【新刊紹介】ドラマ「いつでも君を待っている」原作マンガの日本語版『用九商店』1・2 巻が発売中
台湾の漫画家・阮光民(ルアン・グアンミン)作『用九柑仔店』の日本語版『用九商店』第1巻、第2巻が好評発売中。
本作は、台湾漫画業界で最高栄誉とされるコミックアワード「金漫獎(きんまんしょう)」において、2017 年に「年間漫画賞」「青年漫画賞」 をダブル受賞し、2020 年には、金漫獎に新設された読者投票による「インターネット人気賞」で獲得票数第1 位に。台湾のみなら ず世界で注目される作品だ。
また、2020 年にデレック・チャン主演で実写ドラマ化(邦題「いつでも君を待っている」)。ドラマも、金鐘奨の連続ドラマ賞など7部門にノミネートされ、日本でもBS 放送や各地方局で放送されるなど、原作同様多くのファンに愛されている。
祖父が倒れたという知らせを受け、数年ぶりに台北から故郷の田舎町に帰郷した揚俊龍(ヤン・ジュンロン)。店仕舞いをするつもりで訪れた祖父の「よろず屋」には、祖父の人生だけでなく、さまざまな人々の記憶が詰まっていた――。「そこにあるだけで安心させるものもある」というセリフがあらわすように、かつては「人々につながりを与える場所」であり、「心の拠り所」でもあったよろず屋。都市化が進み、台湾でも失くなりつつある商店を中心に、日常を懸命に生きる人々の交流、そして一人の青年の学びと成長を描いた物語だ。
WEB コミックメディア「路草(みちくさ)」にて 1巻・30 ページの試し読みを公開中!
『用九商店 1』『用九商店 2』
著:ルアン・グアンミン 訳:沢井メグ
定価:本体価格 各900 円(+税)
仕様:A5/並製/1巻240 ページ 2巻202ページ/8 ページ分のカラーページあり
ISBN:1巻978-4-910352-14-5 2巻ISBN:978-4-910352-15-2
発売日:2022 年1 月12 日 *地域によって異なることがあります
《今後の刊行予定(全5 巻)》
3 巻/2022 年3 月予定
4 巻/2022 年5 月予定
5 巻/2022 年7 月予定
【あらすじ】
「だったら、オレが明かりをともそう。そう決めた」
台北(タイペイ)市で一流の会社に勤める揚俊龍(ヤン・ジュンロン)。ある日、よろず屋「用九商店(ようきゅうしょうてん)」を営む祖父が倒れたという知らせが入る。店をたたむため数年ぶりに帰郷することにしたが̶̶。思い出が詰まった「記憶の箱」を通して俊龍が見つけたものとは?
ルアン・グアンミン(阮光民)
漫画家。スッキリした作風と、ユーモアある感性豊かな筆致が特徴。台湾社会に根ざす温かみあるストーリーを得意とし、登場人物の思い、人間関係、心の機微をきめ細やかに描く。また彼の描く台湾の風景には定評があり、レンガ一つ、草木一本に至るまで伝えたい優しさが込められている。漫画への思いは十年一日のごとし、いつまでも変わらない情熱をもって作品を描き続けている。数多くの漫画賞を授賞、国際舞台でも活躍。
代表作:『刺客列傳』『東華春理髮廳』『幸福調味料』『天國餐廳』『天橋上魔術師』など。
沢井メグ
中国語翻訳者、ライター。上海万博での勤務、通訳・翻訳業を経て、2011 年よりWeb メディアでライター/エディターとして活動。中国や台湾をはじめとする中国語圏のニュースの翻訳のほか、現地の漫画やアニメ等ポップカルチャーの紹介や取材を行う。2020 年に独立。現在は多数の媒体で台湾経済誌や著名人のコラムを翻訳、オリジナル記事の取材・執筆。訳書に『TAIWAN EYESGUIDE FOR 台湾文創』の翻訳パート担当(共訳)、『用九商店』(共にトゥーヴァージンズ刊)。
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