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【特集】「悪の花」 ソ・ヒョヌ インタビュー 「それが単純な恋しさではなく、愛であることに気付いた」《ネタバレあり》

イ・ジュンギ主演最新作! 百想芸術大賞5部門ノミネートの傑作「悪の花」のセル&レンタルDVDが好評リリース中! 本作で、18年前の殺人事件の真相を追う週刊誌記者キム・ムジンを演じたソ・ヒョヌさんに、本作そしてイ・ジュンギさんとの共演についてお話を聞きました。

※ドラマの展開に触れています。ドラマ視聴後に読むことをお勧めします。

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ソ・ヒョヌさん

― このドラマにキャスティングされたとき、どう思いましたか? イ・ジュンギさんとタッグを組む役どころですが、そういった役を演じると決まった時の、正直な感想は?

ソ・ヒョヌさん(以下、ソ・ヒョヌ) 普段からイ・ジュンギ兄さん(以下、兄さん)の演技と作品を見て多くのインスピレーションを受けたので、「悪の花」の出演が決定し、すごくワクワクして嬉しい気持ちで作品に挑むことができました。

※今回のインタビューでソ・ヒョヌさんは、イ・ジュンギさんのことを「ヒョン(お兄さん)」と呼ばれていたので、それに従い以下「兄さん」と表記させていただきます。

― はじめてジュンギさんに会った時、もともと抱いていた印象と、実際の印象ではどう違いましたか?

ソ・ヒョヌ 「悪の花」で共演する前の兄さんの印象は、私には何だか少年らしさを持つ感覚的な俳優の印象でしたが、作品を通して出会った兄さんはもっと重みがあって慎重な印象を受けました。頼もしかったし、頼りになりました。


― 演じられたキム・ムジンは、卑怯そうな面もありながら、ヒョンスに協力していく姿が憎めないキャラクターでした。ムジンをどういう性格の人物と解釈して演じていたのですか? 

ソ・ヒョヌ キム・ムジンは相手と状況によって態度を変える柔軟性のある人物です。ただし、そんな彼の態度が老練ではないようで気の毒に思うこともありました。


― ムジンは、はじめヒョンスに対してどんな感情を持っていて、どのように変化していったのだと思いますか?

ソ・ヒョヌ ドラマ序盤にはヒョンスに対する恐怖心と恐ろしさ、恨みが大きかったですが、時間の流れとともに過去に対する自身の過ちと罪の意識に向き合うことになり、さらにヘスに対する申し訳なさも加わり、苦しんでいたと思います。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― 同様に、ヘスに対しては、どのような感情を抱いていたと思いますか? ヘスに対する一途で不器用な愛も見どころになっていましたが、ヘスとの関係では、どんな点に気を配って演じていたのですか?

ソ・ヒョヌ ヘスに対しては、恋しさと恐ろしさという2つの感情を抱いて生きてきましたが、久しぶりにヘスに再会できた時、ムジンは確実にそれが単純な恋しさではなく愛であることに気付きます。彼の気持ちは一途ですが、ヘスに対して無理強いするような行動と表現は最大限せずに関係性を維持しようとしました。


― ムジンは、ヒョンスに振りまわされながらも彼に付き合い、助けていく姿が印象的でした。ムジンを振り回すヒョンスに対して、どんな感情を抱きましたか?

ソ・ヒョヌ ヒョンス、決してお前が気に入ってるからではないんだよ。ヘス姉さんと私の未来を思ったら…でもこれから一生顔を合わせるしかない間柄なんだから、せっかくなら喧嘩せずに仲良くしよう!


― ジュンギさんとの演技で、思い出の残るエピソードは? ジュンギさんと相談しながら作った場面はありますか?

