引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「剧日报|《凌云志》改编神话丰富市场，《云襄传》新预告引关注」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランキングしたドラマをピックアップしてご紹介！（以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です）

この日取り上げられた注目作品は、４月13日にYoukuにて配信開始となったレイモンド・ラム（林峯）主演、日本の赤西仁が出演するファンタジードラマ「凌雲志～愛と正義に生きた英雄～」。このドラマは「西遊記」をベースとした天界の戦いを描く物語で、古典神話にあらたな創作を加えたスタイルが市場でも話題に。本作にて赤西仁は美しき戦神・楊岩を演じており、自身のweiboにおいても4月14日に「Finally!!」のコメントと共にコスチューム姿の画像をUPしている。

@赤西仁_JinAkanishi weibo　より

このドラマの視聴者層となる対象は主に男性で、ストーリーも修仙（神に匹敵する能力を得る修行）の要素が多く含まれ、仙侠味がより強い仕上がりに。特撮制作もハリウッドの特撮チームを使用した本格的な作品で、公開までの停滞期があったものの熱量を維持し、20日付けのデイリーランキングでは中位にランクインを果たしている。

また、このドラマは口コミによる高評価の影響も大きく、現在トップを走る同ジャンルの「長月燼明」に女性視聴者が多いことから、“女性視聴者は「長月燼明」を追いかけ、男性視聴者は「凌雲志」を追う”とも評されており、市場内には男性視聴者向けファンタジードラマの需要の高さがあることも示すこととなったようだ。

期待の放送待機作品では、20日に新しい予告編が公開されたチェン・シャオ（陳暁）とマオ・シャオトン（毛暁彤）の主演「雲襄伝」。スタイリッシュでハイクオリティな本格的武侠作品に視聴者からも高い期待が寄せられており、景気指数も急速な上昇を見せトップを獲得している。江湖を舞台に描かれるサスペンス痛快劇は、時代劇ジャンルの中でも新鮮なスタイルであり、主演も「人生之路」「塵封十三載」が現在好調のチェン・シャオであることから、彼の出演作への信頼性も強く、マオ・シャオトンも「心想事成」で好成績を収めていることから、本作への市場での評価は非常に高まっているということだ。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。