【最新ドラマin台湾】総統選の内幕を描く「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜(原題:人選之人─造浪者)」がいよいよ今春、台湾で放送
ニュース提供元:大慕エンターテインメント(大慕影芸)
大慕影芸、公視
「悪との距離」、「做工的人(原題)」に続き、大慕エンターテインメント(大慕影芸)が台湾公共テレビ(公視/PTS)とタッグを組んだ職業ドラマ「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜(原題:人選之人─造浪者)」が、今春リリースされることがわかった。ハイテンションでスピード感のある職場群像劇で、公正党の広報担当たちが理想の実現に向かって奮闘する選挙戦を描く。
人気劇作家ジエン・リーイン(簡莉穎)と脚本家イエンシージー(厭世姫)が脚本を執筆、「悪との距離」のリン・ジュンヤン(林君陽)がメガホンを握る。キャストは、シエ・インシュエン(謝盈萱)、ワン・ジン(王淨)、ホアン・ジエンウェイ(黃健瑋)、プー・シュエリャン(卜學亮)、エイダ・パン(潘慧如)、パン・ガンダー(潘綱大)、フー・ウェイジエ(胡瑋杰)、シア・ジンティン(夏靖庭)、ガオ・インシュエン(高英軒)ら。
大慕影芸、公視
12月に公開されたポスタービジュアルは、多くのネタが仕込まれていることでたちまち話題を呼んだ。表紙の女性は輪郭や髪型などからシエ・インシュエンと推測できるほか、見出しには陰謀にまつわる謎がほのめかされ、「悪との距離」でおなじみのメディアSBCのマイクが書き込まれているなど、ファンを大いに喜ばせている。
手描きスタイルのイラストは日本在住の台湾人アーティストLEE KAN KYO(李漢強)、ポスターデザインは著名デザイナーのジョー・ファン(方序中)が手掛けたもの。二人の人気アーティストによるコラボとあって、アートファンの間でも熱い注目を浴びている。
大慕影芸、公視
主演のシエ・インシュエンは、議員再選に敗れた後、公正党の広報部副主任兼スポークスパーソンの職に就いた二世議員・翁文方を演じる。撮影前、実務経験者に聞き取りしたところ、想像していた以上に複雑な仕事であることがわかったという。「以前はエージェントに近い仕事を想像していました。どのように候補者の成果を上げるか教えてもらっただけでなく、彼らの私生活や一面を知ることができたのも興味深かったです。時間をかけてどのような役柄かを理解した上で、役作りに臨みました。その部分が大変でもあり、同時にやり応えのある挑戦でもありました」と語った。
大慕影芸、公視
公正党の古参であり、広報部主任の陳家競を演じるのはホアン・ジエンウェイ。シエ・インシュエンと共に総統選挙を戦う同僚でもある。「撮影当時、陳家競に染まりすぎて、ほかの役が演じられなくなり、撮影予定だった他作品も後倒しにしました」というほど役に専念したことを明かした。また、広報部主任という仕事は、マネジャーのようでもあり、同時にプロデューサーや監督のような役割もあり、多くの対人関係を処理する「何でも屋」的な職務内容だとも語る。ある選挙広報スタッフによると、その職務実態は公式なものから非公式まで多岐にわたり、日々3〜4時間の睡眠しか取れないことも珍しくないという。ホアン・ジエンウェイは「私も撮影中はなかなか家族に会えないので、仕事と家庭の両立は難しいですね」と共感を示した。
大慕影芸、公視
監督のリン・ジュンヤンと、「あすなろ白書〜Brave to Love〜」以来のコラボとなるのは、これまで学生役が多かったワン・ジン。今回は公正党広報スタッフかつ翁文方の心強い相棒の張亜静として、れっきとした大人の役に挑む。政治の専門用語やベテラン俳優との共演に対してのプレッシャーがあったというワン・ジンが演じるのは、冷静に職務にあたる一方、知られざる過去を持つ謎のある役どころ。自身の役について彼女は「張亜静は典型的な徳を備えた女の子ではないですが、最終的に私は彼女を体の内に取り入れて、悲しみに共感し、苦しみを実感しました。私たちはよき戦友です」と、これまで出会った役の中でも特別だと感じていることを明かした。
大慕影芸、公視
「人選之人─造浪者」は、公正党の広報担当たちが奮闘する選挙戦と、その過程で直面する物語を描く。総統選まで一年を切り過熱する選挙戦の中、機先を制するための話題作りに奔走する日々。ある日選挙運動の一環である朝食会で、候補者が犬に噛まれる。不条理な政治的攻防が次々と繰り広げられる中、スタッフたちは煩雑な物事に忙殺され、価値観の選択と信念への挑戦を迫られる。運命のとき、果たして彼らはその波に乗ることができるのか? 選挙参謀にフォーカスした初の職業ドラマ「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜」は今春放送予定。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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