【インタビュー】「ドクタープリズナー」ナムグン・ミン 前編 "演技は経験を積むほど大変"
KBS演技大賞5冠!ソウルドラマアワード韓流ドラマ優秀作品賞受賞した新感覚プリズンドラマ「ドクタープリズナー」。本作で、ある出来事をきっかけに手段を選ばない冷酷な復讐者へと変貌する医師ナ・イジェを演じたナムグン・ミンに、本作について話を訊いた。
前編 "演技は経験を積むほどに大変に感じる"
後編 "挑戦はしたくない。よりいい演技がしたい"
― まず、本作で演じたナ・イジェという人物について簡単に紹介をお願いします。
ナムグン・ミン ナ・イジェという青年はとても誠実で周りの困っている人たちを助ける、実力のあるエース医師でしたが、ある事件によって復讐心を抱くようになります。本作はイジェが人々に復讐していく過程が描かれていますが、復讐を果たしていくうちに、単純にその復讐だけでなく、もっと大きな背景があったという、ものすごく正義感にあふれているけれども恐ろしい人物です。
― 楽しみですね。ナ・イジェとミンさんとの共通点があるとすれば、どんな点でしょうか。
ナムグン・ミン 共通点ですか。そうですね......。分かりません、ないと思います。僕はイジェのようなすさまじい性格ではないですし、復讐したいと思ってもできない職業ですから。共通点はないと思います。スタッフに聞いたほうがいいかも。
(スタッフに向かって)共通点はあるかな?
(スタッフ:共通点ですか。うーん......。)
ないみたいですね。すごく優しくていい人で、イジェとは全く違うと言っています。(笑)
― 今回、役作りのため、周りの医師の方たちに意見を求めたと聞きました。
ナムグン・ミン ええ。手術のシーンなどを撮る時はどうしても必要になります。10年ぐらい前のドラマを見ると、手術シーンはどこか緊張感があって、(執刀医が助手に)「メス」みたいなことを言っています。でも実際、医師の方たちはどんなふうに手術をするのかなと思ったんです。
本作の手術シーンはショットが多いのでリアルに見せることに集中しました。何というか、僕が医師なら、患者が家族ではない以上、できるかぎり冷静になるよう心がけると思ったんです。それが視聴者の皆さんの目にどう映るか分かりませんが、口調などが淡々としたものになるよう努めました。
― どうりで白衣もよくお似合いでした。
ナムグン・ミン ありがとうございます。でも大抵の人は似合いますよ(笑)。
― ご謙遜を。ドラマには医療用語がたくさん出てきました。覚えるのは大変ではありませんでしたか。
ナムグン・ミン 最初の頃は覚えるのがとても大変でした。だから理解して覚えようと思い、「これは何という薬で、どんな時に使う」といったことをある程度勉強しました。最初の頃はスケジュールに余裕があって勉強しながら撮影できましたが、終わりが近づくにつれてスケジュールに追われてくるので、暗記するのが大変でした。
― 医療用語がすらすらと自然に出てきて、本物の医師のようでした。
ナムグン・ミン リアルに見せなくてはいけないので。
― 演技がうまいからですよ。
ナムグン・ミン とんでもない。
― シナリオを読んで出演を決めた理由は? どんなところに魅力を感じましたか。
ナムグン・ミン まずは第4話までのシナリオを撮影の半年前に受け取りました。今までに読んだシナリオと比べて構成がしっかりしていたし、ものすごく真に迫る感じがして面白いと思ったんです。それでぜひ出演しようと決めました。
― ミンさんが登場するシーンで、記憶に残るシーンやセリフなどはありますか。
ナムグン・ミン セリフということでしたら、最初のシーンのセリフが一番記憶に残っています。「夫の浮気相手を殺してと依頼する妻は珍しいですから。そんな女を刑執行停止にするのは、国民感情に反しますしね。違いますか? 過去の診断書を見ました。肝臓がん、ぜんそく、詳細不明の黄斑円孔、骨粗しょう症、逆流性食道炎、多発性神経障害を伴う糖尿病......」というセリフです。今でも覚えていますね。初めて登場するシーンで、特に緊張感のあるセリフではありませんでしたが、僕は初登場した時にその人物がどんなキャラかを見せなくてはと思っているんです。もうだいぶ経ちますが、今でも頭に残っているぐらい何度もシナリオを読んだと思います。
― 医師としてのナ・イジェと刑務所の医療課長としてのナ・イジェでは、感情に変化がありました。演じ分けるのが大変だったと思いますが、その変化をどう演じましたか。
ナムグン・ミン 僕は基本的に、演技は大変なものだと思っています。演技というのは経験を積めば積むほど大変に感じますね。感情の変化などは役に入り込めば自然と演じられるものですが、演じること自体は大変なことです。年齢を重ねるにつれて、ますますそう感じます。
― 演技がお上手で、一層うまくなろうと思うから、そう感じるのですね。
ナムグン・ミン ええ......。そうだといいんですが。ありがとうございます。
― だからこそ「名俳優」と言われるのでは?
ナムグン・ミン そう言われると赤面してしまいますし、ちょっと照れくさいですが、とてもうれしいです。言われても恥ずかしくないように今後も頑張ります。
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