監督
デニス・ホッパー
1月7日(日)~1月11日(木) 5回限定上映!
退廃的なアメリカの田舎町、車、拳銃、男と女。
デニス・ホッパーがスタリッシュに描き出す、官能的な犯罪劇!
アメリカン・ニューシネマの金字塔『イージー・ライダー』(69)、『ラストムービー』(71)など、監督としても輝かしい経歴を持ち、20世紀のアメリカで波乱万丈の人生を駆け抜けた名優にして鬼才、デニス・ホッパー。デヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』(86)の怪演などで奇跡の復活を遂げたホッパーが、役者業、監督業とも絶好調の1990年に手掛けた『ホット・スポット』が、33年ぶりに日本劇場上映される。ホッパー監督作の中で唯一自身が出演していない意欲作であり、公開当時は批評家から好意的に迎えられたものの、テレビスターとして一世を風靡したドン・ジョンソンの人気に陰りが見えた時期の主演作だったせいか、50年代風ハードボイルド路線が時代にそぐわなかったためか、興行的には失敗。しかし感傷を極限まで排した世界観、練りに練られたストーリーテリング、魅力あふれる登場人物の造形、さらには全編にわたって鳴り響くマイルス・デイヴィス、ジョン・リー・フッカー、タージ・マハルらのクールな音楽が渾然一体となって、けだるさと恍惚に貫かれた唯一無二の傑作として再評価が高まり、満を持してのリバイバルが決定した。
謎めいた流れ者ハリーにTVシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」で、80年代を代表するセックス・シンボルへと上り詰めたドン・ジョンソン。ハリーが雇われる中古車屋で働く美少女グローリアに、撮影時まだ19歳だった『トップガン マーヴェリック』(22)のジェニファー・コネリー。妖艶さを武器に男を惑わす、ファッショナブルな悪女ドリーに『サイドウェイ』(04)で全米映画批評家協会賞助演女優賞はじめ数々の賞を獲得したヴァージニア・マドセン。乾燥したけだるいムードのなかで、異なる魅力の女性ふたりの眼差しと肌が艶やかに太陽を照り返す。欲望が渦巻く犯罪劇の結末とは…?魅惑の3人が織りなすトライアングルに酔いしれよ!
うだるような暑さが続くテキサスの田舎町。流れ者のハリーは、中古車屋のセールスマンとして雇われる。そこで出逢った二人の女。ひとりは同僚の美少女グローリア。もうひとりは奔放な社長夫人ドリー。グローリアの汚れのない美しさに惹かれながらも、ドリーとの濃密な関係に溺れていくハリー。一方で彼には密かに準備を進めるある計画があった。その目的が達成され大金を手にするも、完璧に思えた彼の企ては、わずかなほころびから音を立てて崩れ始める・・・・・・。
デニス・ホッパー
ドン・ジョンソン、ヴァージニア・マドセン、ジェニファー・コネリー、ウィリアム・サドラー、ジェリー・ハーディン、チャールズ・マーティン・スミス
脚本:チャールズ・ウィリアムズ、ノナ・タイソン
原作:チャールズ・ウィリアムズ
製作:ポール・ルイス
撮影:ウエリ・スタイガー
音楽:ジャック・ニッチェ
1990年 / アメリカ/ カラー / 130分
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