「師任堂(サイムダン)、色の日記」キャストorスタッフのインタビューを毎週1名ずつ掲載していきます。
今週は、サイムダンに対し激しい嫉妬心を燃やすフィウムダンを演じた、オ・ユナさん!
<プロフィール>
オ・ユナ(フィウムダン)
1980年10月14日生まれ。2000年サイバーレーシングクィーン選抜大会で1位となり、芸能界デビュー。「嵐の中へ」(04)、「恋愛時代」(06)で注目される。その後も美貌と安定した演技で「結婚してください!?」(10)、「お金の化身」(13)など話題作に出演。
第1回:2017.8.29掲載
第2回:2017.8.30掲載
オ・ユナ(フィウムダン チェ氏)#1
― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」に出演を決めた理由を教えてください?
まず、時代劇を通して視聴者の方たちにお目にかかりたかったし、イ・ヨンエ先輩と共演できるということで、断る理由はありませんでした。
― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」の脚本をはじめて読んだときの印象は?
私たちが持っている師任堂への偏見を打ち破ることができたし、韓国の民話の意味と美しさを感じることができました。
そして、韓国女性の強さ、辛抱強さが印象的でした。
― フィウムダンは、サイムダンとイ・ギョムの運命を大きく狂わせてしまう、時代劇パートでの重要なキャラクターです。この役を演じるうえで演出家・脚本家から受けたアドバイスなどはありましたか?
あの時代を生きた、賤民の身分を克服したかったフィウムダンの気持ちを、深く感じることが重要だと言われました。
また、モーツァルトとサリエル(※)についてよく言及されていましたね。
※アントニオ・サリエリ:イタリア生まれの作曲家。モーツァルトと対立関係にあったことで知られる。
― 容姿端麗かつ優秀な女性でありながら、育ちの貧しさ、初恋の挫折から野心と復讐に身を投じていくフィウムダン。そんな彼女の生き方を、オ・ユナさんはどのように感じられましたか?
あの環境から抜け出したいと思っていたであろうフィウムダンの感情が、よく分かるような気がしました。
乗り越えることのできない身分、愛......
本当に切実に手に入れたかっただろうと思います。
だからあの当時、選択せざるを得ないものを選択し、うまくやりぬこうと考えたはずです。
不安を克服するほど強くなっていったのではないでしょうか。
そして、強くなるほど自分が手に入れたいものをさらに手に入れたくなったのでしょう...。
でもフィウムダンは、それが自分を破滅させることだということを分かっていたと思います。
― そんなフィウムダンを演じながら、特に意識された点はありますか?
フィウムダンの本来の性格を忘れないようにしました。
幼い頃、サイムダンを助けたいと素直に思い行動した彼女は、もともとは悪人ではなかったという点です。
― 今回、イ・ヨンエさん演じるサイムダンのライバル役を演じられましたが、イ・ヨンエさんとの共演はいかがでしたか?
イ・ヨンエ先輩は、ご自身が演じるサイムダンを全身で表現されていました。
動きや表情、セリフ、どれひとつ欠かすことなく演じられる姿が、とても印象的に残っています。
― 今回、ソン・スンホンさん演じるイ・ギョムとも深い因縁のあるキャラクターでしたが、ソン・スンホンさんとの共演はいかがでしたか?
ソン・スンホン先輩は普段から優しく、撮影現場ではふざけたりもします。
共演シーンはあまり多くなかったのですが、いつも笑顔で挨拶してくれて、撮影現場に穏やかな雰囲気を作ってくださいました。
― オ・ユナさんから見て、フィウムダンのイ・ギョムに対する想いは何だったと思いますか?
フィウムダンにとっては、イ・ギョムが最初で最後に愛した人だったと思います。
ひとりで片思いをしてひとりで傷つき、自分は捨てられたという思いで愛憎が芽生えたと思います。
憎んでいても、その憎ささえも愛だったのだと思います。
<第2回へつづきます>
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