Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

【最新ドラマin台湾】ヨウション、リー・チエンナらも出演、SFサスペンス「Q18(原題)」のキャスト第二弾発表

ニュース提供元:結果娯楽


Foxconn(フォックスコン)のブランド名で知られる鴻海(ホンハイ)精密工業がプロデュース、金禾創意が製作を手掛けるSFサスペンス「Q18(原題)」が先日クランクアップを迎え、ヨウション(宥勝)、リー・チェンナ(李千娜)、チャオ・イーラン(趙逸嵐)、リウ・シウフー(劉修甫)、ルー・イーエン(盧以恩)ら新たなキャスト名が明かされた。

タイトル「Q18」のQは英語のQuantum(量子)、18は台湾語の骰子(サイコロ)を表す。ティザー映像では、「世界の実体とは何か? 私たちは何者か? AIは人間性を割り出すことができるのか?」と視聴者に問いかける。

監督のゼロ・チョウ(周美玲)がクリエイティブの限界に挑んだ「Q18」は、量子世界と未来文明、人間性とテクノロジーの境界について哲学的に掘り下げる。撮影は世新大学LVS (LEDバーチャルスタジオ)で行われた。ゼロ・チョウは「世新大学のスタジオには、世界最新の映像制作技術があり、『Q18』は初めてその技術で撮影された台湾ドラマです。時間や天候の制約をなくし、バーチャル世界にリアルな映像を作り出すことができました」と説明した。

   世新大学のスタジオを見学するキャスト

ゼロ・チョウ監督とアーロンとシー・チーティエン
金禾創意

ヨウションは、親善大会中の事故で足を骨折し、鬱々とした日々をおくるクライマー選手を演じる。このキャラクターに深く共鳴したというヨウションは、役作りのためにロッククライミングのトレーニングを3カ月積んだという。身体的に一番酷使した作品だとした上で、「ロッククライミングは正直かなりつらいスポーツですが、達成感はありました。指、手のひら、足の指などの皮膚がむける痛みに気を取られないように、登りながら演技をするのが大変でした」と明かした。

ヨウション
金禾創意

レズビアン夫婦を演じるのは、リー・チェンナとチャオ・イーラン。脚本に強く引かれたことがオファーを受けた理由だという二人は、「未来の科学技術で恋愛関係や結婚を探るというテーマがとても魅力的でした。私はバーチャル歌手を演じますが、劇中の曲は私自身が作詞・作曲をして歌っています」(リー・チェンナ)、「最終話は視聴者に考えさせる内容になっています。見る側も、受動的ではなく能動的に登場人物と対話ができます。この作品や物語、登場人物を通して、皆さんが自分自身を愛し、人生を大切におくるきっかけになれば嬉しいです」(チャオ・イーラン)と語った。

リー・チェンナとチャオ・イーラン
金禾創意

量子物理学者のリー・ミンシュン(李銘順)とティエン・シン(天心)の息子を演じるリウ・シウフーは、「初めて脚本を読んだときは、たくさんの量子学用語や理論がよく理解できなかったのですが、人間性や人生の選択、感情も描かれた、テーマの大きな作品です。人は皆、新しい事物に対し一定の拒絶感があると思いますが、逆らいようがないテクノロジーの奔流の中で生まれる葛藤や探究心が、自分を引きつけた点です」と話した。

リウ・シウフー
金禾創意

量子力学について真剣に学んだというルー・イーエンは、「あまりにも多くの動画を見たので、あらゆるものが量子と関連している気がします」と笑った。また、念願の「eスポーツゲーム系の役」を演じる夢が叶ったという彼女は、「この役の一番の魅力は、アクションシーンが多いことと、クールなゲーム・コスチュームを着られること。柔軟性と持久力向上のためにトレニーングを重ね、スタントマン不要という自己目標を達成しました」と胸を張った。

ルー・イーエン
金禾創意

eスポーツの対戦がきっかけで出会う役を演じるリウ・シウフーとルー・イーエンは、元々演技レッスンのクラスメート同士。撮影前、一緒にアクションの訓練も積んだという二人は、今やアイコンタクトで相手の考えを察し、次のリアクションに移れるほど息ぴったりだという。

台湾ドラマ史上初、テクノロジー業界とタッグを組んだSFサスペンス「Q18」は、リー・ミンシュン、ティエン・シン、アーロン(炎亜綸)、シー・チーティエン(石知田)、ジン・シージエ(金士傑)、リー・シュエン(李璇)、ヨウション、リー・チェンナ、チャオ・イーランら人気俳優が競演。5部構成、全10話。2023年に台湾にて配信開始予定。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP