インタビュー|『ママボーイ』ビビアン・スー ”誰もがこの物語の中に自分自身を重ね合わせるはず”
本日よりシネマート新宿他にて全国順次公開の台湾映画『ママボーイ』(原題:初戀慢半拍)で、ホテルの副支配人ララを演じたビビアン・スーの インタビューが到着した。
©️ 2022 Filmagic Pictures Co.
ー クー・チェンドンさんとは初共演でしたが、思い出に残っているエピソードをお願いします。
ビビアン・スー 初めて彼と会ったとき、耳がとがっていて、映画『アバター』に出てくるナヴィ族に似ていたので宇宙人みたいだと思いました!(笑) 彼のことをよく知ってからは、とても純粋な人なのだと感じました。俳優としての彼は、とても頭の回転が速く、知的で、落ち着いていて感情のコントロールが上手いように感じました。
ですが、プライベートでは、感情豊かな大きな少年のようです。打ち上げの日の夜、みんなと別れるのが惜しくて、彼が 7 歳の少年のように泣きながら「この映画の撮影に参加する機会を得て、みんなと一緒に仕事ができてとても幸せだ」と言っていたのを覚えています。みんなが彼をなでて抱きしめて「よくやったね」と声をかけたくなっていました!
ー 演じる中で難しかったと感じた点はありますか?
ビビアン・スー この映画で私が演じたララは、ホテルの副支配人です。この役を演じるためには、常にタバコを吸い、お酒を飲まなければならず、おそらく1年間で飲める限りのお酒を飲んだと思います。1番印象に残っているのは、雨の中、裏路地でタバコを吸うシーン。その夜タバコを 60本も吸いました。スタッフからタバコを渡されたときは怖くて吐きそうでした。
撮影が始まる前からずっと風邪をひいていて、そのうえ役作りのためにタバコと酒を飲み続けたので、撮影期間中は声がかすれてしまっていたのですが、監督は「役にぴったりの声だから、風邪を治すのは後回しにして!」と、むしろ褒めていました!
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ー ララを演じる上でどういった点を大事にされてましたか?
ビビアン・スー ララという役は、実際の私とはまったく違います! 私は自分自身で計画を立て、目標を設定し、常に新しいことを学び、人生の様々な景色を見に行こうとするタイプですが、ララは大きな野心や理想を持たず、日々を淡々と過ごす人です。
私とララの共通点を挙げるとすれば、「愛する人を選べる自立した女性」というところでしょうか。この映画は、愛や、母と子の関係を描いたものです。 胸が張り裂けそうな悲しみを経験せずに、大人になることはできません。誰もがこの物語の中に自分自身を重ね合わせるはずです。
ー 『弱くて強い女たち』ではご出演、そしてプロデューサーとしてもデビューされましたが、演じることとはどのような違いがあると思われますか?また今後どういったことに挑戦してみたいかお教えください。
ビビアン・スー 役者は自分の役をうまく演じることに集中し、制作チーム全体と団結して作品を完成させますが、プロデューサーとしては全体を俯瞰することが必要であり、作品全体の責任者が自分になります! 撮影の前後は、みんな気が気でなくなりますが、全身全霊で臨んでいれば、どんな役割であっても、大きな満足感と達成感を味わうことができますし、努力を重ねる過程が本当に楽しいです!
次はタイヤル族語 での曲作りに挑戦して、お母さんに贈りたいです!
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2023年7月7日(金)よりシネマート新宿他にて全国順次公開
監督:アーヴィン・チェン
脚本:サニー・ユー、アーヴィン・チェン
エグゼクティブプロデューサー:リー・ポンジュン、シャオ・ペイル
出演:クー・チェンドン、ビビアン・スー、ユー・ズーユー、ファン・シャオシュン(フェンディ・ファン)
2022年/台湾/カラー/シネスコ/5.1ch/98分/中国語/字幕翻訳:本多由枝/原題:初戀慢半拍/英題:Mama Boy/配給:ライツキューブ
©️ 2022 Filmagic Pictures Co.
HP:https://mamaboy-movie.com/
Twitter: https://twitter.com/mamaboy_0707
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