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ロングインタビュー|「VIP Only」ホアン・チョンバン(黃丞邦)&チェン・シュエンユー(陳玹宇)

台湾発のオリジナルBLドラマ「VBLシリーズ」4部作がBlu-ray&DVD発売/デジタル配信中、4作品の主演俳優8人が一堂に会する日本ファンミーティングが4/27開催!

本日、第3部「VIP Only」のBlu-ray BOX、DVD-BOXが発売。これを記念して、甘々なオーナーシェフ、古勁(グー・ジン)役を演じたホアン・チョンバン(黃丞邦)さんと恋愛初心者のBL小説家、劉歴(リウ・リー)役を演じたチェン・シュエンユー(陳玹宇)さんのロングインタビューを公開!


   ホアン・チョンバン、チェン・シュエンユー

——「VIP Only」に出演されることになった経緯と出演を決めた理由を教えてください。

ホアン・チョンバン 古勁(グー・ジン)はとても挑戦しがいのある役でした。年齢、性格、行動どれも自分とは大きく違っていましたから。役の準備のためにボイストレーニングや料理の練習などの準備をし、多くの時間をかけて30代から40代の年齢層を観察しました。この準備の時間はとても楽しかったです! 僕にとってチャレンジングだったからこそ、この役を演じられて光栄でした。

チェン・シュエンユー 最初に人物設定を見た時、自分と劉歴(リウ・リー)はかなり似ていると思いました。次にシナリオの概要を見て、青い鳥と幸福を追い求めるという視点に魅力を感じ、劉歴の役作りに努力しました。

——演じるにあたり、演出家や制作スタッフから何かアドバイスはありましたか?印象的だったことがあれば教えてください。

ホアン・チョンバン 古勁の見た目です! 角刈りにひげというのは今まで考えたこともありませんでした。でもこの設定だったからこそ、古勁の役に入り込めたのだと思います。

チェン・シュエンユー 最初に、メインの演出チームと劉歴のかわいさについて考えました。僕は生活の中で男性のかわいさについてあまり注目したり考えたりしたことがなく、かわいさというのは一種の言動だととらえていました。でもチームと討論して、劉歴のかわいさというのは一種の状態であると分かりました。

チェン・シュエンユー
チェン・シュエンユーさん

——演じられた人物をどのような人物だと解釈し、演じられましたか?演じるうえで意識されたことや、工夫されたことがあれば教えてください。

ホアン・チョンバン 撮影前に監督、プロデューサー、脚本家の方々と討論した時に、明確な方向性を示してもらいました。特に声や表情の訓練、包丁の使い方や目の表現などについてです。

チェン・シュエンユー シナリオの中の劉歴は、外部の人間にはあまり心を開かないキャラクターだと感じたので、情緒的な場面では意固地さと感情のバランスを取る必要がありました。多くの場合、劉歴はつらいことがあっても泣きわめくのではなく、じっとこらえて眼差しと僅かな表情で訴えるんです。この点は演じる時に気をつけました。

——ご自身と演じられた役柄、似ているところ・似ていないところを教えてください。

ホアン・チョンバン 
ほとんど僕と真逆の性格ですね。古勁は広告会社で多くの世情を見てきて、恋愛の面でもとても自信を持っています。こういった部分も僕とは違います。

チェン・シュエンユー 似ているところはたくさんあります。動物と話ができるとか、温厚で自分にあまり自信がないとか。似ていないところはちょっと変わっていて、例えばトマトなど、劉歴が好きな食べ物が苦手なんです。性格について言えば、劉歴は内向的でおとなしい白ウサギですが、僕は割と外交的な野ウサギです。

——古勁にとって劉歴はどんな存在だと思いますか?

ホアン・チョンバン 劉歴は僕の子どもの頃と似ています。無邪気で活発で、人生への情熱に満ちている。この世の中の何物にも傷つけさせたくない、守ってあげたいという気分になります。

——劉歴にとって古勁はどんな存在だと思いますか?

チェン・シュエンユー 古勁の出現は劉歴の心に1つの明かりを灯し、これが劉歴が自信をつけ、愛し愛されるためのエネルギーとなりました。またこの温かさが後に勇気となり、古勁の心の奥底の不安と逃避を照らしました。

ホアン・チョンバン
ホアン・チョンバンさん

——古勁は割と早い段階から劉歴に対して好意を持っているようでしたが、彼に対して模擬恋愛を提案した理由は何だと思いますか?

ホアン・チョンバン 恋愛体験を提案した時には、劉歴が自分をどう思っているのか、それに彼が本当にバカなのか、それともバカなふりをしているのか試したんです。劉歴が子どもの頃出会ったあの子ではと思い観察しているうちに、彼が恐ろしく純粋で世間知らずで、外の世界では傷つきやすいということが分かった。そして彼を守り世話をしていくうちに、次第に彼に好意を抱くようになったんです。

——劉歴は、最初のころは古勁を美味しい牛肉麺のお店のやさしいオーナーとしか思っていなかったと思いますが、その彼と模擬恋愛をしようと思った理由は何だと思いますか?

