「花青歌」は“ハッピーエンドを観たい!”あなたに効く異世界トリップ・ラブコメ|アジアドラマの処方箋#60
この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ・台湾ドラマを紹介。第60回の今回は「ハッピーエンドを観たい!」あなたにおすすめの1本を紹介します。
お薬ドラマ「花青歌~悪役皇子の花嫁~」
このドラマの効能
・異世界にトリップするワクワクを体験できます
・ 時代劇ヒロインになった気分を味わえます
・ 物語の最後はハッピーエンドでほっこりできます
「花青歌~悪役皇子の花嫁~」を詳しく解説
・ 「花青歌」ってどんなあらすじ?
・ 変わっていくストーリー!ココがポイント
・ 目指せハッピーエンド!ココがポイント
・ 関連作紹介!こんなドラマもオススメ
・ 配信&DVD情報
中国時代劇の世界にトリップ!
ハッピーエンドを目指す「花青歌~悪役皇子の花嫁~」
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
「雪花咲く、君を想う」ソン・イーレン(宋伊人)、「お嬢さま飄々拳~プリンセスと御曹司〜」ディン・ゾーレン(丁澤仁)共演の時代劇「花青歌~悪役皇子の花嫁~」は、「W-君と僕の世界-」「ロマンスは連載中」「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」などと同じく、ヒロインが物語の世界に入り込んでしまう異世界トリップのラブコメです。
“大梁国の第三皇子・紀楚は人質として送られた隣国・南境国で苦労しながらも権力を手にしてのし上がります。そして、帰国するとさらに野心を燃え上がらせ太子・紀雲への殺意を募らせます。そして、ついに紀雲を殺すと皇帝の座を手にすることに。そのために愛していたはずの紀雲の恋人・林夕瑶さえ手にかけたのでした──”
これは本作の主人公である女性作家が書いたネット小説「雲夕瑶」のあらすじ。しかし、何のひねりもなく悪役皇子が勝利して終わる結末は読者たちの逆鱗に触れ、その怒りレベルはついに限界を突破! 小説の書き直しを迫られたヒロインは不思議な力で小説の世界に放り込まれてしまいます。そこで彼女は脇役の1人、花青歌として生きることになりますが……。
変わっていくストーリー!ココがポイント
花青歌は生き延びて2人の皇子、紀楚&紀雲に愛されるヒロインに!
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
悪役皇子・紀楚に嫁いだその晩に彼に無残にも殺されてしまう脇役だった花青歌。ところが、作者が花青歌のキャラになり代わったことで生き延びることに成功! 当初の設定とはかけ離れた令嬢らしからぬ振る舞いでトラブルを巻き起こしつつも、その怖いもの知らずの行動力とお人好しな性格でライバル同士の皇子2人、紀楚と紀雲のハートをゲットしていきます。そして、いつしかヒロインのポジションに収まった花青歌が物語をリードしていくことに!
実は悪役皇子・紀楚は誤解されているだけの不憫男子だった!
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
冷酷無比という設定で陰謀と悪事の限りを尽くすはずの紀楚にも変化が。彼は確かにいろいろと陰謀を巡らしているものの、その理由は亡き母の敵討ちのためであることが判明。しかも人質として隣国・南境国に行った当初はひどい虐待を受けていて、その辛い過去を乗り越えてきた努力の人だということも分かってきます。つまり、紀楚は本当は善良な心を持っているのに周囲から誤解されてしまっている男性。それを知った花青歌は彼にドキドキしてしまい……!?
花青歌はメインキャラたちと一緒に事件捜査でも大活躍!
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本来のヒロイン・林夕瑶の職業は検視官。紀楚と紀雲が宮廷で起こる数々の事件を捜査する中で、彼女は遺体から事件の謎を解く手がかりを見つけ出していきます。そんな彼らと一緒に花青歌も大活躍。彼女は生来の機転を利かせて賢く立ち回り、作者ならではの分析をすることで事件の真相に近づいていきます。ただし、事件や陰謀はどれも元の小説通りにはいかないのが難点。思いがけない方向へと進む新たなストーリー展開に花青歌は大混乱!?
目指せハッピーエンド!ココがポイント
紀楚を善人キャラに育てて陰謀を阻止しよう!
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
物語をハッピーエンドに導くために、紀楚の陰謀を阻止して何の事件も起こらないようにしよう! そう考えた花青歌は紀楚の良心を目覚めさせる作戦を実行。あれこれ彼の世話を焼いて優しく接しますが、塩対応でかわされてしまいます。でも、紀楚は究極のツンデレ男子。口では嫌味を言っていても、内心はまんざらでもないよう。だんだんと花青歌と打ち解けていくことに。しかも、なぜか自分のことを何でも理解している花青歌のことが気になる様子で……!?
