最新台湾映画|S.H.Eセリーナがすっぴんで挑む『呪葬(原題:頭七)』、ホラー映画の女王の座に輝くか?
ニュース提供元:PINOCCHIO Film(皮諾丘電影)
2020年に大ヒットした『呪われの橋』に続く台湾ホラー映画『呪葬(原題:頭七)』で、台湾人が普段話題を避ける伝統的な葬儀文化が明らかにされる。
PINOCCHIO Film(皮諾丘電影)
2月17日、衝撃的なティーザー動画が公開され、主演のセリーナ・レン(任家萱Selina)と娘役のウー・イーハン(呉以涵)が、霊安室や古い家の中で正体不明の霊に脅かされるシーンが明かされた。娘と一緒に隠れたベッドの下で、黒焦げの足が突如現れるシーンでは、セリーナが恐怖に慄く迫真の演技を見ることができる。打ちのめされながらも、母として強くあろうとする様が、余すところなく表現されている。スクリーンデビューとなる本作で、セリーナがホラー映画の女王の座に挑む。
セリーナが演じるのは、シングルマザーの母・春華。「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」の小嘉玲役として知られるウー・イーハンが娘・沁萱役を演じる。助け合って生きてきた母娘二人は、可愛がってくれた祖父が亡くなったと知り、実家の葬儀に参列する。今回セリーナは素顔で撮影に臨んだだけでなく、自ら無様に演じることを追求した。その徹底した役者魂と演技力に驚かされた監督のシェン・ダングイ(沈丹桂)は、「映画の経験の浅さは全く感じられない」と彼女を称賛した。
PINOCCHIO Film(皮諾丘電影)
セリーナは脚本を受け取った後、長い時間をかけてシングルマザーの春華という役柄をイメージしたという。そして「暮らしに疲れていて、明日の食事の保証さえないという状況では、自分を着飾る気にはなれない」と考えた。その結果、「撮影中は質素な生活を送った。毎日同じようなシンプルな服を着て、足元は大体サンダル履き、アクセサリーは何もつけなかった」と、役になりきるためにライフスタイルまで変えたことを明かした。
また、公開されたティーザー動画では、古民家に満ちるおどろおどろしい雰囲気がうかがえる。敏感な体質のスタッフは、この古民家での撮影時、常に奇妙な雰囲気を感じており、壁に日本人形の飾りが掛かった、2階へ続く階段下の曲がり角を通るたびに背筋に悪寒が走り、吐き気を催すなどの異変に見舞われたそうだ。現場にいた道士も、そこに不気味なオーラがあると明言したという。
PINOCCHIO Film(皮諾丘電影)
『呪葬(原題:頭七)』には、セリーナ・レン、チェン・イーウェン(陳以文)、ナードウ(納豆)、ウー・イーハンのほか、チェン・ジアクイ(陳家逵)、ジーン・カオ(高宇蓁)、ドン・ジーホン(鄧志鴻)、シェリー・ワン(赫容)らが出演。馬棋朵数位影像、台湾大哥大 myVideo、沅珅科技の協力のもと、PINOCCHIO Film(皮諾丘電影)が製作・プロデュースを手掛ける。4月1日より台湾全域で公開予定。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook