ニュース提供元：弘宇公關顧問有限公司、HBO（写真）

HBOアジアのオリジナルサスペンスドラマ「誰在你身邊（原題）」（仮訳：そばにいるのは誰）は、台湾の人気女優チャン・チュンニン（張鈞甯）主演、そして彼女とは共演作も多い俳優のピーター・ホー（何潤東）がプロデューサー、監督と脚本を手掛け、タッグを組んだ作品。劇中でチャン・チュンニンは、初のギター演奏、初のショートカット姿を披露する。

劇中で見せる彼女のハンサムな短髪姿は、チャン・チュンニン曰く「高校時代以来、最も短い髪型」なのだそう。あまりのカッコ良さに、スタッフは皆、彼女のことを「イケメン君」と呼ぶそうで、「皆が私のことを“イケメン君”って呼ぶのを耳にすると、とっても嬉しい！　本当の私の性格はとても男の子っぽいんです。視聴者は私に知性的で弱々しいイメージを持っているかもしれないけれど、監督は私の本来の性格を理解してくれていて、詠琪役に選んでくれました。監督と脚本の話をしたその日に、その場で詠琪を演じることに同意しました。彼女は育った家庭環境が複雑で愛に尽くすタイプだけど、表面上はとてもクールで心の温かさを内に秘めている人。私はそんな彼女の性格や考え方がとても理解できます」と、自分と役柄の関係について述べた。

監督のピーター・ホーは「チャン・チュンニンは男性的な勇気を体の内側に持っている人。このドラマでの彼女が演じるキャラクターは、元ロッカーで、はっきりとした性格です」と、彼女のイメージに触れて語った。

今回の役柄がとても楽しかったというチャン・チュンニンは、「このドラマで小さい頃の夢を実現しました。以前ギターを習ったこともあったのですが、途中で辞めてしまって。バンドマンの友達もたくさんいて、ライブを観に行くのも大好きなんです」と語った。

そんな彼女の念願がかなって、劇中では初のギター演奏と歌を披露する。当初監督は、バンド演奏の場面は短い回想シーンなので演奏するジェスチャーで十分と彼女に説明したそう。

しかし、チャン・チュンニンは「本当にできないことを、役者はどうやって自信をもって演じたらいいの？」と監督に本気で訴え、2週間以内にギターで3曲演奏できるようになると自ら目標を立てたという。「ギターの先生になってくれる友達を探して、バンドを組み、劇中でデビューを飾りました」。さらにチャン・チュンニンの熱いバンドトークは続く。「バンド演奏って、息が合っていることがとても大事で、私も撮影前に練習でスタジオに2回入りました。皆で一緒に歌って演奏を合わせて、そういう感覚がとっても最高だった！」。

まさにアツい撮影となった本番では「私たちのバンドが実際に舞台に立って演奏したときには、私たちのリアルな成果発表会のように感じたから、鳥肌が立って、ドキドキしちゃった!!」と語った。

2日間に渡って撮影されたという演奏シーンでは「最後の撮影場面で、私たちのバンドが舞台で演奏するのもこれで終わりかと思うと、こらえきれずに泣いてしまいました。だって本当に終わりにしたくなくて！　だから自分で花火を買ってきて、撮影が終わったあとバンドの仲間たちと空き地で花火に火をつけて、一緒に燃え尽きるのを見ていました。皆と一緒に練習してきた日々が終わってしまうので、なんだかすっかりセンチメンタルな気分になってまた涙が出ちゃいました！」と、まさに青春ドラマのヒロインを地でいくピュアなチャン・チュンニンなのであった。

チャン・チュンニンを始め、ビビアン・スー（徐若瑄）、カイザー・チュアン（莊凱勛）、チェン・アンフォン（陳恩峰）らが出演するドラマ「誰在你身邊」は、10月3日（日）からHBO GOにて配信、HBOチャンネルにて放送開始となっている。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。