【最新ドラマin台湾】「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」のシエ・インシュエン、「四樓的天堂」のアンソニー・ウォンを三段階分析
ニュース提供元:台湾公共テレビ(公視/PTS)
人間関係、セルフヒーリングを描く癒やし系ドラマ「四樓的天堂(原題)」(仮訳:四階の楽園)のティーザー映像「心理カウンセラーの癒やし編」が8月25日に公開され、シエ・インシュエン(謝盈萱)が持ち前の演技力を披露した。
現在絶賛放送中のヒューマンコメディ「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記2」で陳嘉玲役を演じるインシュエンは、続く癒やし系ドラマ「四樓的天堂」で心理カウンセラー役に扮する。彼女によって笑って泣かされる2021年下半期になりそうだ。
公開された動画では、インシュエンが演じる心理カウンセラーは問題を抱える患者にカウンセリングとサポートをする一方、自分も修復しがたい母とのわだかまりに悩まされている。
インシュエンの母を演じるのは『ジャンプ!ボーイズ』(原題:翻滾吧!阿信)のパン・リーリー(潘麗麗)。シングルマザーとして子育てに奮闘してきた彼女は、元夫を憎み人生を嘆いては、ひたすら娘が結婚し子どもを産むことを願っている。
母娘の間には、価値観の違いだけでなく、信頼関係、アイデンティティ、家族への愛情において長年にわたり緊張関係が続いていた。劇中、彼女が発する「物事が過ぎて忘れたと思っていても、傷はずっとそこにある」という言葉が刺さる。
インシュエンは、脚本を見てすぐ本作を気に入ったという。監督とは人生の難題に対する考え方や認識も近く、すぐに意気投合。初めて会った日、3時間も話が弾んだので、すぐに役を引き受けようと決意した。
監督は「脚本の段階からインシュエンをイメージして書き下ろした。彼女の出演に期待している」と話す。十分な下準備でそれに応えたインシュエンは「心理カウンセラーはとっても興味がある職業。劇中の出演者と似ているところがあって、私たちは皆、挫折した経験があったり、人を観察し、理解する過程から自分を修復している」と話した。
心にアプローチして傷ついた人を癒やすのが心理カウンセラーなら、体にアプローチして癒やすのは、アンソニー・ウォン(黃秋生)演じる推拿師(マッサージ師)だ。
アンソニーとの共演シーンが多かったインシュエンは、「彼のオーラが強くて、初日はまるでエネルギーに溢れたライオンみたいで怖かった。撮影中盤になると、役のカラーや背景の物語が見えてきて、彼を見ると泣きたくなった。後半に入ると、現場で口笛を吹いたりギターを弾いたり、私の本を隠したりして皆を笑わせた。実は茶目っ気がある人だとわかって、彼を見ると笑いたくなった」と、アンソニーについて語った。
「四樓的天堂」は、アンソニー・ウォンが初めて主演する台湾ドラマで、自分との向き合い方が問われるアフター・コロナ時代、癒やしと温かなパワーを与えてくれる。監督はチェン・シンイー(陳芯宜)、脚本家はロウ・イーアン(樓一安)と、台湾の権威ある賞の受賞歴コンビをはじめ、キャストは金馬奨常連のアンソニー・ウォンとシエ・インシュエン、『ぼくらの後半戦』で金馬奨新人賞受賞のフェンディ・ファン(范少勳)ら台湾・香港の実力派俳優と制作スタッフが集結し、化学反応を起こす。
「四樓的天堂」は10月9日から毎週土曜夜9時、台湾の公視チャンネルで放送される。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
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