台湾の奇才が放つ珍奇劇!2018 年台湾・台新芸術賞ノミネート作『また今度!』を配信限定で上演!
アジアの秀逸な戯曲を翻訳・上演する演劇ユニット「亜細亜の骨」が、トライアル企画公演(asianribplus)として、台湾の新進気鋭の劇作家・チェン・ホンヤン(陳弘洋)の話題作、2018 年台湾・台新芸術賞ノミネートの『また今度!』を配信限定で上演することを決定。
本作は、台北の食堂に集まった男女7 人の物語。それぞれの事情が複雑に重なるブラックコメディで、台湾社会の微妙な歪みを登場人物を通して垣間見ることができる。
他のアジア諸国に先駆け同性婚が合法化された社会では、様々なセクシャリティが「日常」の中でドラマを生み出していく。自由な選択が広がったとはいえ、無意識の偏見や思い込み、不安や孤独と闘っている人もまだまだ少なくない。本作は、そんな多様な価値観の中で生きる現代人の切なさを、若手作家独自の感性でユーモラスに描きだす。
出演者はいずれも小劇場界のツワモノ・ベテラン役者ばかり。不条理な笑いとその奥に潜む深刻な社会問題を、軽快に自由にそしてチャーミングに演じる。
また今回は、劇場に集まることが難しい今の状況をチャンスと捉え、新しい生活様式の中で、演劇の一つの試みとして配信限定公演を実施。ソーシャルディスタンスを超えて、観る人ひとり一人の心を揺さぶる舞台を目指す。
作:陳弘洋「再約」(台湾) 翻訳:山﨑理恵子
演出:うえもとしほ(すこやかクラブ) ドラマトゥルク:E-RUN(亜細亜の骨)
出演者:小山萌子、岩﨑大、小野健太郎、奥田努、竹田茂生、伊澤恵美子、ナオ フクモト
<あらすじ>
舞台は台湾。思い出の食堂を訪れる高校教師のチュンユエン。彼はロマンティックな計画のために友人たちを呼び出していた。ひとりふたりとやってくる訳アリの友人たちと、そこへ現れる想定外のゲストたち。次々と問題が巻き起こり、食堂はてんやわんやの大騒ぎ。それぞれの思いが錯綜し、事態は思わぬ展開へ。果たして、チュンユエンが選んだ結末とは……
『また今度!』
【ライブ生配信公演日時】
2021 年
3 月30 日(火)19:30 開演
3 月31 日(水)14:00 開演
※配信のみの公演です。会場でのご観劇は行っておりません。
※配信終了後、1 週間の見逃し配信付きです。
【アーカイブ配信(編集・メイキング映像付)配信期間】
2021 年4 月15 日(木)19:00 ~ 5 月5 日(水)23:59
※公演映像を特別編集&メイキング映像付きで配信いたします。
<予約>
チケット絶賛発売中!
Confetti(カンフェティ) https://www.confetti-web.com/matakondo
※WEB 予約のみでの受付となります。
※クレジットカード決済に限り手数料はカンパニーで負担いたします。
(セブンイレブン発券手数料は除く)
<料金>
ライブ生配信 2500 円
アーカイブ配信 2500 円
<プロフィール>
◎亜細亜の骨
2017 年1 月に出発した演劇ユニット。深いアジアの演劇交流を目指して、作品の紹介や上演を目指していくプラットホーム。2018 年8 月新宿シアターモリエールで台湾新作演劇『同棲時間』の世界初演にて高い評価を得る。2019 年度はアジア戯曲エクスチェンジ@2019 を展開し、台湾、韓国、タイなどアジアの戯曲を日本で6 本。日本戯曲を台湾にて3 本上演。2020 年コロナ渦においてはリモートを駆使して台湾との国際コラボレーション公演を実現。創立4 年目ではあるが着実に演劇でアジアを繋ぎはじめる。
asianrib plus とは、亜細亜の骨によるトライアル企画の実験劇場。これまでの活動はホームページを参照ください。
◎作家:チェン・ホンヤン(陳弘洋)【台湾】
国立台北芸術大学劇場芸術研究所戯曲創作コース在籍。2014 年台北フリンジフェスティバルにて戯曲『渋滞』が「演劇の中の演劇」賞受賞。同年、『光』で文化部の新秀助成を獲得、『冥王星』で2016 年台北フリンジフェスティバル「明日の星」賞を獲得。2018 年『また今度』本公演にて台湾・台新芸術賞にノミネートされる。
◎演出:うえもとしほ
広島県出身、すこやかクラブ主宰。 武蔵野美術大学彫刻学科卒業後、パパ・タラフマラ舞台芸術研究所で2 年間学ぶ。卒業後、パフォーマンスカンパニーすこやかクラブを立ち上げる。2018 年第九回せんがわ演劇コンクール演出家賞、佐藤佐吉演劇祭2019 最優秀演出家賞を受賞。近年の主な公演は八王子のお寺で開催した馬喰町バンドとの共同企画「ビューティフル」(2018 年)や学校の職員室や教室を巡る回遊型演劇イベント「真夏のたちかわ怪奇クラブ」(2016 年より毎夏たちかわ創造舎で上演)、2020 年亜細亜の骨リーディング公演『また今度』などがある。
◎ドラマトゥルク:E-RUN(山﨑理恵子)
翻訳家・演出家・ドラマトゥルク・亜細亜の骨主宰。1991 年より中国・中央戯劇学院に留学。1996 年より北京にて、日本の現代戯曲のプロデュース公演を行う。2000 年、香港にて演劇制作会社をoffice30 設立。日本現代演劇シリーズ公演を展開。同時に、北京・香港・台湾・マカオでの日本の劇団の海外公演ツアー企画・コーディネーターを務める。2016年に日台コラボ作品、阮劇団+流山児★事務所『マクベス』の制作及び演出助手を務め、同作でシビウ国際演劇祭2017 に参加。2017 年には台湾にて劇団・亜戯亜を、そして東京にて亜細亜の骨を旗揚げ。現在は、日本と台湾を往復しながらの演劇活動を行っている。
主な翻訳作品に別役実『トイレはこちら』、『さらだ殺人事件』、『あーぶくたった にぃたった』、北村想『寿歌』、鄭義信『杏仁豆腐のココロ』、ヤオ・ティンファイ(香港)『ロン』、主な演出作品に林孟寰『野良犬之家』、『食用人間』、小桧山洋一『夜の一族』、別役実『トイレはこちら』、鴻上尚史『トランス』など。
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