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【インタビュー】「月に咲く花の如く」スン・リー #3「あきらめずに頑張り続ける精神」

2017年中国時代劇ドラマ視聴率No.1を獲得し、社会現象となった大ヒットラブ史劇超大作「月に咲く花の如く」。本作で、激動の時代の中で実業家へと成長していくヒロイン周瑩を演じたスン・リーさんに本作についてお話を聞きました。

\スン・リーさんのプロフィールはこちら/


©HS Entertainment Group Incorporated

― 素敵な俳優がたくさん出演されている本作ですが、特に印象に残っている共演者の方はいらっしゃいますか?

スン・リーさん(以下、スン・リー) いっぱいいますよ。たとえばリウ・ペイチーさん(周老四役)もチャン・チェングァンさん(呉蔚文役)も素敵なベテランの芸術家です。お二人は撮影現場で全然脚本を見る必要がないほどでした。お二人から色々と勉強させてもらいました。

あとミョーリー・ウー(胡咏梅役)。後から知ったのですが、実は彼女は撮影期間中に妊娠したんです。彼女は冗談で「ドラマでずっと怒っているから、赤ちゃんに影響しちゃうかな?」と言っていたので、私が「大丈夫だよ。赤ちゃんはあなたが演技をしているだけだと分かってくれるよ」なんて話していました。

レン・ジョンが演じた趙白石も、外見は穏やかですが心が熱い役。私たちは彼の役を「唐僧」と呼んでいました。なぜなら彼が演じた役は周瑩に会うたびに説教ばかり。しかも、いつもほぼ同じことを言っていて、うるさかった(笑)。でも後半はそんな彼が面白いと思いましたね。

あとはユー・ハオミン(杜明礼役)。彼は自分のシーンがないときでもずっと撮影現場にいて、私たちに料理を作ってくれたり、写真を撮ってくれたりしました。若いんだから遊びに行けばいいのにと思って、彼に「どうして帰らないの?友達と食事でも行けば?」と聞くと彼は、「現場を離れたら心も離れちゃうのが心配で。だからここに、この状態でいたいんです。離れたら、心もこのドラマから出て行ってしまう」と言ったんです。

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― 撮影で出される料理がどれも美味しく、食事シーンが楽しみだったと伺いましたが、特に美味しかった料理は何ですか?また、料理のシーンで何か印象に残っているエピソードがあれば合わせて教えて下さい。

スン・リー いつもスケジュールで食べるシーンがあるとわかると、私はすごく楽しみにしていました。現場にはスーパーシェフがいて、劇中の料理を全部その場で作ってくれたんです。撮影期間中、私は陝西料理に凄くハマっていたのですが、同時に体重がすごく心配になりました(笑)。あるシーンでは、粉絲(春雨スープ)と饃饃(焼餅)が美味しすぎて...。もっと食べるために、出演者たちでわざとNGを出したこともあったぐらいです(笑)。

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― スン・リーさんから見て、周瑩の魅力はどんなところだと思いますか?

スン・リー 彼女の、自分の好きなことと好きな人のために払った情熱と誠実さは、すごく感動的だと私は思います。そして彼女はいたずら好きで、活力にあふれていて、気にすることも多くないです。こういった恐れ知らずで大らかな性格が、彼女の諦めない精神の元となったんです。失敗したら自分で原因を見つけてリスタートすることができて、そして「自信と信念を持って、前に向いて走ろう」なんて言っていて、そういう諦めずに頑張り続ける精神が私を奮い立たせてくれました。

― 周瑩を演じるにあたり、そのキャラクターを一番表していると思うシーンや台詞はありましたか?あれば具体的に教えて下さい。

スン・リー 印象に残っているシーンがいっぱいあります。たぶん私はこの役が本当に大好きだから、色んなセリフや動作が、私の即興によるパフォーマンスだったんだと思います。それはたぶん、この役はこう行動するだろうと心から認めているからだと思います。

― 周瑩の波瀾万丈な人生で、一番好きなのはどの段階ですか。

スン・リー 周瑩にとって一番楽しかったのは、義父と大道芸人として各地を転々としていた時だと思っています。その時の生活は一番落ちぶれていて、お金も家もなく、毎日人を騙して食事をするお金を稼がなきゃいけないものでしたが、一方で、一番なんの心配もない時期でもだったんです。その後、彼女は高いエメラルドを付けたり真珠や宝石、お金もいっぱい持つようになりますが、嫌なこともいっぱいあったんです。

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― 新作など、今後の活動について、お話できる範囲で構いませんので、何か計画されていることがあれば教えて下さい。

スン・リー これから新作映画が上映されます。この映画について少しだけお話しすると、タイトルがたった一文字の『影』だけ。そして、この映画の中の光と影がすごく特別です。撮影期間中、監督のチャン・イーモウがいつも「この映画にはすごく特別な『影』がある」と言っていました。

私は俳優として一番楽しいのは、違う時期に違う役を演じることによって、違う体験が出来ることだと思っています。今後も、私に合う脚本とキャラクター、そしていい制作チームと信頼できる監督に出会えるよう期待しています。

今年の下半期には、飼い主がいない動物についての本が出版される予定です。ここ数年、「動物をペットショップで買うより、飼い主がいない動物をペットにする」という方法がどんどん選択されています。こういう人たちがペットと一緒にいる間に、お互いに愛情を与えながらも、受け取っていることに気づき、彼らは幸せに過ごしています。この本は、こういう家庭の面白い日常を紹介しています。


― 最後に、これからドラマを見る日本のファンに何かメッセージをお願いします。

スン・リー みなさん、こんにちは。スン・リーです。この作品が日本の皆さんにご覧いただけることがすごく嬉しいです。「月に咲く花の如く」を好きになっていただければ幸いです。

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「月に咲く花の如く」


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