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【インタビュー】「晩媚と影」ワン・ドゥオ <前編>"美しいアクションシーンを演じるために"

暗殺という苛酷な使命を負いながら仁義と愛を貫くヒロインと、それを取り巻く人々の哀しくも美しいエモーショナルラブ史劇「晩媚と影~紅きロマンス~」。本作で若様(李嗣源)を演じたワン・ドゥオに本作について話を訊いた。

前編「美しいアクションシーンを演じるために」 2019.12.9更新
後編「あのシーンは、とても危険で曖昧」 2019.12.11更新

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― 本作への出演の経緯や決め手を教えてください。

みなさん、こんにちは。ワン・ドゥオです。「晩媚と影~紅きロマンス~」という時代劇に出演することができて光栄です。

僕が本作に演じたのは寧王・李嗣源というキャラクターです。他のキャラクターは彼のことを「若様」と呼ぶことが多いです。

初めの頃、僕はプロデューサーの張偉さんからこのキャラクターの出演オファーを頂きました。

当時彼女はこのキャラクターのことを「冷たくてあまり感情がない人物」と紹介してくれました。僕はそれを聞いて「あれ?彼女にとって僕はこういう人なの?」とびっくりしてしまいました(笑)。

その後脚本を読み、とても興奮しました。このキャラクターには色んな面があり、演じるやりがいがとてもある人物だからです。

撮影時の四ヶ月間と配信の二ヶ月間、僕が「若様・李嗣源」として認識された時に、皆さんに好きになって頂いて、僕にとってはとても楽しくて忘れられない経験でした。





― ワン・ドゥオさんは李嗣源(若様)をどのような人物だと考え演じられましたか?また、李嗣源を演じるにあたり意識されたことはありますか?

李嗣源は宮廷出身で、そのため彼は幼い頃から子供っぽく生きる資格がありませんでした。宮廷の複雑な人間関係で育ち、彼の性格には残酷さ、悔しさと矛盾が入っています。

母親が彼の命を守るために彼を失明させ、父親が母親を殺し、そして彼が父親を殺しました。それと同時に、彼はいつも弟に殺されることを警戒しています。

彼はとても賢くてカンフーが強いけど、深刻な病気を患っています。彼は一人の女性に恋に落ちますが、思い通りにはいきません......。

こんな孤独で、辛くて、愛する人を手に入れない男を演じたとき、僕は感心しつつ可哀想に思いました。

それでも彼は、愛する人に対して無情ではなく、一途でした。こんなに深い感情は彼のような人には、一生に一度。それぐらいのことだったと思います。





― 本作の出演にあたり、演出家・脚本家から受けたアドバイスはありましたか?

僕の性格が活発でアクティブなので、この辛さと深い恨みを抱いているキャラクターをちゃんと演じるために、監督とそれぞれキャラクターへの理解を話し合い、監督から細かくて実用的なアドバイスを頂きました。

例えば、李嗣源の振る舞いはとても優雅で、ローブで歩く時の姿勢はジーンズなどのカジュアルの服で歩く時の姿勢と全然違う、とか。

だから僕は撮影が終わった後に寮に戻ってからも、李嗣源の服装を着て歩く練習をして、その姿勢に慣れるように努力をしていました。





― 本作は激しいアクションシーンが多数登場しますが、アクション演技はどれぐらい準備されましたか?

僕が演じる李嗣源は、体が弱くて病気を患っていて性格は悪いけど、カンフーはとても強いです。

こんなキャラクターの美しいアクションシーンを演じるために、大量の訓練が必要でした。僕は制作チームに、武術の先生を付けてくれるようお願いして、クランクアップ前から武術訓練を受けました。

ワイヤーに慣れ、体力を作り、型を練習しました。でも結局一番難しかったのは体力の消耗や型を覚えることではなく、アクションの後に表情を保つことでした。

顔に髪がかかることにも注意しなければいけないし。基本的にアクションを演じた後は、どうしても辛そうな表情になるのに(笑)。

これはかなりのチャレンジだったので、ドラマを観る時にちゃんと出来たかどうかを検証してみてください。





― 李嗣源は視覚障害のある演技が必要なキャラクターでしたが、視覚障害者のアクションを演じるうえで意識されたことはありますか?

僕は実際に体験しなければいけない人なので、最初は毎日目をつぶって一つ一つのことをやっていきました。簡単なことから、例えば水を注ぐ、食事をする、トイレに行くなどからやってみました。

でも最初は自然に目を開いてしまいました。そういう時に「見えないと出来ないな」、「李嗣源はどうやってできたんだろう」と思ってしまいました。

挫折を感じ、李嗣源に感心したと同時に、彼の辛抱強さと辛さをさらに感じました。

日常の動きに慣れたら、次は視覚を失った後の考え方を理解しようとしました。日常的な当たり前の習慣を失くすと、自然と様々なことに慎重になりました。

それも慣れたら、アクションシーンでも自動的に聴覚、皮膚感覚、推測などで動くようになりました。

アクションシーンの撮影は確かにリスクがあります。武器などに強く集中力を払わなければいけなかったので。幸いしてこの制作の武術チームがとてもプロですし、皆さんが私を許してくれていましたので、すべてのアクションシーンを楽しく作り上げることが出来ました。

李嗣源の視覚障害は二つの段階に分かれています。一つは前期の本当に見えない段階と、もう一つは見えているのに見えないふりをする段階です。

この二種を分けるのはこのキャラクターの特徴です。皆さんが劇中に感じることができたら、僕の努力は価値があったと思います。




<後編へつづきます>


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「晩媚と影~紅きロマンス~」




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2018年/中国/音声:オリジナル中国語/字幕:日本語/発売・販売元:エスピーオー
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