チェン・シュエンユー はじめのうち、劉歴にとって古勁のアドバイスは最後の頼みの綱であり、育仁(ユーレン)が古勁を賞賛したこともあって試してみようと思ったのでしょう。体験がいつ愛に変わったのかについては、劉歴自身にも分からないと思います。この過程はまるでとろ火でゆっくり煮込むかのように目に見えず、気づいた時には沸騰していた。だから第6話で、かぜをひいた劉歴がもうろうとしながら起きてきて、古勁に「僕たちの関係って?」と聞いたのです。演じる上でも、ここはあまり疑問や準備をはさまず、ただ劉歴の心に任せました。

——古勁と劉歴の撮影シーンが一番多かったかと思いますが、演じるうえで心がけたことやお互いに対して気を使った部分はどのようなところでしょうか?

ホアン・チョンバン 一番気をつけたのは声と、古勁の冷静沈着さです。撮影の過程はとても順調で、とても和やかなスタッフと環境に恵まれました!

チェン・シュエンユー 僕は撮影現場では明るい雰囲気の担当だったので、チョンバンが古勁の重いシーンを撮影する時には、なるべく彼が十分に考えることのできる空間を作りました。別の所へ行って、彼の邪魔をしないようにしたんです。

——古勁と劉歴の撮影で起こったハプニングや印象に残っている撮影裏話があれば教えてください。

ホアン・チョンバン 感情が高ぶったシーンからラブシーンに続く時に、最初に号泣したら鼻水が流れてきたんですが、劉歴はその後のラブシーンを実にプロらしく撮り終えました。本当に恥ずかしかったですが、印象に残るシーンですね!

チェン・シュエンユー 撮影の際には外の音が聞こえないようしっかり戸や窓を閉めていたのですが、チョンバンはアレルギー持ちなので、ラブシーン撮影の時間が長くなってくるとしょっちゅう彼の鼻水を味わうことになりました。でも僕は全然嫌ではなくて、鼻水を流している彼もとてもかわいいと思いました(クレヨンしんちゃんのボーちゃんみたい。ハハハ)

 「VIP Only」場面写真1
©2023 “VBL Series” Partners All Rights Reserved.

——ホアン・チョンバンさんから見たチェン・シュエンユーさんはどんな魅力を持った俳優だと思いますか?

ホアン・チョンバン シュエンユーはプロフェッショナルです。よく演技について一緒に討論し、僕もリラックスして演じることができました。

——チェン・シュエンユーさんから見たホアン・チョンバンさんはどんな魅力を持った俳優だと思いますか?

チェン・シュエンユー 僕に大きな安心感を与えてくれる人です。時にはとても濃密なラブシーンを演じる必要があったのですが、彼が僕の意見に耳を傾けて理解してくれたので、とても安心して自分らしくいられました。

——撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

ホアン・チョンバン 撮影環境とスタッフは最高で、とてもスムーズに撮影を終えました。印象に残っているのは、撮影の第1日目に食べたり飲んだりしてからクランクアップまで全て。本当にみんなによくしてもらいました!

チェン・シュエンユー 僕たちの撮影チームは、本当に友人たちと作品を作り上げていくような感じでした。毎日(本当に毎日!)あちこちからゲストが来ていて、撮影をする時は真剣でしたが、撮影現場はだいたい笑いに満ちていました。僕がリラックスして演じられたのはそのおかげだと思います。 最初に体の大きなリエン監督を見た時には少し緊張しましたが、すぐにめったに感情を表に出さないけれども、僕たちを愛してくれる父親のような存在だと分かりました。僕はクランクアップ後にハグをしようと彼を追いかけ回したぐらいです。その後会った時も、監督はハグをしてくれました。

「VIP Only」場面写真2
©2023 “VBL Series” Partners All Rights Reserved.

——「VIP Only」で、ご自身が一番気に入っているシーンまたはセリフがあれば教えてください。

ホアン・チョンバン 「青い鳥は幸福の象徴で、僕たちの身近にいる」

チェン・シュエンユー 最終話のモノローグがすごく好きなんです。「僕たちは皆一生懸命生きてる。たとえそれが自分の理想とする形じゃなくとも。ある人の出現により、自分のこれまでの生き方を見直し、果たして幸せだったか自問を始める」。実はこれは、僕が過去にいつも考えていたことです。毎日を有意義に過ごすことは難しいかもしれないけど、僕たちは皆、ありのままの自分を毎日見たいと思ってるんじゃないでしょうか。

——古勁と劉歴の2人のシーンで一番思い出深いシーンは何ですか?理由も合わせて教えてください。

ホアン・チョンバン ラブシーンの前が号泣するシーンで、涙と鼻水まみれになってしまい、続くキスシーンでシュエンユーはかなり僕の鼻水を味わうことになりました……。申し訳なくて忘れがたいシーンです。

チェン・シュエンユー もう何度も色々なところで話しているのですが、僕は本当にあの水族館のシーンが大好きなんです。撮影の日は劉歴と一緒に誕生日を過ごせましたしね。しかもあんなにきれいな水族館を貸し切りにして。今でもドラマの場面写真や自分で撮った写真を見ると幸せな気分になります。

「VIP Only」場面写真3
©2023 “VBL Series” Partners All Rights Reserved.