公式カップル、紀雲&林夕瑶をサポートしよう!
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
本来の主人公は紀雲と林夕瑶で、作者の花青歌にとってこの2人こそが公式カップルであり推しカップル。そのため元の小説通りに彼らをくっつけてハッピーエンドにしたいと考え、2人の恋を応援します。でも、紀雲は密かに花青歌への想いを募らせていて、紀雲を慕う林夕瑶の気持ちは宙ぶらりんに。花青歌にとって紀雲は自分の理想を詰め込んだヒーローだったはずですが、なぜか実際に心を惹かれていく相手は紀楚のほうで……!?
サブカップル、紀菀児&公冶棋を幸せにしよう!
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
サブカップルとして登場してくる公主・紀菀児と、紀楚の親友・公冶棋。元の小説では無邪気な紀菀児と悪に走る公冶棋との恋は悲劇に終わるはずでした。でも、紀菀児と仲良くなった花青歌は、公冶棋も紀楚と同じく悪人ではないと知ると、2人を幸せにしてあげたいと考えるようになります。そんな中、紀菀児と公冶棋は愛を深めてイバラの道を進むことになりますが……。そんな彼らの恋を花青歌はハッピーエンドに導くことができるのでしょうか?
関連作紹介!こんなドラマもオススメ
「殿下攻略~恋の天下取り~」
©2020 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
本作の舞台となるのは小説ではなくVRゲームの世界。人気歌手が脳とゲームを接続中にシステムが暴走、現実を忘れてゲームの世界に意識が囚われてしまいます。すると、それを知ったカノジョがゲームにログイン。カレシと一緒にミッションに挑戦していき、ゲームをクリアすることで彼を救い出そうとしますが……。
「純真ロマンス~最強の花嫁~」「春来恋慕~銀河に願う永遠の愛~」ホアン・リーイン(黄日瑩)、「あったかいロマンス」「恋心は玉の如き」「ユン・シャン伝~江湖 復讐の嵐~」タン・シャオティエン(唐暁天)共演。
DVD-BOX1&2<シンプルBOX 5,000円シリーズ>発売中
Prime Video《エンタメ・アジア》にて見放題配信中
https://www.spoinc.jp/official/denka/
「妄想カレシは夢殿下!?」
©Jetsen Huashi Wangju Media Co., Limited
こちらも古代の世界を体験するヒロインが登場! ただし、ヒロインの職業は心理療法士で、その患者は自分が古代の王様と思い込んで時代劇の撮影所に住むイケメン社長。彼女は彼に合わせて王様の下女を演じることで治療を進めていきます。ところが、彼女自身も古代の世界でイケメン社長にそっくりな王様と恋する夢を見るという症状に悩まされて……。
「春うらら金科玉条」「僕らの恋は0か1」ジュアン・ダーフェイ(莊達菲)、「ロマンスの方程式」「恋した彼女は宇宙人2」ワンイェン・ルオロン(完顔洛絨)共演。
DVD-BOX1&2<シンプルBOX 5,000円シリーズ>発売中
Prime Video《エンタメ・アジア》にて見放題配信中
https://www.spoinc.jp/official/yumedenka/
「女神様の縁結び」
© Jetsen Huashi Wangju (Changzhou) Cultural Media Co., Ltd.
「花青歌」と同じくシェン・ジンフェイ(沈金飛)監督によるラブコメ時代劇。主人公は名門の貴公子なのに生まれつき縁が薄い婚活イケメンと、運命の赤い糸が見える不思議な力を持つ男装女子。赤い糸が結ばれた2人は恋に落ちてしまうものの、異能を持つヒロインに驚きの運命が待ち受ける!?
「チェンジ!?~不思議な恋~」「Falling Into Your Smile 君の笑顔にメロメロ」チー・イェンディ(戚硯笛)、「少年歌行 ~Beginning of the Legend~」「花轎喜事<かきょうきじ>」「偽装ロマンス~恋のライバルは彼の悪友~」アオ・ルイポン(敖瑞鵬)共演。
DVD-BOX1&2発売中
https://www.spoinc.jp/official/enmusubi/
10月1日 デジタル配信開始
10月2日 DVD第1~9巻 レンタル開始
10月9日 DVD-BOX1発売(19,800円・税込)
11月2日 DVD第10~18巻 レンタル開始
11月13日 DVD-BOX2発売(19,800円・税込)
提供 エスピーオー/BS12 トゥエルビ
発売・販売元 エスピーオー
© XingTang(Xiangshan) Culture Media
https://www.spoinc.jp/official/kaseika/
TEXT: 小酒真由子(フリーライター)
映画界・出版界での会社勤めを経てフリーライターに。アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる!」を連載、Cinem@rtにて「『山河令』の台詞を読み解く」「アジアドラマの処方箋」などを執筆。
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