TWO WEEKS

イ・ジュンギ力 キャラクターの喜怒哀楽を自在に演じ、生きた魅力を吹き込む役者力!

初の父親役で新たな魅力を開花!

これまでも多様なキャラクターに息を吹き込んできたイ・ジュンギだが、今作では初の父親役に挑戦。突然知った娘の存在に、戸惑いながらも父性愛が芽生えていく主人公テサンの心の動きを丁寧に演じ、観る者を引き込んでいく。とりわけ、窮地に陥るたびに現れる娘のスジンの幻影とのやり取りは、心温まり、泣かされるものが。1人の男が“父親”になっていく過程を、繊細で豊かな表現力で演じきったイ・ジュンギの新機軸に魅せられる!

脚本家の熱望した イ・ジュンギのキャスティング

脚本家ソ・ヒョンギョンはイ・ジュンギを、「温かさや悲しさなど人間の両面を表現でき、深い感情の演技を見せられる俳優」と評し、「テサンを演じられるのは彼しかいない」と指名。その期待に応えるように、“娘の命をかけた逃走”という切羽詰まった状況で、極限に置かれた人間の心理をリアルに演じたイ・ジュンギ。食べ物をむさぼるシーンや嗚咽するシーンなど、真に迫る感情表現が心を揺さぶる。一方で、過去の回想シーンでの純粋な姿は胸キュンもの!

十八番のアクションも!スリリングな逃走劇を熱演!

スタイリッシュなアクションを得意とするイ・ジュンギだが、“逃亡劇”である本作では、型よりリアルな感情を見せることを重視。緻密に計算された動きではなく、即興的なアクションを体当たりで演じている。そのため、川の激流に流されるシーンや、手を縛られたままでバイクを操縦するシーンなど、より危険で無謀なアクションにも果敢に挑戦。高い身体能力に心理描写を加えた最強のアクションで、スリリングなシーンを生み出している。

脚本力 「華麗なる遺産」「検事プリンセス」の脚本家ソ・ヒョンギョンの集大成!

脚本を手掛けるのは、「華麗なる遺産」や「いとしのソヨン」などで知られるソ・ヒョンギョン。心根は優しいが“難あり”の主人公が、突然振りかかった試練を乗り越え、成長していく姿を温かな視点から描いていくストーリーに定評があり、多くのヒット作を生み出している。本作では、周囲の人々に踏みにじられてきたテサンがそう生きるしかなかった理由を、過去と現在を行き来しながら解き明かしていく展開が秀逸で、見ているうちに、テサンにエールを送りたくなってくる。また、タイトルを事前に著作権登録するなど入念な準備をし、深い愛情を注いで書き上げたと言う。彼女の作品に一貫して流れるテーマ、「親子の愛」と「生きる価値」の集大成的作品となっている。

役者力 子役から若手、ベテランまで、演技派たちの名演・巧演!

脇を固める俳優たちの手堅い演技力は、本作の見ごたえのひとつだ。テサンの元恋人でシングルマザーのイネに、「トンイ」のパク・ハソン、自らも心の傷を持ち、テサンの理解者となっていく検事ジェギョンには、「検事プリンセス」に続きソ作家の作品に抜擢されたキム・ソヨン、イネの恋人で、捜査に私的感情が入り交じる刑事スンウを「マイ・プリンセス」のリュ・スヨンという若手の実力派たちが熱演。テサンの娘スジンを演じた名子役イ・チェミの愛らしい存在も光る。さらに、テサンに濡れ衣を着せる極悪人イルソクと“黒い”国会議員ソヒを演じたチョ・ミンギ、キム・ヘオクらベテラン勢の怪演は背筋が凍るものが。演技巧者たちの密度の濃い演技のやり取りに目が離せなくなる。
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