重なるところがあるんです。古傷が疼くような感じで興味深いです」と語った。
「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」のイェン・イーウェン(嚴藝文)が監督・脚本、「一筆お祓いいたします」のディン・チャンユー(丁長鈺)がプロデュースを務める「女優: ボーン・トゥ・シャイン」は、芸能界で生き残りをかける女優たちの、華やかさの裏に隠された知られざる実情を描く。台湾芸能界を垣間見られる「女優: ボーン・トゥ・シャイン」はNetflixで世界独占配信中。
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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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