引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「《多大点事儿》老北京元素褪流行，赵露思《恋人》官宣引热议|剧日报」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランキングしたドラマを、ピックアップしてご紹介！（以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です）

注目作品｜強力なベテラン俳優が勢ぞろい「多大点事児」

この日取り上げられた注目作品は、テンセントで配信となった「多大点事児」。北京の胡同を舞台に、現在と1980年代から1990年代の北京の胡同住民の日常生活を描いたこのドラマは、ホー･ピン（何冰）、ユー・チエン（于謙）、ジュー・ユアンユアン（朱媛媛）といった強力なベテラン俳優に加え、サスペンス「邊水往事」のヒットが記憶にまだ記憶に新しいグオ・チーリン（郭麒麟）も出演している。

ホー･ピンが以前出演した「芝麻胡同」と同じくらい強く共感を呼ぶ作品となる一方で、市場の反応はランキング下位で横ばい状態に。理由としては、いわゆる“北京風味”のあるドラマは、一定の視聴者のニーズはあるものの、主題やストーリーの点で新鮮味が足りず、多くのテレビドラマの中で目立つことが難しいためであることが指摘されている。

また、こうしたドラマの熱心な視聴者層の高齢化もあり、宣伝やプロモーションの取り組みも限られているため、市場の反応も限られているとも。このドラマの俳優の演技や、社会の変化の中で生きる人々の日常と悲喜こもごもを描くプロットの点など、十分な見どころはあるが、視聴者にむけた市場のパフォーマンスには、まだ改善の余地があると分析されている。

期待の放送待機作品｜チャオ・ルースー×ポン・グァンイン共演「恋人」

期待の放送待機作品では、現代ドラマ「恋人」が、チャオ・ルースー（趙露思）とポン・グァンイン（彭冠英）の主演を正式に発表し、コンセプトポスターを公開。常にその出演作に注目が集まるチャオ・ルースーだが、共演者がポン・グアンインだというニュースでファンらの熱度が上昇、インターネット上でも注目の話題のニュースとなり、ドラマの人気も上昇した。

演出担当のダン・カー（鄧科）監督は、これまでにホウ・ミンハオ （侯明昊）主演の「駆け抜けろ1996」、ウー・チェン（呉倩）＆キム・テファンの「私の妖怪彼氏」、バイ・ユー（白宇）主演「紳士探偵L～魔都・上海の事件録～」といったヒット作を手掛けており、今回の作品にも期待が寄せられている。

こうしたさまざまな理由から、ドラマ撮影が始まっていないにもかかわらず、すでに市場では大きな話題となっているということだ。

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翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。