レポート・インタビュー
キャストインタビュー

「師任堂(サイムダン)、色の日記」キャストorスタッフのインタビューを毎週1名ずつ掲載していきます。
今週は、朝鮮時代では朝鮮第11代王・中宗、現代では韓国大学教授ミン・ジョンハクを演じた、チェ・ジョンファンさん!


<プロフィール>
チェ・ジョンファン(中宗/ミン・ジョンハク)
1965年9月24日生まれ。91年MBC公開採用タレント22期として芸能界入り。「鳥よ鳥よ青い鳥よ」(94)でドラマデビュー。「女人天下」(01~02)で今回同様に中宗、「済衆院」(10)で高宗、「階伯〔ケベク〕」(11)で武王など、時代劇の国王が当たり役。12年より貞華芸術大学放送映像演技学部教授。


第1回:2017.8.22掲載
第2回:2017.8.23掲載

チェ・ジョンファン(中宗 /ミン・ジョンハク)#2

― 演じながら面白かったシーン、楽しかったシーンは?その理由も教えてください。

2話で中宗が王であることを隠して幼いサイムダンと会話をして人民の話を聞くシーンですね。
身分を隠して世の中を観察するシーンを通して喜びを感じました。劇中劇のような感覚さえも覚えたほどです。

サイムダンの父であるシン・ミョンファにも、身分を隠して詩を残していきます。
あとから中宗だと気づき泣き叫ぶシン・ミョンファンの姿を見つめながら万感胸に迫るシーンも、やはり印象深かったです。

現代パートでは、安堅の金剛山図に関するセミナーで講義と発表をした時、実際に大学で多くの学生の前で講義している自分の姿が重なり面白かったです。
特に、講義する時に使っているiPadの遠隔操作システムを一部ドラマにも取り入れるなど、台本にはなかったシーンについてたくさんアイディアを出しました。



― 演じながら悩んだシーン、難しかったシーンは?その理由も教えてください。

中宗の贈った詩が世間に出回り、居酒屋の陰で不安に震えるシーンがあります。
「私が贈った詩が出回ったら...... 燕山兄さんのように......」とやや震えながら泣きそうになるシーン。

声に出して表現するのではなく、心の底から感情を引き出さなければならず、不安や焦り、怒りなどとともに中宗のトラウマを表現するために、集中し、役に入り込まないといけなかったのですが、飛行機の騒音のせいでNGが出てしまい、簡単にはいきませんでした。


― 印象に残るセリフ、いいなと思ったセリフはありますか?その理由も教えてください。

「趙光祖をはじめ、新進官僚たちが顔色を変え、ものすごい剣幕で反逆を図ろうとしているところだった。そのような雰囲気にも揺らぐことなく、私をかばおうとしたのだ。国の根幹が揺らいではならないと言って......(悲しそうに)あのような者を一人くらいそばにおいてもよかったであろうに...... 生真面目な田舎の学者ならば......(冷笑し)塵ほどの真心にも感涙するものだ。民の心は分からぬもの、あのような者たちを私の味方にしておくのだ......」

生きていくなかで、本当に信じられる良い人に出会うのは簡単なことではありません。
正義感のある人、すばらしい人をそばに置けるということは大変幸せなことであり、誰もが願うことでしょう。

そして、すべての選択と判断において、正確なタイミング、つまり正確な瞬間は、とても重要です。
そういう意味において、私たち誰もが後悔しないように、正確な洞察力と目を育てることが大切だと思い、このセリフを覚えているようになりました。

― チェ・ジョンファンさんだからこそ知っている、 ①この作品の見どころ ②中宗/ミン・ジョンハクの見どころ をそれぞれ教えてください。

①朝鮮時代の女流作家であり、栗谷 李珥先生の母であるシン・サイムダン(イ・ヨンエ扮)とイ・ギョム(ソン・スンホン扮)のラブストーリーが見どころです。
しかし、この作品を違う角度から見てみると、サイムダン(イ・ヨンエ扮)と中宗(チェ・ジョンファン扮)/ミン・ジョンハク(チェ・ジョンファン扮)とソ・ジユン(イ・ヨンエ扮)の葛藤が、より劇的に見えてくるでしょう。

②二卵性双生児だと思っていただければと思います。違うようでいて似ていて、似ているようで違います。

中宗が外に出す演技だとしたら、ミン・ジョンハクは内に込める演技で自分の感情を調節します。
中宗とミン・ジョンハクの共通項と相違点を探して、ドラマのキーを握っている2人の伏線がどのようなものなのか、隠し絵を解くように、ゲーム感覚でご覧いただくと、3Dメガネで見る4Dドラマとして生まれ変わったような新しい感覚の、「師任堂(サイムダン)、色の日記」が見えてくると思います。


ᅠ― 数多くの作品に出演されているチェ・ジョンファンさんですが、作品選びでこだわっていること、基準にしていることはありますか?

