最新台湾ドラマ|VBL2024 第3部は入れ替わりがテーマ? 「靈魂約定」 がクランクイン
ニュース提供元:三立テレビ(三立/SET)
三立テレビ(三立/SET)の「VBL 2024プロジェクト」始動により、オリジナルBLドラマ第一部「Eternal Butler(原題:全面管控)」と第2部「對立而已(原題)」はすでにクランクアップし、うち第1部は12月20日からの配信が決定した。そして今月、Avex Taiwan Incと共同制作する第3部「靈魂約定(原題)」の撮影開始にあたり、主要キャストによるクランクイン式が行われた。
VBLのシーズン1は、各ライフステージの感情の癒やしに焦点を当てた4部作を2023年にリリース。2024年の新シーズンは、幸せを追い求めるミッションを主軸とする。台湾の小説『霊魂的約定』を原作とする「靈魂約定」は、年齢や立場を超え三世代にわたる愛の絆が描かれる。69歳の老人が20歳の孫と中身が入れ替わり、ルームメイトと運命が絡み合うという、入れ替わりとタイムスリップをテーマにしたBLドラマだ。
主演は、マーティン・ウォン(王智騫)とケンジ・ファン(范麒智)。二人とも香港出身で、同じ芸能事務所に所属している。今回、偶然同じオーディションを受け、めでたく揃って主演に選ばれた。ドラマ共演は今回が初めてだが、旅とグルメの番組司会を共に務めたことで、香港人ファンからはカップル認定されているという。以前二人でファンミーティングを開催した際に、もっとカップル感を出してほしいとリクエストされたほどだとか。マーティン・ウォンは、「ファンは僕たちのカップリングを気に入ってくれています。BLドラマで共演するとは思っていなかったけれど、台湾で出演の機会を得られてとても嬉しいです」と喜んだ。また「香港ではBLドラマが少なく、ここ数年でも1、2作程度。本作はテーマが新鮮で、大きなチャレンジになりそうです。カメラの前ではキスシーンの経験ぐらいでベッドシーンは未経験ですが、十分に刺激的です」と意欲を見せた。
もう1組のカップルには、次世代スターを育てるオーディション番組「ATOM BOYZ(原子少年)2」出身のリー・ディン(李定)とホン・ウェイ(洪暐)をキャスティング。オーディションを共に勝ち抜いた絆を劇中でも披露する。そのほかGLエピソードでは、10年来の友人だというケリー・リャオ(廖奕琁)と大久保麻梨子が共演。彼女たちの演技を目の当たりにした後輩キャストは感動し、より期待感をつのらせているという。総合プロデューサーのツァイ・フェイチアオ(蔡妃喬)は、「海を超えたキャストを組み合わせることで、このドラマを台湾から世界へ広げていきたいです」と語った。
マーティン・ウォンは台湾での撮影にあたり「僕たちは一緒に住んでいて、夜は同じベッドで寝ています」と、現在同居生活をしていることを明かした。ケンジ・ファンが「いい感じです。普段はマーティンが何か作ってくれるので、僕は皿洗いをします」と同居生活について述べると、マーティン・ウォンはケンジ・ファンの面倒を見ることが、事務所から自分に与えられたミッションだと強調した。
生活する上でのサバイバル力について、マーティン・ウォンは、ケンジ・ファンは自分に頼りがちだと暴露しつつ、相手に感情面の価値を求めるのは自分だと語った。対するケンジ・ファンは「マーティンは普段よく躓いています。なぜか1、2歩歩くだけで躓いては、よくこけるんです」と軽く反撃。すると、マーティン・ウォンは、ケンジ・ファンが何事もゆっくり進めるタイプで自分はせっかちなタイプだから、そばにいるとつい急かしてしまうと性格の違いを明かした上で「時には自分が気づかない漏れを、ケンジが補ってくれることがあります」としっかりフォローを入れた。
「靈魂約定」でケンジ・ファンが演じるのは横柄でクールなキャラクターのため、偉そうな立ち居振る舞いもするそうだ。マーティン・ウォンは、何度も一緒に仕事をしてきた中で互いのやり方は熟知しており、口に出さなくても次に何をするのかわかる、時間をかけて阿吽の呼吸を築き上げたとその関係性に胸を張った。さらに演技を深めるために、日常生活で口説き合うこともあるそうだ。マーティン・ウォンは耳を触るのが好きで、ケンジ・ファンの耳を弄んではくすぐったがらせると明かした。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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