この度、香港映画『七人樂隊』のメイキング動画第二弾「巨匠の合奏」が解禁となった。先日、本作の撮影現場を映したメイキング動画第一弾「和やかな楽章」が解禁されたのに続き、本日、第二弾「巨匠の合奏」が解禁となった。今回のメイキングの見どころは、まさにタイトル通り、個性の異なる七人の監督が初めて手を組み、香港を題材にした物語を「共に奏でた」という部分。

冒頭、プロデューサーとして他の監督へ参加の呼びかけを務めたジョニー・トー監督はこう語る。「監督たちの香港映画への関心は近年下がっていたが、このプロジェクトに賛同し参加してくれた。」国際共同制作なども盛んになった昨今、かつてのように香港ばかりが映画の舞台になるとは限らない。その意味で、香港の歴史を踏まえて1950年代から10年ごとに7本の短編を撮りオムニバス映画として公開する、というアイデアに盟友たちが賛同してくれたことを素直にトー監督は喜ぶ。

©2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved

「短編の撮影（現場）ではヒステリックにならず、最高の効果が得られる」と語るのはアン・ホイ監督。アジア圏で最も影響力のある女性監督の一人でもあるホイ監督が、短編撮影の現場を愉しんでいる様子が、現場からも伝わってくるような映像が見られる。そして続いて流れるショットではホイ監督がツイ・ハーク監督と談笑している姿が。「あんた、アン・ホイ？」と語るハーク監督と抱擁を交わす二人のシーン。このシーンが本編で使われているか否かは明らかではないが、ぜひ本編で確認したい場面だ。

その他にも、「香港映画人の団結を示せた」と語るパトリック・タム監督や、「団結は力だ」と語るユエン・ウーピン監督、また「こうした芸術を伝承したい」と話すサモ・ハン監督と、本作が遺作となったリンゴ・ラム監督が演出する貴重な姿も見ることができる。

『七人樂隊』

2022年10月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

2021年／香港／広東語／111分／ビスタ／5.1ch／原題：七人樂隊／英題：Septet：The Story of Hong Kong
日本語字幕：鈴木真理子／配給：武蔵野エンタテインメント

監督：サモ・ハン(洪金寶)／アン・ホイ(許鞍華)／パトリック・タム(譚家明)／ユエン・ウーピン(袁和平)／ジョニー・トー(杜■峯 ※■は王へんに其）／リンゴ・ラム(林嶺東)／ツイ・ハーク(徐克)
プロデューサー：ジョニー・トー／エレイン・チュー(朱淑儀)
出演：ティミー･ハン(洪天明)／フランシス･ン(呉鎭宇)／ジェニファー･ユー(余香凝)／ユン･ワー(元華)／ン･ウィンシー(伍詠詩)／サイモン･ヤム(任達華)／チョン･タッミン(張達明)／ラム･シュ(林雪)

公式サイト：septet-movie.musashino-k.jp
Twitter：＠septet_movie