ソ・ヒョヌ ほぼ全ての場面で一緒に相談して意見を共有しながら一緒に作っていたと思います。特に地下室の監禁シーンは撮影序盤だったし怖いシーンでアクションもあるので疲れやすいシーンだったけど、“笑いの花(ムードメーカー)”の兄さんのおかげで現場がいつも明るくて楽しかったです。その時に撮影に挑む方法や態度を兄さんから多く学んだと思います。それ以降、「悪の花」撮影時にずっと兄さんを見て学んだそのエナジーを、私も現場で維持しようと努力したし、たくさん助けてもらったと思います。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― 現場でのジュンギさんは、どんな俳優でしたか? 現在も関係は続いていますか? 「ジュンギさんとの自慢のエピソード」はありますか?

ソ・ヒョヌ キャストは皆仲がいいです。撮影が終わった今でも兄さんを軸に、チェウォンさんやヒジンさん、ジフン兄さん、皆グループチャットで楽しくやっています。コロナ禍で一つの場に集まるのは難しいですが、たまに家や小規模で会って一緒にビールを飲んだり深い話を交わしたりもします。

兄さんは俳優として情熱的だし素晴らしいですが、それ以前に一人の人間として本当に人間的で温かい人です。全体を見回す広い視野を持っているし、その分それを受け止める力量も持っています。多くを学ばせてもらったしいつも大きな感謝の気持ちでいっぱいです。また作品でご一緒したいと思っています。


― ヒョンスとジウォンの夫婦の愛をどのように感じましたか? また、ムジンとヘスの愛については、どう感じましたか?

ソ・ヒョヌ ジウォンは長い時間信じていた分、衝撃が大きく認めるのが難しかったのだろうと思います。遠回りをしてお互いをもう一度発見し結ばれた分、2人はより繋がりが強固になりました。

ムジンはヘスに対する真の心を今になってやっと持つことができました。ムジンはヘスを愛することにおいて、まずは自分の過ちに対する許しが先だと思ったので、しばらく待ちながら後ろに下がったのです。そんな所が良かったしそんなムジンが好きです。


― ヘスとムジンのやり取りで気に入っているシーンは?

ソ・ヒョヌ ムジンがヘスの家の照明と雰囲気を変えてあげて、ヘスが泣きながら話すのを門の外から聞いていたシーンが好きです。下手に近づけない大事な人の心の深いところの真の思いや痛みを聞くシーンがあって、ムジンとしてもより丈夫になれたシーンだと思います。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― ヒョンスとムジンのやり取りで気に入っているシーンは? 2人の関係を一言であらわすと、どんな言葉が当てはまりますか?

ソ・ヒョヌ 最後にヒョンスとムジンが飲み屋の前の歩道に座り込んでいるシーンが好きです。ぐずっているムジンの言葉をヒョンス特有の態度で返しながらも一緒に前を見て座っているその姿が二人の関係をよく表していると思いました。2人はまるでトムとジェリーのようです! 誰がトムで誰がジェリーなのかはその時々で変わるようですが(笑)。


― このドラマを通して、ソ・ヒョヌさん自身が咲かせた花は、どんな花だと思いますか?

ソ・ヒョヌ ヒマワリを咲かせた気分です。今回の作品を通して私自身、演じるのがどれだけ楽しくて幸せなことなのか、そしてこの仕事と人たちをどれだけ愛しているのかに気付くことができました。一途に好きな俳優の仕事をやりながら応援してくださる方々に良い作品で恩返ししたいと思います。


ソ・ヒョヌさん




「悪の花」リリース情報

「悪の花」DVD-BOX1&2 好評発売中!  各16,500円(税込)
BOX1【映像特典】メイキング 【封入特典】ブックレット
BOX2【映像特典】メイキング、イ・ジュンギインタビュー 【封入特典】ブックレット

レンタルDVD:vol.1~vol.8)レンタル中 vol.9~vol.16)2022年1月7日(金)よりレンタル開始

2020年|韓国|音声:オリジナル韓国語・字幕:日本語|発売・販売元:エスピーオー
© STUDIO DRAGON CORPORATION

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