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最新ドラマin台湾|「イタズラなKiss〜惡作劇之吻」監督の新作ドラマ「地獄里長(原題)」プレミア上映会に、リン・ジェーシー、ヴェラ・イェンらと登壇

ニュース提供元:結果娛樂

「地獄里長」出演者
風起娛樂

ファンタジー・ラブコメディ「地獄里長(原題)」のプレミア上映記者会見が7月5日、欣欣秀泰影城(映画館)で行われ、監督のチュウ・ヨウニン(瞿友寧)とリー・チンロン(李青蓉)のほか、キャストのリン・ジェーシー(林哲熹)、ヴェラ・イェン(厳正嵐)、ロータス・ワン(王彩樺)、チェン・イー(鄭怡)、ダニエル・チェン(陳大天)、スノーベイビー(蔡瑞雪)、リン・フイミン(林暉閔)、ミミ・シャオ(邵奕玫)、シェン・ピン(盛平)が出席した。

会場では、100人以上のファンが20分ほどのハイライト映像を先取り鑑賞。またキャストたちが劇中に登場するおみくじを引き、本作の「視聴率」、「クリック数」、「評判」、「運勢」アップを祈願した。

「地獄里長」出演者2
風起娛樂

「地獄里長」は、「イタズラなKiss〜惡作劇之吻」などラブコメのヒットメーカーとして知られる監督チュウ・ヨウニンの最新作。毎日夕方5時20分になると霊が見える里長(町長、村長に相当)の羅一凡(リン・ジェーシー)が、公平と正義を追求する新人弁護士の趙暖(ヴェラ・イェン)、温かい人柄のエリート弁護士・温為仁(ジョン・レンシュオ/鄭人碩)と出会い、予想外の事件に次々と巻き込まれる様子を描く。「神への信仰」と「法律」との対立、奇怪な事件の追求と同時に、3人の間に隠された大きな秘密が徐々に明らかになっていくというストーリー。

「お花畑から来た少年」での相棒リー・チンロンと再びタッグを組み、プロデュースも兼任するチュウ・ヨウニンは、「人生で直面する挫折や苦難は、いわばポエ占いのようなもので、結果は常に未知数です。その中で、あらゆる困難をより円滑に自分が納得できる方法で解釈してみる、そんな体験から生まれたのが『地獄里長』です。さまざまな要素が詰まっているように見えますが、最大の目的は視聴者が癒やされ、世界をより良くしようとするエネルギーを感じてもらうことです」と胸を張った。

チュウ・ヨウニン
風起娛樂

今回が初共演となるロータス・ワンとリン・ジェーシーは、祖母と孫の間柄を演じる。交通事故で祖母を失くした孫の羅一凡が、霊の姿を見られる自分の能力を通じ、祖母を探すために地獄へ足を踏み入れるという展開だ。リン・ジェーシーは、「ロータスさんとお会いした瞬間、とても温かい気持ちになり、すんなり役に入り込むことができました。実は撮影の前の年に祖母を亡くしましたが、愛情に満ちた目で私を見つめてくれるロータスさんのおかげで、役を通して祖母に伝えられなかった言葉を代弁できました」と明かした。

ロータス・ワンは、リン・ジェーシーの演技を自然体でリアルだと絶賛。「どのシーンもジェーシーに触発されました。印象深いのは、地獄で孟婆スープを飲みに行くシーン。私が一人で山の中を歩いている途中、彼がひたすら私を呼ぶ声が聞こえてくると、本当に涙が出てきました」と語った。また、実際より高齢の役に挑んだロータス・ワンは、老いメイクの完成に毎回4時間かけたという。「最初に私の撮影シーンがある場合、朝の4時からメイクが始まります。テープで皺を固定してからドライヤーで乾かし、髪の毛や歯の色まで変える必要がありました」と、当時を振り返った。

ロータス・ワン、リン・ジェーシー
風起娛樂

一方、同じく初共演で母娘役を演じるチェン・イーとヴェラ・イェンは、歌手としての共通点のほかにも、不思議な縁を感じたようだ。チェン・イー演じる母の謎の失踪によって、娘の趙暖が不安と無力感に襲われるというシーンで、娘役のヴェラ・イェンは自身の父親の急逝を思い出したという。「当時、父の悲報を聞いたときも同じような気持ちだったので、とても共感できたんです。当時はひどく沈んで頭の中も混乱していました。ですから、たくさんの事件に対処できる趙暖は自分とは正反対で、かえってやり甲斐がありました」と語った。

チェン・イー、ヴェラ・イェン
風起娛樂

所轄署の捜査チームのリーダーを演じるダニエル・チェンは、「ジェーシーが皆を連れて民家に忍び込み、玄関先で豚足を煮込んで、その香りで容疑者を誘い出すシーンは掛け合いがとても面白く、そのときから事件を解決する相棒としての関係性が培われました」と、印象深いシーンについて語った。

人気ユーチューバーのスノーベイビーは、劇中でもライブ配信の人気クリエイターを演じる。母親に認めてもらうため、法律を学び弁護士になるという夢を持っているが、仕事中に薬を盛られてしまうという役どころ。スノーベイビーは台本を読んだとき、「大きな挑戦なので、同じようなストーリーの映画やニュースを探し、被害者の心情を理解しようとしました。監督と助監督がとても気遣ってくれて、撮影時は現場で人払いをしてくれたので、肩の力を抜いて演じることができました」と語った。

離別する悲しいカップルを演じるのは、リン・フイミンとミミ・シャオ。ミミ・シャオは「甘い雰囲気になる設定で、檳榔を包むシーンがあるのですが、フイミンの手先があまりに不器用なので吹き出してしまいました」と明かした。対するリン・フイミンは「自分ではそれなりに上手に包めたと思います。でもミミ(ミミ・シャオの愛称)が自分の方が上手だと言い張って、私を焚き付けたんです」と反論し、仲睦まじさを見せた。

リン・フイミン、ミミ・シャオ
風起娛樂

風起娯楽、氧氣電影の共同制作による「地獄里長」は、台湾公共テレビ(公共電視/PTS)ほか、LINE TV、Netflix(台湾)、MyVideo、iQIYIなどで放送中。全20話。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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