【新作ドラマin台湾】ヴィック・チョウが獄中で暴行される「逆局」(邦題:追撃者~逆局~)ティザー映像公開、配信日も正式決定
ニュース提供元:iQIYI(愛奇芸)国際版サイト
ヴィック・チョウ(周渝民)主演の「逆局(原題)」(邦題:追撃者~逆局~ ※編集部追記2021.12)が、9月3日に配信開始することが発表された。世界191カ国・地域で視聴可能なiQIYI(愛奇芸)国際版サイトで毎週金曜に独占配信され、翌土曜に台湾の緯来電影テレビ(緯來電影台)で放送される。
ジュアン・シュエンウェイ(荘絢維)とチェン・グワンジョン(陳冠仲)が共同監督を務め、チャン・ロンロン(張榕容)、ウー・シングオ(呉興国)、リー・ミンシュン(李銘順)、ベルナート・チュウ(朱軒洋)、ツェン・ジンホア(曽敬驊)らが出演する。
配信に先駆け、ヴィック・チョウ、リー・ミンシュン、ベルナート・チュウら3人のキャラクターポスターと獄中シーンの予告映像が公開された。それぞれ大雨の夜を背景に立つポスター第一弾は、謎と危機に直面することを暗示している。
予告映像には、遺体を切断する変態的殺人者とされる梁炎東(ヴィック・チョウ)が、他の服役囚から人間サンドバッグのように殴られ危機に瀕する様子が、緊張感あふれる映像と緊迫したBGMとともに映し出される。
ヴィックが演じるのは、特殊事件に関与し拘留された弁護士という役どころのため、刑務所内ではリンチのターゲットにされるシーンが多い。ヴィックは、よりよいシーンにするため、たとえ顔が見えない場面でも自ら演技することにこだわった。
殴られるシーンでも、臨場感や自然なリアクションのために、毎回シーンの始めから撮り直したという。またカットがかかると、ヴィックはいつも自分の傷よりもまず相手がスムーズに演技できたか、自分に気兼ねして思いきり殴れなかったのではないかと気にかけた。
頭から血を流しても演技を中断しないプロ意識の高さは、共演者に深い印象を刻んだだけでなく、金馬奨で最佳動作設計(最優秀アクションデザイン)賞の受賞歴があるホン・シーハオ(洪昰顥)にまで「すごいプロ魂だ!」と言わしめた。
血気盛んな服役囚の穆亜彦を演じるシア・タンホン(夏騰宏)は、ヴィックとの共演シーンについて「ヴィックはずっとスター的な存在だったので、彼を殴ったり、頭を掴んで壁に打ち付けたりするのは、とても緊張した」と明かした。ヴィックはまるで隣のお兄さんのように気さくで「撮影ではリードしてくれるだけでなく、自分がけがしないように気遣ってくれた。だからたとえ激しいアクションでも自分は小さなすり傷で済んだが、ヴィックは傷だらけになってしまった。彼の胸の前側にはたくさんのあざがある」と話した。またヴィックのプロ意識の高さと優しさに「ヴィックから学んだのは俳優としてあるべき姿。本当に感謝している」と敬意を表した。
ヴィックは、アクションのほかにも服役囚、弁護士、プロファインリングの専門家という3つの立場を理解する必要があった。そのため監督とは密にコミュニケーションを取り、常に自分への要求を厳しくし、十分に準備を積み重ねたという。梁炎東というキャラクターを、単にせりふだけで形作るのではなく、眼差しを通して感情の起伏を表現した。
予告映像で垣間見えるすべてを見透かすような眼差しに、どん底のスタートからどう逆転するのか大いに興味をそそられる。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
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