——「VIP Only」には、キュンとするシーンがたくさんありますが、ご自身が思うNo.1胸キュンシーンを教えてください。

ホアン・チョンバン 「VIP Only」には味わい深いシーンがたくさんあると思います。たとえば僕たちのラブシーンひとつとっても単なるラブシーンではなく、その前段階で経験した苦しみ、内面のもつれや引きずった過去などがあってその場面に至っています。失ってまた取り戻すことにより更に大切さが増すのです。

チェン・シュエンユー 歯磨きをするシーンですね。撮影の時は、せりふ以外にも全ての動作、たとえばキスなども、僕とチョンバンは役になりきって自然に演じられたんです。日常のシーンだからこそ、心から愛し合っていることが感じられました。一緒にあの回を見た時には、チョンバンと2人で笑ってしまいました。

——この作品はご自身にとってどのような作品になりましたか?撮影など振り返ってみての感想と合わせて教えてください。

ホアン・チョンバン 「VIP Only」は癒やしに満ちたドラマで、クスッと笑ってしまうような日常的な出来事が多くちりばめられています。また人生や、大切な人との関わりについての描写はじっくり味わう価値があると思います。

チェン・シュエンユー 「VIP Only」は、現在の市場において大きく異なる表現方法を持っていると思います。弱火でじっくりと煮込むやり方だと、見る人によっては僕たちと一緒にゆっくり味わうことが難しいかもしれない。それなら映画のように最初から最後まで一気に僕たちのストーリーを追えば、より様々な視点で見てもらえるかもしれません。僕にとっては、キャラクター作りに全面的に参加した初めての作品なので、言いたいことを劉歴に託して表現できましたし、その過程で僕も一緒に癒やされたので、それが一番の収穫です!

「VIP Only」場面写真4
©2023 “VBL Series” Partners All Rights Reserved.

——「VIP Only」は美味しそうな食事もたくさん出てきますが、ご自身が最もお勧めする料理、もしくは撮影時食べていて美味しかったものがあれば教えてください。

ホアン・チョンバン 牛肉麺ですね。僕は牛肉を食べてませんけど、あのスープで長時間煮込んだ牛肉は、きっと味がしみておいしいに違いありません!

チェン・シュエンユー 暁鐘羹(ヒョジョンゲン)を食べた時に、懐かしい味だと感じました。僕のふるさとである嘉義(かぎ)にたくさんのスープ料理があるせいかもしれませんが、一口食べてすぐに好きになりました。

——「VIP Only」をこれからご覧になられる日本の視聴者に向けてチェン・シュエンユーさんだからこそ知っている“ここに注目しておくともう一歩楽しめる”というポイントを教えてください。

ホアン・チョンバン どの話も面白いですよ!ごはんを食べてから、あるいは食べながら見ることをお勧めします。でないと見終わるとおなかがすいちゃいますからね。ハハハ。

チェン・シュエンユー これは公にされてないんですが、劉歴の家と古勁の家に飾ってある写真をよく見ると、どれも同じかっこいいカメラマンの作だと分かりますよ(それは僕です!ハハハ)

——最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ホアン・チョンバン 皆さんにお会いできてうれしいです。VBLシリーズが皆さんにすてきな体験をもたらしますように。

チェン・シュエンユー 日本のファンの皆さん、「VIP Only」を応援していただきありがとうございます。オフラインイベントでお会いできたり、オンラインでメッセージを頂いたり、海を越えてお手紙を頂いたり、本当に感動、感謝しています! 「VIP Only」が多くの勇気とエネルギーを皆さんにお届けできますように。今後も多くの作品を通して日本の皆さんにお会いしたいと思っていますし、きっとそうできると信じています。愛してます!

ホアン・チョンバン、チェン・シュエンユー2

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VBLシリーズ「VIP Only」
「VIP Only」キービジュアル
Blu-ray BOX、DVD-BOX 発売中  BD13,200円/DVD11,000円(税込)
映像特典:メイキング他 封入特典:ブックレット、サイン入りチェキ風カード
発売・販売元:エスピーオー
HP:https://www.cinemart.co.jp/dc/t/vbl3.html

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