固着したイメージというものがありますよね。
俳優は、その固着したイメージが長所にもなりますが短所にもなります。

私は王役のオファーがよく来ますが、これもまた、私の外見やこれまで演じた役柄のたまものだと思っています。
とてもすばらしい長所です。反面、短所でもあります。

私がドラマに出演する際に自分なりの鉄則としていることは、次のドラマやその前のドラマ、または同じ放送時間帯にかぶる出演は徹底して避けることです。
もし役柄の性格が似ている場合は、なおさら丁重にお断りします。

俳優としてすばらしい演技をすることも重要ですが、似通った役柄を同じような時期に違うドラマで演じることは、しないようにしています。

万一、このインタビューを関係者の方がご覧になっているとしたら、生意気に感じてもご容赦ください。
本当にやりたいと思っても...... 私が守り抜いていることなのです。

もうひとつ。
人を見る時も第一印象や最初の感覚を大切にしますが、「いい」とか「いまいち」ということよりも、「その裏にまた違った何かがあるような気がする」という好奇心がどれだけ湧くかということを大切にしています。
作品を見る時も、サブテキスト(行間にあるもの)がより多く感じられる台本で、変身できる要素が強い役であれば、作品選びの基準にします。

作品選びが最も重要だと考えているため、必ず3回は読んでみて、中でも一番、毎回違った感覚を持てる作品を優先して選びます。
ストーリーの流れが単調な作品より、複雑でも興味深く、学べる点があれば、やはり選びます。


― 本作では、現代パートで大学教授の役を演じられましたが、チェ・ジョンファンさんご自身も大学で演技を教えていらっしゃいますね。学生に演技を教える際、チェ・ジョンファンさんが大切にされていることはなんでしょうか?

私の学生は19歳から24歳で、演技をこれから始める学生たちです。
現在活動している役者たちとは違います。

台本を覚え、舞台で動き、カメラの前で演技をすることも重要ですが、私はまず、謙遜、つまり人柄について強調します。
ここでいう人柄とは、道徳的な人間性を備えた役者ということです。

演技面では"自然さ"を大切にしています。
フリをするのではなく、本来の性格と区別できないほどに(役柄が)身に沁み込んでいることを望みます。
状況と役柄を分析して、分析した内容が完全に本人と一致した瞬間、目つきひとつをとっても不自然ではなくなります。

また、相手役とのコミュニケーションや呼吸、共感する部分を通じて、互いのセリフについてまるで知らなかったことのように新鮮な反応を維持できるように手助けすれば、学生たちからは、ドラマの中で翼を得て羽ばたける自立心と誰にもまねできない斬新な演技が引き出せます。


― もし「師任堂(サイムダン)、色の日記」で、他の役を演じるとしたらどの役を演じてみたいですか? その理由も教えてください。

もちろん、サイムダンですよ!(笑)

実在の人物だった偉大なる女性、私が女性として生まれていたなら、きっとやりたいと思った役割です! 
偉大なる遺産である申師任堂! 
すばらしく知性的な女性ではありませんか? 

本当に魅力的な女性です。フフフ。

あとは...ギョム! 
そんなサイムダンと愛し合う切ない役柄だなんて。
ソン・スンホンさんがこんなにも羨ましかったことはありませんでした。


― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」をこれから見る日本のファンに、メッセージをお願い致します。

何よりも、この作品を通じて俳優チェ・ジョンファンに多くの関心を持っていただき、ありがとうございます。
「師任堂(サイムダン)、色の日記」を通して韓国語だけではなく、韓国の文化と歴史的な部分、流行している衣装など、韓国のすべてのすばらしい文化を皆さんと分かち合うことができてうれしいです。

私の一人二役の演技に惜しみない拍手と激励を送ってくださった日本のファンの方たちに、さらに誠実でうそのない演技でお返しをして、俳優として立派に誕生することを待っている後輩を育てる教授としての役割においても、手を抜かないようにします。

ありがとうございます。皆さん、愛しています!

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「師任堂(サイムダン)、色の日記」

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