今週は、欲望のためなら手段を選ばない冷酷な男・ミン・チヒョンを演じた、チェ・チョロさん!
<プロフィール>
チェ・チョロ(ミン・チヒョン役)
1970年3月2日生まれ。1990年、舞台「ニムの沈黙」でデビュー。「不滅の李舜臣」(04)、「テジョヨン」(06)、「トンイ」(10)、「千秋太后」(09)、「大王の夢~王たちの戦争」(12)など、時代劇で個性を発揮し、日本にも熱烈なファンを持つ。
第1回:2017.9.7掲載
第2回:2017.9.8掲載
チェ・チョロ(ミン・チヒョン役)#1
― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」 に出演を決めた理由を教えてください?
台本を頂いたとき、悪役への渇きを感じていたときでした。台本をいただき、余りにも素晴らしい内容、そしてキャラクターだったので、すぐ出演を決定しました。また、監督と作家さんが本当に素晴らしい方々なので、少しも悩まず決めました。この役に私を選んでくださった監督にとても感謝しています。
― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」 の脚本をはじめて読んだときの印象は?
過去と現在を行き来する、というとても凝った構成だったので、興味深く感じました。
そして何より、それぞれのキャラクターが生き生きとしていたのが印象的でした。
― ミン・チヒョンを演じるうえで演出家・脚本家から受けたアドバイスなどはありましたか?
私は、パク・ウンリョン作家が全体の骨を作り、ユン・サンホ監督がそこに肉を付けてくれたと思っています。
その中で、2人が一番大事だと教えてくれたのは、キャラクターの重みでした。
ミン・チヒョンは、サイムダンとイ・ギョムに大きな脅威を与える役です。だからこそ、その存在が持つ重みはとても大事だと。
― 冷徹な野心家ミン・チヒョンはどのような男だと感じましたか?また、彼を演じるうえで、意識した点はありますか?
私は、善と悪の対決の時悪に欠かせないのは、権力にたいする強い欲望だと考えています。
ミン・チヒョンも勿論、身分上昇のために何十、何百人の命などは眼中にない絶対悪の存在だとも言えます。
この役を演じるときに意識したのは、実は見た目でした。
サイムダンやイ・ギョム、そしてフィウムダンは子役から成人に変わる場面で俳優が変わりますが、私はそのままだったので。できるだけ歳をとったように見せるため、少し肉をつけました。
― イ・ヨンエさんとの共演はいかがでしたか?現場での印象的なエピソードがあれば教えてください。
私はイ・ヨンエさんと一緒のシーンはあまり多くはなかったのですが、現場でお会いするイ・ヨンエさんは、本当にサイムダンそのものでした。また、演技は勿論、他の俳優とスタッフたちの些細なことまで配慮してくれた姿は本当印象的でした。
ドラマの中で、ミン・チヒョンがサイムダンとイ・ギョムを襲うシーンがあります。本当深刻なシーンだったのですが、普段からイタズラ好きのソン・スンホンさんがいつも何かイタズラをやっていて(笑)。イ・ヨンエさんも私も、大笑いしていた思い出があります。
― ソン・スンホンさんとは共演される時間が多かったと思いますが、ソン・スンホンさんとの共演はいかがでしたか?現場での印象的なエピソードがあれば教えてください。
本作の中で、一番共演シーンが多かったのがソン・スンホンさんでした。
サイムダンだけを想うイ・ギョムの愛と恋しさを表現するため、熱情を注ぐ彼の演技は、本当に強く印象に残っています。また、アクションシーンでの強烈な眼差しもまた、強く印象に残っていますね。
現場で一番記憶に残っているのは...ソン・スンホンさんが現場では本当にしょっちゅうイタズラをしていて(笑)。ムードメーカーだったんです。ある日、イ・ギョムがサイムダンを守るシーンがあったのですが、その時、ソン・スンホンさんがイ・ヨンエさんを突き落とすようなイタズラをしたんです。イ・ヨンエさんをはじめ、現場の皆が大笑いしてしまいました。
― 妻となるフィウムダンとの関係ですが、演じられたチェ・チョロさんから見て、フィウムダンとミン・チヒョンの間に愛情はあったと思いますか?
どうでしょうか...。
ミン・チヒョンは本当に極悪非道な男です。彼は自分の出世に邪魔になると思ったら、妻だろうが躊躇なく殺すことができる、権力欲の塊のような人物です。フィウムダンに特別愛情があったとは、私は思えないです。
彼は、フィウムダンをただの出世の道具に過ぎない、と思っていたと思います。
<第2回へつづきます>
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