Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新中国ドラマ|ウォン・カーウァイ監督×主演フー・ゴー「繁花」が首位をキープ、有終の美を迎える

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧周报2|《繁花》持续登顶,市场上新积极性高」


中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、2024年第2週(1/8-14)のドラマ景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップ!(以下ドラマ表記名は全て原題)

  ドラマ景気指数TOP10

ウォン・カーウァイ監督×主演フー・ゴー「繁花」が首位をキープ、有終の美を迎える

ウォン・カーウァイ(王家衛)監督、フー・ゴー(胡歌)が主演を務めるドラマ「繁花」が首位をキープし、景気指数も2.9越えを獲得して有終の美を迎え、優れた商業的価値と社会に与える影響の大きさを印象付けた。

「繁花」を除き、主要市場のパフォーマンスは低下傾向に。チャオ・ルースー(趙露思)&ワン・アンユー(王安宇)の「神隠」は放送前にその勢いが超過し、チャン・ルオユン(張若昀)主演の「鳴龍少年」は、会員向け配信がCCTVでの放送前に終了したなのどの影響で、後期にはコンテンツの魅力が薄れ、両者の人気は自然減退したとの見方が。

一方、新作のワン・カイ(王凱)らが出演する年代劇シリーズ「大江大河之歲月如歌」、ルオ・ジン(羅晋)、マー・スーチュン(馬思純)らが出演する軍事ドラマ「偵察英雄」は、人気はあるものの、カバー範囲はまだ狭く、首位に就くには若干の距離があるようだ。


新作では、ビクトリア、チェン・ジェンビン×フー・ジュン、ヤン・チャオユエ、それぞれの出演作が人気を獲得

今週公開された新作は、先週より4本多い6本。作品の入れ替え期だけに新作への熱が高い。新ドラマにはビクトリア(ソン・チェン/宋茜)主演の「我們的翻訳官」「大江大河之歲月如歌」「偵察英雄」、チェン・ジェンビン(陳建斌)、フー・ジュン(胡軍)らが出演する「黒土無言」、ヤン・チャオユエ(楊超越)らが出演する「如果奔跑是我的人生」などがあり、それぞれテーマが異なり、どれも魅力的な作品となっていて、いずれもある程度の人気を獲得している。

中でも「大江大河之歲月如歌」はシリーズ第3弾であり、前作からのオリジナルチームの協力により、本来の競争力があり、現在の新ドラマの中で最も好調な作品でもある。

「偵察英雄」は米国の侵略に対する抵抗戦争と朝鮮支援の歴史に基づいており、主要なテーマは強力で独特。若者の間での話題性はやや低いが、ジョン・シャオロン(鄭暁竜)監督、ルオ・ジン、マー・スーチュンという制作・主演陣も一定のクオリティを担保しており、全体の景気動向は主題の制約の下でも比較的合格ラインとなっている。

「黒土無言」は現時点で唯一のサスペンスを題材としたX劇場の4作目。小規模ながらも美しいスタイルを継承しており、「ロング・シーズン 長く遠い殺人」と同じ東北地方を背景にしているが、評判には多少のギャップも。

「我們的翻訳官」と「如果奔跑是我的人生」は、現代ドラマジャンルを豊かにしている。


スン・チエン×ウェイ・ジャーミン「19層」の1作品がまもなく放送予定

来週は今のところ、スン・チエン(孫千)、ウェイ・ジャーミン(魏哲鳴)らが出演する「19層」の1作品が放送予定で、今週の新作ドラマに比べると競争力や出来高は若干弱いが、トレンドコンセプトの“無限流(登場人物が課題をクリアすると、次の世界へ飛ばされて、また挑戦を続ける…というループもの)”を導入しており、集客力がある。主に若い視聴者をターゲットにし、話題の可能性を高めている。


ジャンル別の状況は?

現代ドラマ

今週は現代ドラマが非常に盛り上がり、「繁花」の素晴らしい最終回などによる好成績、そして新作「我們的翻訳官」などで上昇傾向に。

時代劇

時代劇は現代劇と作品数的には差はないものの、指数的には劣っており、 「神隠」のみが存在感を発揮している。

年代劇

「大江大河之歲月如歌」が開始となり、じわじわと利益を上げている。

サスペンス

サスペンスは減少傾向に。

カテゴリー別ヒットドラマ

現代ドラマ

第1位 「繁花」
第2位 「你也有今天」
第3位 「我们的翻訳官」

現代ドラマTOP3

時代劇

第1位「神隠」
第2位「天啓異聞録」
第3位「花青歌~悪役皇子の花嫁~」

時代劇TOP3

年代劇

第1位「大江大河之歲月如歌」
第2位「烟花易冷」
第3位「七九河開」

年代劇TOP3

中国エンタメニュース 記事一覧

中国でのドラマ最新情報をお伝えしています。

翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP