『流転の地球 -太陽系脱出計画-』メイキングカット10枚解禁

2024.03.2808:00

ヒューゴー賞受賞SF小説「三体」原作者による同名短編小説を基に豪華キャストで映画化した『流転の地球 -太陽系脱出計画-』が、ＴＯＨＯシネマズ日比谷ほか全国公開中。この度、メイキングカット10枚が解禁となった。

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は、前作の反省と分析を踏まえ、様々な面での改良とアップグレードが行われた。前作の公開半年後に、多くの観客に再視聴を依頼し、作品への不満な点を聞き出した。その中で多くの人から「SF要素やイデオロギーの深みが足りない」「哲学的思考を期待していた」という声が挙がった。これを受け、続編では世界観の多様性やキャラクターの掘り下げ、イデオロギーの深化などを意識し、哲学的視点を強化し、主要キャラクター以外のエキストラ200名にも「生きている」と感じられる人生背景を設定し、人物描写に深みを加えた。

視覚効果技術においても、前作の経験を活かし、3回の改良を経た第3世代の視覚効果システムが確立され、これにより、3,300フレーム以上のエフェクトや1,000フレーム以上の顔変化エフェクトを効率的に制作することが可能になった。また各部門全スタッフの連携強化により、ビジュアルエフェクトの質が飛躍的に向上した。

VFXは、ピーター・ジャクソン監督が設立したウェタ・ワークショップや、第84回アカデミー賞最優秀視覚効果賞を受賞した『ヒューゴの不思議な発明』やHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』のドラゴンを制作したピクソモンドを含む複数のVFXスタジオによって作成された。ウェタ・ワークショップでは主要キャストが着用する宇宙服や外骨格ロボット、武器などをビジュアル化し、ピクソモンドは凍った建物や崩壊する氷のシミュレーションなどを含む216ショットを完成させ、50以上の完全CGショットを含む、さまざまなシーンを担当。

102もの主要なSFシーンを構築。面積900,000平方メートル以上のセットスタジオ、面積50,000万平方メートル以上のオープンセット、5,310枚のコンセプトデザイン、9,989点のショット図面、6,000点以上のビジュアルエフェクトショット、そして95,000点以上の小道具や衣装が制作された。デジタルモデリング技術を駆使し、デジタル旋盤、3Dプリント、レーザー彫刻などの技術により、宇宙服をはじめ様々な小道具を大量生産。一瞬しか映らない小道具も細部にこだわって精密に作られた。

最大の技術的進歩は、アンディ・ラウやウー・ジン、ン・マンタなどの主要な登場人物の若かりし日の姿をCG技術で再現したことだ。特に目の表情の細かな描写に注力し、宇宙シーンのリアリティを追求した。これらの取り組みは、『流転の地球 -太陽系脱出計画-』を技術的、ストーリーテリング的に前作を上回る作品へと昇華させた。

原作を担当し、本作の製作総指揮を務めたリウ・ツーシンは「中国のSF映画は近い将来ハリウッドを超える、あるいは匹敵する非常に高いレベルに達するのではないか」と語る。精緻な映像美で描かれる練り込まれたストーリーに、ドラマティックに描かれるさまざまな人間模様。さらに圧倒的なスケール感で繰り広げられるパニック描写など、3.2億元（約65億円）の製作費を費やし、ハリウッド大作も圧倒する究極のSFエンタメテイメント超大作『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は現在全国公開中。

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』メイキングカット

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』

TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー中！

2023年／中国／中国語・英語／173分／カラー／ビスタシネスコ／5.1ch／DCP／原題：流浪地球2／英題：THE WANDERING EARTH Ⅱ／
字幕翻訳：神部明世／字幕監修：大森望／配給：ツイン
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提供：ツイン