【インタビュー】韓国版「のだめカンタービレ」パク・ボゴム #2「僕にとっては、すべての現場が学校で、学ぶことが本当にたくさんあった」
いまをときめくトップスターのブレイク前の貴重なインタビューをお届けしていきます! ブレイク前の彼らから意外な素顔が見えるかも? 今回は主演作「雲が描いた月明かり」「応答せよ1988」が大ヒット、パク・ボゴムさん。「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」の時のインタビューを3回に渡ってお届けします! (このインタビューは2014年12月に実施されたものです。)
― 『マンボ』の指揮シーンがとても印象的でした。撮影時のエピソードがあったら教えてください。
すごく楽しく撮影しました。現場の雰囲気もすごく良くて......。撮影の前々日に団員の方々と徹夜で練習しました。「この部分ではこうやって立ち上がろう」とか話し合いながら、僕の指の動きひとつに合わせて全員が動くのは、心がぴりっとするような刺激があったと言いますか。だから、指揮が大事なんだなと思いました。僕の手の動きひとつで全員を動かすことができて、楽器を演奏させられるじゃないですか。指揮の魅力を感じました。
それから、演じる時に団員の方々がたくさん助けてくれました。今回指揮を短期間で教えてもらいました。2回だけ先生に会って練習しました。だから、最初は少しどきどきしていました。あまりしっかりとした準備ができなかった状態でしたし、その前にチュウォンさんとペク・ソビンさんがとても上手に指揮をされていたので、プレッシャーが大きかったです。
先生と2回しか一緒に練習できずすごく残念だったですし、それで個人的にも動画を見ながら指揮の練習しましたし、教会に行っても指揮者の動きを見ながら真似してみたりしました。その撮影の当日、指揮者の方と団員の方々が前にいて、音楽を演奏しながらもずっとコーチをしてくれたのでとても感謝しています。素敵なシーンにしてくれたのは、本当に監督とカメラマンの方々のおかげだと思います。本当にうまく撮影してくれて、うまく編集してくださったので、とても感謝しています。
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― ユヌと共感できる部分を教えてください。反対に共感できなかった部分も。
キャラクターを演じる時に、そのキャラクターとの共通点を探す方なので、共感できる部分や似ている部分は多かったと思います。物腰が柔らかく、ポジティブで、自分の感情に正直で積極的で快活な姿が、僕とユヌが似ているんじゃないかなと思います。
でも、自分が好きな人に断られてもめげずにアプローチし続ける面は、あまり共感できませんでした。ネイルに好きだとずっと表現するんですが、ネイルは少しの余地も与えずに心を閉ざしてしまうんです。(ネイルに)「私たち、これくらいの距離を保ちましょう。ユジン先輩が、(ユヌ)先輩とは遊んじゃだめだって」と言われても傷もつかずにアプローチを続ける姿は、僕とは違うと思います。
僕だったら、傷ついて諦めてしまうと思います。もし僕が心から愛していて、「この人じゃなきゃだめ」と思えるような人だったら絶対に諦めないと思いますが、どれだけ頑張ってアプローチをしても心を閉ざしきってしまっている人なら......僕なら、早めに気持ちの整理をつけるんじゃないかな。
― 撮影現場でもっとも、ムードメーカーだったのはだれでしたか?その理由も教えてください。
ユ・イルラク役のコ・ギョンピョさんだと思います。皆で一緒にいて、いつも楽しかったです。笑いが絶えないと言うか。ギョンピョさんは現場でお会いするとすごく面白くて愉快で明るい方なんですが、プライベートでお会いするととても真面目な方なんです。そんな面がすごくかっこいいと感じました。ギョンピョさんとは、これまでに3作品で共演したんです。映画『鳴梁』の次に今回のドラマ、それから来年公開予定の映画『コインロッカー・ガール』でお会いしたんですが、僕たちの縁が人一倍強い気がします。
― コ・ギョンピョさんとはプライベートでも親しくされているんですか?
ギョンピョさんとは、『鳴梁』の時からそうですね。でも、ギョンピョさんだけじゃなくて、今回共演した方々は今でも連絡を取り合って親しくしています。今朝もメールしました!(笑)
― 同じ年代の俳優の仲間がたくさん出演していたので、現場はとても楽しそうでしたが、いかがでしたか?面白いハプニングなどがありましたら教えてください。
やっぱり、同年代の俳優がたくさん出演した現場だったので、雰囲気はすごく明るくて楽しかった気がします。お互いに話題も共通しているということもあって、休憩時間には皆で「僕の高校はこうだった」「私の地元ではこんなものが流行っていた」とか、学生時代の話をしたりして、笑いが絶えない現場だったんです。皆で一緒にご飯を食べにいったこともあるんですよ!ジャージャー麺とか!(笑)
― 致命的な指の病気により、チェロをあきらめざるを得なくなった時、ネイルのピアノ演奏を聞いて再度チェロに対する熱情が高まるユヌですが、ボゴムさんも役者さんになってからそういった経験(先輩俳優からのアドバイスやファンからの応援など)はありましたか?
