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最新中国ドラマ|ヤン・ミー×ゴン・ジュン「狐妖小紅娘・月紅篇」が、マンガ実写化の新たな可能性をもたらす

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧日报|《狐妖小红娘月红篇》《看不见影子的少年》收官,苏晓彤王大陆《吉屋》开机」


中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランキングしたドラマを、ピックアップしてご紹介!(以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です)

注目作品は…「狐妖小紅娘・月紅篇」&「看不見影子的少年」

「狐妖小紅娘・月紅篇」キャラクタービジュアル

この日取り上げられた注目作品は、ヤン・ミー(楊冪)、ゴン・ジュン(龔俊)らが出演するファンタジー時代劇「狐妖小紅娘・月紅篇」と、「バッド・キッズ 隠秘之罪」のチャン・ソンウェン(張頌文)、ロン・ズーシャン(栄梓杉)出演のサスペンスドラマ「看不見影子的少年」。

iQIYIでの配信が終了したファンタジー時代劇「狐妖小紅娘・月紅篇」は、datawinのデータによると、ドラマ放送初期の景気指数は2.380と高く、放送後すぐにヒット作に。IP人気の影響なども大きく、その後の放送期間を通じてランキングのトップ 3 を維持した。 このドラマで視聴者を惹きつけたのは、劇中で何組かの CP の運命と発展を描いてくことで、全体的な雰囲気が勇敢で温かいものに仕上がったことが大きい。しかし、「狐妖小紅娘」はトップレベルの中国漫画の実写化であるため、内容の充実と再現には難しさが生じることは避けられない。特に漫画の場合、広大な世界観や登場人物のイメージは、従来の小説の実写化よりも更に挑戦度が高くなる。しかし、今回の「狐妖小紅娘」の放送効果や成功は、コミックドラマに新たな可能性をもたらすのでは、と分析されている。

サスペンスドラマ「看不見影子的少年」も、iQIYI迷霧劇場での配信が終了。人気チャンネル+有名な若手の組み合わせにより、ドラマの景気指数は開始 3 日以内に 1.880 に達し、スタート時点では好調だったが、後期には低迷を招いた。 このドラマは、子供がいなくなった父親と親を失った少年の間の感情的な救済に焦点を当て、ある事件を契機に、家族との物語を描いていく。事件を捜査して犯人を追うという従来のサスペンスストーリーと比較して、このドラマは「人身売買」という社会問題に触れた深い背景をテーマに取り入れており、それがサスペンスのプロットを豊かにするだけでなく、警告と教育的な意味を果たすとして、サスペンスドラマの新たな発展を感じさせた。一方で、総じて作品のクオリティは高いが、序盤の展開のテンポが遅い、サスペンスが多すぎ、記憶が謎めいているのではないかといった世論も多い。「サスペンスドラマ」の位置づけと比較すると、感情的な要素に重点を置いたため、一部の筋金入りの推理ファンの喪失にもつながり、後期の景気指数の低下を招いたと分析されている。


期待の放送待機作品は…現代ドラマ「吉屋」

期待の放送待機作品では、現代ドラマ「吉屋」がクランクインのニュースを発表し、ドラマへの注目が高まっている。主な内容は住宅販売における「お化け屋敷」問題であると伝えられており、物語の背景はかなり新鮮。更にサスペンス要素も組み合わさり、その内容選択は明らかに現在の主流の路線とは異なる。スー・シャオトン(蘇暁彤)、ダレン・ワン(王大陸)、ニコラス・テオ(張棟梁)のラインナップも独特で、話題性を高めている。


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翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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