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”ドニーの動きは本当にスーパーマンみたい” 『Raging Fire』共演のチン・ランがドニー・イェンとの共演について語る

ニュース提供元:華映娛樂股份有限公司(台湾)

新作映画『Raging Fire』(『怒火·重案(原題)』)は、香港のベニー・チャン(陳木勝)監督の遺作となった作品で、プロデューサー兼アクション監督を務めるドニー・イェン(甄子丹)、ニコラス・ツェー(謝霆鋒)、チン・ラン(秦嵐)らが出演する、2021年最も期待されるアジア最大級のアクション映画だ。

ドラマ「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」で人気となったチン・ランは、この作品の中でドニーと仲睦まじい夫婦役を演じており、妊娠中の大きなお腹を抱えて爆弾の攻撃に直面するシーンもあった。図らずも最も危険な妊婦を演じたことについてチン・ランは「一生に一度の体験で、忘れられないパフォーマンスとなりました!」と語っている。

『Raging Fire』はSNS上での評判も非常に良く、興行収入も至る所で上昇中だ。中国大陸では、アンディ・ラウ(劉徳華)主演のヒット映画『拆彈專家2(原題)』の興行成績である56億6000万台湾ドルを破り、56億7000万台湾ドルの成績を獲得。中国大陸市場最も人気のある香港映画となった。

ドニー・イェンとニコラス・ツェーの素晴らしいアクションシーンに加えて、本作では心温かくなるエピソードもしっかりと描かれる。中でもチン・ランの存在感は素晴らしく、彼女はこの物語の中で、ドニー扮する警察官の夫の子供を身ごもっている美しい妻の役を演じている。二人は愛情のこもった夫婦であり、妻は夫が捜査の過程で友人を亡くして以来、心に深い傷を負って苦しんでいるのをとても心配していたが、やがて彼女自身も、お腹の中の子どもと共に大きな危機に直面することとなってしまう。

『Raging Fire』は、チン・ランにとって初の香港映画出演作。ドニーとベニー監督との撮影はとても楽しかったそうで「本当に忘れられない一生に一度の撮影体験でした。当時、監督はすでに体調がよくありませんでした。それでも監督は良い映画を作るという思いを強く持っていました。今思い返してみても、本当に感動することばかりです」と話す。

劇中ではドニーと2人で、とても自然で愛情深いシーンを演じているチン・ラン。そんな彼女が最も忘れられないという場面は、爆発やアクションを体験するシーンの数々。ダンスの先生をしている彼女が子供たちと共にテロリストに連れ去られる場面では、手錠をかけられて引きずられるなど、夫であるドニーが救けに現れるまで、非常に緊張感の溢れた撮影となったとか。「ドニーの動きは本当にスーパーマンみたいでした。彼とはとても共演したいと思っていました」と話し、またチン・ランには当初、水中での撮影予定もあったそうで「後でシーンが変更されたので、水中に入る必要はありませでした。これには本当に感謝しています!」と撮影を振り返った。

アクション指導がドニーだったということで、チン・ランは「こんなに大規模な爆破シーンを初めて撮影しました。幸い、ディレクターとドニーが私をとても大事にしてくれました。私は可能なかぎり妊婦らしく演じたいと思っていて、ドニーが走り方などをどうすればよいかなど教えてくれました」と安心してアクションに挑むことができたことを明かした。

アクションとしての難易度はそれほど高くは無いと感じたそうだが、「撮影の時は少し暑くて、身に着けていた偽のお腹が重くて、うまく動けなかったんです。幸いドニーは撮影の経験が豊富で、私の面倒をよく見てくれました」と語る。こうしたアクションシーンを経験したことで「ドニーの指導のおかげで、これ以降は更に難しいアクションシーンにも取り組んでいけるようになりました」と、自信がついたというチン・ラン。

そんなチン・ランが撮影現場で最も驚いたのは、一緒に撮影していた子供たちが彼女を「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」の皇后として認識し、思いがけず小さな可愛いファンをたくさん獲得したこと。「こんな小さな子どもたちが私の出演したドラマを観ていて、私が誰なのか知っているなんて!」と嬉しくなったそうだ。

本作品の日本国内での上映は、第34回東京国際映画祭ガラ・セレクションでの上映、2021年12月よりTOHOシネマズ日比谷他全国公開予定となっている。

編集・翻訳:Cinem@rt編集部

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