最新台湾映画|カイ・シュー主演映画『導演你有病(原題)』の舞台挨拶、台北市長もサプライズ登壇
ニュース提供元:雷宮製作
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広告界の奇才リー・ヨウチアオ(李幼喬)が手掛けたコメディ映画『導演你有病(原題)』(仮訳:監督、あなたは病気だ)のプレミア上映が3日に行われ、カイ・シュー(徐愷)、タン・ツォンシェン(唐從聖)、マリオ(馬力欧)、チェン・ヨウファン(陳幼芳)、サキヌ(撒基努)、チェン・ジーウェイ(鄭志偉)らキャスト全員が舞台挨拶に駆けつけた。
ストーリーは、映画の撮影中に監督が謎の失踪を遂げたところから始まる。警察が捜査を進めると、スタッフ全員が怪しい。製作の準備段階で、映画会社の社長・志明(タン・ツォンシェン)はハリウッド経験のある倪有彬(カイ・シュー)を監督に招くが、出資者の金董(マリオ)は10万ニュー台湾ドル(約45万円)しか出す気がないと判明する。やむなく予算を節約せざるを得ず、バカバカしく奇妙な事態が次々と展開していく……。
この日キャストたちは、劇中のキャラクターに扮したスタイルで登場し観客を沸かせた。これまでとは一味違う長髪にトレンチコート姿のカイ・シューは、型破りな撮影スタイルについて「撮影の仕方も他の映画とは違いますし、監督が最終的にどのような構成にしたいのか、撮影中に誰も知らなかったのは確かです。私たちはただ監督の指示どおりに演じただけですが、キャスト全員の演技がこんなに和気藹々と笑いの絶えないものになるとは思いませんでした。監督は本当にすごいです」と、その手腕を絶賛した。
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またベテラン・バイプレイヤーたちの出演も本作の見どころの一つ。タン・ツォンシェン、チェン・ヨウファン、サキヌ、チェン・ジーウェイらが抱腹絶倒の演技を見せるが、特に注目したいのは投資家役のマリオだ。映画製作には投資が必須だが、口ばかり達者でケチな投資家も多く、その描き方と演技が笑ってしまうほどにうまい。一方、タン・ツォンシェンは、笑えるだけでなく泣けるシーンもあるので必見だと太鼓判を押した。
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監督のリー・ヨウチアオは、「撮影自体は台湾で新型コロナウイルス感染症が爆発する前に終えましたが、最高の出来に仕上げるためポスプロに2年以上かかりました」と、思い入れの強さを語った。当時は感染症拡大で誰もがつらい思いをしていたため、コメディとスリラー、SFに家族愛の要素を組み合わせた脚本を書いたと制作の発端も明かす。本作プロデューサーで監督の妻のジアン・フイラン(蒋蕙蘭)は、夫婦で力を合わせた作品は初めてとした上で、「(意見の相違は)よくあります。違うバージョンをいくつも作って編集に2年もかけたんです。最終版を仕上げなければ、もうこれ以上のお金は払えないと最後通告しました」とこぼしながらも、完成版は稀に見る笑いとストーリーの映画になっていると強調した。また、ジアン・フイランの実弟である蒋万安 ・台北市長もサプライズ登壇、作品への期待を表明し観客を驚かせた。
誰もが推測不可能! 超ユーモラスな映画『導演你有病』は台湾全域で上映中。
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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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