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2月22日(土) オールナイト上映

<ヨルゴス・ランティモス>オールナイト上映

タイムスケジュール

SCREEN1 / 335席(車いすスペース2)

23:30の回 4時43分頃終了予定

ヨルゴス・ランティモスの原点―――常識の外で待つ物語。

『女王陛下のお気に入り』(2018)が第75回ヴェネチア国際映画祭にて審査員大賞を受賞し、『哀れなるものたち』(2023)では第80回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。2024年にも『憐れみの3章』と精力的に新作を発表し、ギリシャの鬼才から世界的映画監督となったヨルゴス・ランティモス。彼の長編監督デビュー作『キネッタ』をはじめ、製作・出演した『アッテンバーグ』、ロンドン移住直前に完成させた『アルプス』、ギリシャ時代の3作品を特集上映!

<ヨルゴス・ランティモス>オールナイト上映
上映作品:『キネッタ』『アッテンバーグ』『アルプス』
日程:2月22日(土)  23:30~翌4:43 終了予定

料金:3,000円

上映作品

『キネッタ』

ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモスがオフ・シーズンのリゾート地を舞台に 奇妙な行動をともにする男女を描く野心的な単独長編監督デビュー作
『女王陛下のお気に入り』(2018)、『哀れなるものたち』(2023)、『憐れみの3章』(2024)などの鬼才ヨルゴス・ランティモスが2005年に発表した、オフ・シーズンのリゾート地キネタを舞台に描く大胆で野心的な単独長編監督デビュー作。製作を『アッテンバーグ』(2010)の監督であるアティナ・ラヒル・ツァンガリが務めている。出演は『アッテンバーグ』(2010)のエヴァンジェリア・ランドウ、『林檎とポラロイド』(2020)や『アルプス』(2011)のアリス・セルベタリス。トロント国際映画祭やベルリン国際映画祭など数々の国際映画祭で上映され高い評価を獲得した。

ギリシャ南部の海辺の町キネタ。オフ・シーズンで人気が途絶え、海辺のホテルは閑散としている。ホテルで働く女、カメラマンの男、事故を起こした高級車に執着する男の3人は、町で起きた連続殺人事件を再現し、それをカメラに収める。やがて彼らの行動はエスカレートし、狂気を帯びていく…。

監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エヴァンジェリア・ランドウ、アリス・セルベタリス
2005年/ギリシャ/96分/音声:ギリシャ語/字幕:日本語
© 2005 HAOS FILMS


『アッテンバーグ』

第67回ヴェネチア映画祭最優秀女優賞受賞
ヨルゴス・ランティモスが製作・出演した"ギリシャの奇妙な波"を代表する1本
『女王陛下のお気に入り』(2018)、『哀れなるものたち』(2023)、『憐れみの3章』(2024)などの鬼才ヨルゴス・ランティモスが製作・出演した"ギリシャの奇妙な波"と呼ばれるムーブメントを代表する1本。監督は第59回ロンドン映画祭最優秀作品賞を受賞した『ストロングマン』(2015)のアティナ・ラヒル・ツァンガリ。第67回 ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、本作で長編映画デビューしたアリアン・ラベドが最優秀女優賞を受賞するなど高く評価され、第22回テッサロキニ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。ラべドとランティモスはこの作品で出会い結婚した。

23歳のマリーナは、海岸沿いの工場の町で建築家の父と暮らしている。父が設計した工場の中で育った彼女は、人間嫌いで、デヴィッド・アッテンボローの動物ドキュメンタリーばかり見ていた。男性経験の無いマリーナは、経験豊富な親友ベラとキスの練習やセックスに関する相談を重ねていたが、ある日、レストランでテーブル・フットボールの勝負を挑んできた若いエンジニア相手に実践を試みる。一方、マリーナの父は病に侵されていて、余命が少ないことを感じていた。そんな父のためにマリーナは、ベラにある頼み事をする…。

監督:アティナ・ラヒル・ツァンガリ
出演:アリアン・ラベド、ヨルゴス・ランティモス、エヴァンジェリア・ランドウ、ヴァンゲリス・モーリキス、アレクサンドロス・二アゴス
2010年/ギリシャ/96分/音声:ギリシャ語/字幕:日本語
© MMX HAOS FILM ALL RIGHTS RESERVED


『アルプス』

第68回ヴェネチア映画祭脚本賞受賞
ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモスが2011年に発表した日本未公開作
『女王陛下のお気に入り』(2018)、『哀れなるものたち』(2023)、『憐れみの3章』(2024)などの鬼才ヨルゴス・ランティモスが2011年に発表した、第68回ヴェネチア国際映画祭最優秀脚本賞受賞作。愛する人を亡くした人々の喪失感を癒すため、故人を演じる謎の集団“アルプス”。噛み合わない台詞、常識を超えた設定と予測不可能な展開…。異形と不条理、シニカルな笑いに満ちたランティモス節全開の怪作。『籠の中の乙女』(2009)で国際的に高い評価を受けた直後、本作を完成させたランティモスはイギリスのロンドンに移住し、『ロブスター』(2015)、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)、『女王陛下のお気に入り』(2018)と、国際スターが競演する英語作品を撮り続けている。

救急救命士、看護師、新体操選手とそのコーチから成る“アルプス”は、愛する人を亡くした人々のために故人を演じ、共に時間を過ごし、すべての要望を叶えることで喪失感を癒すサービスを提供する謎の集団。彼らには秘密厳守や報告義務など外部には知られてはならない厳しい掟があったが、看護師は自分が担当していた患者でもあった事故死したテニス選手をその両親や恋人のために演じるうち、現実と演技の境界線が分らなくなり、報告会に参加しなくなる。看護師の行動に疑問を持った救急士は看護師の後をつけて行動を監視し、彼女が掟を破っていることを知り制裁を加える。やがて看護師はその行動をエスカレートさせ狂気を帯びていく…。

監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:アンゲリキ・パプーリァ、アリアン・ラベド、アリス・セルベタリス、ジョニー・ヴェクリス、スタブロス・シラキス
2011年/ギリシャ、フランス、カナダ、アメリカ/93分/音声:ギリシア語/字幕:日本語
© Haos Film

<ヨルゴス・ランティモス>オールナイト上映
上映作品:『キネッタ』『アッテンバーグ』『アルプス』
日程:2月22日(土) 
23:30~翌4:43 終了予定
料金:3,000円