僕が演技の魅力を感じて、「あぁ、演技って楽しいんだな。また演技をしたい」と感じたのが、SBSドラマ『ワンダフル・ママ』という作品でした。その時はすべての先輩方が僕の師匠でした。ペ・ジョンオク先輩が僕の母親役で出演されたんですが、現場では撮影以外でも「オンマ~(母さん)」と呼んでいました。「演技をする時は相手の目を見て演じなさい」と、ペ・ジョンオク先輩が教えてくださいました。「もっと声を大きくした方がいいよ」「自信を持ちなさい」、そういうアドバイスをたくさんくださったことが、僕にとってすごく大きな力になったと思います。
その後、映画『鳴梁』ではチェ・ミンシク先輩にお会いしたんですが、チェ・ミンシク先輩は「自信を持って、心を込めてまっすぐに演じなさい」とアドバイスしてくださいました。僕にとっては、すべての現場が学校で、学ぶことが本当にたくさんあったと思います。リュ・スンリョン先輩も「初心を忘れるな」「最初の頃の気持ちを忘れるな」とアドバイスしてくださいましたし、チョ・ジヌン先輩も「夢は大きく持て」と話してくださったし、振り返ってみると、すべての先輩方がとても素晴らしい方々ばかりお会いした気がします。僕はすごく幸せ者だなと思います。
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― 一番演じた役と実際似てる人は?逆に一番似てない人は?
一番似ているのは、ギョンピョさんかな? ギョンピョさんは本当に現場でお会いすると愉快な方なので、キャラクターと似ていると思います。あとは、ドヒさんです。ギョンピョさんもドヒさんも、すごく優しい方々です。相手を思いやって気配りする姿は、それぞれのキャラクターと似ていたと思います。面白くて、一緒にいたら楽しくて。
一番似てないのは、ソル・ネイル役のシム・ウンギョンさんだと思います。実際は、すごく真面目な方です。実際は真面目で思慮深い方なので、さらにすごいなと思いました。実際の姿とは全然違うを表現する姿はかっこよく見えましたし、拍手してあげたいほどです。
― ボゴムさんが思うドラマ韓国版『のだめ~』の名場面をその理由と共に教えてください。
どのシーンも季節感がとても美しくて、アングルもとても美しかったです。だから、すべてのシーンが名シーンだったと言いたいですが、敢えてひとつだけ挙げるなら、第14話の最後にネイルがユジンのトラウマを克服させようと催眠術をかけるシーンがあります。そのシーンが、本当に心に響きました。「ネイルがユジンを思う気持ちは、本当なんだな」と感じましたし、ネイルが泣きながら「先輩、先輩は飛行機に乗れますよ」と言って、ユジンもそのトラウマを克服する姿からふたりの成長を見ることができて、心を温かくしてくれる、心にじいんと響くシーンだったと思います。僕は、そのシーンが一番の名場面なんじゃないかなと思います。
あと、手を怪我して治療をした後にフランツ教授が「指揮をする考えはないか?」と言いながらやって来るんです。その時のユヌの台詞で、「やりたいことは全部やるつもりです。会いたい人は全員会うつもりです」という台詞があります。これは、本当に正しい言葉だと思います。すべての視聴者の方々や周りの方々に伝えたい言葉が、僕自身も感じたんですが、「やらずに後悔するより、やってから後悔した方がいい」ということです。だから、僕が楽しみながらできること(演技)を見つけられたことにとても感謝していますし、本当にやらずに後悔するよりやってから後悔した方がいいと思います。
あと、ギョンピョさんの台詞で「信じてくれる人がいるのに、疲れたからってその手を離したらだめでしょう。それは違うと思う」という台詞があります。僕を信じて、僕を思ってくれる人がいるのに、その手を離したらだめだというユ・イルラクの台詞なんですが、その言葉を聞いた時も心にじいんと響きました。
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原作:二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「KC Kiss」所収)
発売元:エスピーオー、フジテレビ/販売元:エスピーオー
©二ノ宮知子/講談社 ©2014 Group8 & SPO All Rights Reserved.
シンプルBOX 公式サイト:https://www.cinemart.co.jp/simple/
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