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7月12日(金)よりロードショー

ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン

第80回ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・デイズ(Giornate Degli Autori)部門で最優秀監督賞を受賞し、第48回トロント国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出されるなど、世界の数々の映画祭で大きな注目を集めた話題作が、この7月、日本にやって来る。
本作は、人を殺せない吸血鬼と生きることを諦めようとする青年、生きづらさを抱える2人の出会いが描かれたダーク・ファンタジー。
主演は『ファルコン・レイク』にて一躍注目を集めた、新星サラ・モンプチ。感受性豊かなヴァンパイア、サシャをアンニュイな魅力たっぷりに演じる。学校でいじめを受ける孤独な青年ポールを演じるのは、新人のフェリックス・アントワーヌ・ベナール。そして、短編『Little Waves(英題)』がトロント国際映画祭や、ベルリン国際映画祭でノミネートを受けた、アリアーヌ・ルイ・セーズ監督がメガホンを取る。短編作品でその才能を証明してきた新進気鋭の監督が、初の長編作品に挑んだ。
人間社会に溶け込み、密かに人間を狩りながら普通の人々と同じように日常生活を送るヴァンパイアたち。そんな吸血鬼一族のなかで、人を殺すことができないという致命的な問題を抱えるサシャ。人間社会でいじめを受け、孤立する青年ポール。孤独な2人が闇夜に偶然出会い——。ダークでキュートな世界観が観る者を虜にする、もがきながら今を生きるすべての現代人に贈る、ヴァンパイア映画だ。

STORY

サシャは、ピアノを弾くことが好きなヴァンパイア。
彼女は吸血鬼一族のなかでただ一人、ある致命的な問題を抱えていた。

——感受性が豊か過ぎて、人を殺すことができないのだ。

自ら人を手にかけることはせず、生きるために必要な血の確保を親に頼り続けようとするサシャ。両親は彼女の様子を見て、いとこの“血気盛ん”なドゥニーズと共同生活を送らせることを決める。血液の供給が断たれたサシャは、自分で獲物を狩るようドゥニーズに促されるが、どうしても殺すことができない。心が限界を迎えたとき、自殺願望を持つ孤独な青年ポールと出会う。どこにも居場所がないと感じている彼は、サシャへ自分の命を捧げようと申し出るが——。

予告編

監督

アリアーヌ・ルイ・セーズ

キャスト

サラ・モンプチ フェリックス・アントワーヌ・ベナール スティーブ・ラプランテ

スタッフ

脚本:アリアーヌ・ルイ・セーズ クリスティーヌ・ドヨン

2023年/カナダ/カラー/シネスコ/5.1ch/91分/フランス語/原題:VAMPIRE HUMANISTE CHERCHE SUICIDAIRE CONSENTANT/日本語字幕:大塚美左恵/配給:ライツキューブ
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