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「月に咲く花の如く」は“心がモヤモヤ、人生に迷ってる!”あなたに効くドラマ《前編》|アジアドラマの処方箋#10

連載:アジアドラマの処方箋 記事一覧


この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ・台湾ドラマを紹介。第10回の今回は「心がモヤモヤ、人生に迷ってる」あなたにおすすめの1本を紹介します。

お薬ドラマ「月に咲く花の如く」

「月に咲く花の如く」キービジュアル

このドラマの効能
・ 苦難を乗り越え力強く生きていくヒロインに勇気をもらえます
・ ヒロインの処世術から生き方のヒントをもらえます
・ これまでの中国時代劇ドラマとは一味違う深い感動を味わえます


前編「ヒロインの処世術に学ぶ!生き方のヒント(1)」

人生ってなかなか思い通りにいかない......
そんなモヤモヤした気分になって、休日だというのに家にこもってしまう時ってありませんか?

楽しいラブコメを観る元気もなく、ドロドロの宮廷ドラマも観るのもおっくう......
そんな時は、苦難にめげず強く生き抜くヒロインのドラマを観ることをおすすめします!




例えば、『宮廷の諍い女』『ミーユエ 王朝を照らす月』でも有名な中国のトップ女優スン・リーが、大商家の女主人・周瑩を演じた『月に咲く花の如く』は、実在の女性をモデルにした感動ドラマ。

苦難を乗り越えて力強く生きる周瑩の深イイ話は、観る人に勇気や生き方のヒントをくれるエピソードが満載です。
どんな大変な目にあっても決してくじけず、少しずつ成功への道を歩んでいく周瑩。

"七転び八起き"で人生を切り拓いていく彼女の処世術を紹介しましょう。






処世術1:信頼できる人を見分ける

時代は清代末期。
孤児の周瑩は貧しい養父に拾われて育ち、大道芸でお金を稼ぎながら生きてきました。

日々生きるのに必死な彼女は "ウソも方便"でイカサマもアリ!
お人好しから小金をちょろまかすなんてお手の物です。

そんな彼女はたまたま地元の有力な商家・呉家東院の若旦那・呉聘と出くわし、ここぞとばかりにお涙頂戴のホラ話をします。
すると、同情した呉聘は彼女にお金をくれて、「困ったら連絡するように」と名刺まで渡してくれます。



その後、周瑩はもう一つの商家・沈家に身売りされ、侍女として働きはじめます。
実は、これは彼女が養父と考えたお金稼ぎのプランのひとつ。

彼女はお金を手に入れたらわざと自由奔放にふるまってすぐにクビになるつもりでした。

ところが、そんな周瑩の行動がかえって沈家のドラ息子・沈星移に気に入られてしまい、側女になるよう迫られます。
確かに、金持ち息子の側女となれば、旅芸人の暮らしとは違って贅沢な生活が保証されますが、まっぴらごめんと逃げ出した周瑩。



彼女はたまたま沈家を訪れていた呉聘の輿に飛び込みます。
こうして、再び呉聘に助けられた彼女は呉家東院に身を寄せることになります。

この時、周瑩が沈星移を選んでいたら......
その後の彼女の人生は全く違うものになっていたでしょう。

彼女は本当に信頼できるのは沈星移ではなく呉聘だと見抜いたのです。






処世術2:恩返しを忘れない

呉家東院と沈家は地元で1、2位を争う商売上のライバル。
その結果、商売をめぐってトラブルとなり、呉聘は沈星移に襲われて意識不明の重体となってしまいます。

一方その頃、周瑩は呉聘にいろいろとウソをついていたことを謝り、呉家東院から出て行こうとしていました。

ところが、呉聘が危篤と知って思いとどまり、彼の看病をします。
彼女にとって呉聘は自分を沈家から救い出し、親身に世話してくれた恩人だったからです。



そんな中、昏睡状態の呉聘を心配した父親が占いのお告げに従い、眠ったままの呉聘と婚約者の婚礼を挙げることにします。
ところが当日、輿に乗って来るはずの花嫁の姿はなく、一家は落胆。

すると、周瑩は自ら花嫁役を買って出て輿に乗り込みます。

そんなふうに受けた恩を忘れず誠意をもって行動する、周瑩の心意気はあっぱれ!
彼女の恩返しの心が通じたのか、やがて呉聘は深い眠りから目覚めることになります。






処世術3:新しいことを学ぶ努力をする

呉聘が回復すると、周瑩は呉家東院の若奥様として認められ、生活はガラリと変わります。
若奥様らしい礼儀作法、学問、商売のことを学びはじめるのです。

さらに、彼女は当時はまだ中国人が恐れ避けていた西洋人の神父とも交流。
この世界が自分が知るよりもっともっと広かったことを教えられ、大きな視野をもつようになります。




その結果、彼女は呉家東院の商売でも力を発揮しはじめることに。
そして、呉聘だけでなく彼の父親にも商売の才覚を認められていきます。

このように、図らずも玉の輿に乗った後も努力を続ける周瑩。
彼女は物おじせずに新しいことを学びながら、自分の人生を切り拓いていくことになります。






処世術4:決してあきらめない

ところが......
そんな周瑩に悲劇が襲います。

卑劣な陰謀にあい、愛する者を次々と失って生きる希望を失った周瑩は絶望のどん底に突き落とされます。
それでも、決して生きることをあきらめなかった彼女は、天敵だったはずの沈星移に救われることに......



この"あきらめない心"こそが彼女が人生を再スタートさせる原動力となります。
果たして、波乱万丈の周瑩の人生はどうなっていくのでしょうか......?





次回、後編「ヒロインの処世術に学ぶ!生き方のヒント(2)」で、その後の周瑩の人生と処世術に迫ります。お楽しみに!


<後編「ヒロインの処世術に学ぶ!生き方のヒント(2)」はこちら>




Text:小酒 真由子
フリーライター。欧米からアジアまで幅広くTVドラマについて執筆中。
アクション、ラブ、サスペンスと三拍子揃った中国時代劇は大好物。
ウォレス・チョンが歌手デビューした当時、台湾に留学していた経験あり。


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<処方箋>


「月に咲く花の如く」





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