レポート・インタビュー
スタッフインタビュー

「師任堂(サイムダン)、色の日記」の制作を行ったグループエイト。今までも「宮~Love in Palace」をはじめ「花より男子~Boys Over Flowers」「イタズラなKiss~Playful Kiss」など大ヒット作を生み出し続けてきた映像制作会社です。
今回はこのグループエイト代表のソン・ビョンジュンさんにインタビューしました!

<プロフィール>
ソン・ビョンジュン(制作会社グループエイト 代表)
1960年生まれ。02 年に制作会社エイトピークスを設立。同年制作の「明朗少女成功記」でいきなり最高視聴率44.6%を記録し大ヒットとなる。05 年に制作会社グループエイトに社名変更した後も、「宮~Love in Palace」など韓ドラ代表ともいえる作品を次々と世に送り出している。


第1回:2017.4.13掲載
第2回:2017.4.14掲載

グループエイト ソン・ビョンジュン代表インタビュー#1

― 「師任堂(サイムダン)、色の日記」を企画されたきっかけは?

朝鮮時代最高の文官の1人である、栗谷 李珥(ユルゴク イ・イ)の母であり、韓国の高額紙幣の肖像の主人公、申 師任堂(シン サイムダン)を取り上げたドラマが、今までありませんでした。

実は、韓国内の有名脚本家たちが、韓国の偉人の中で最もドラマ化が難しい人物の1位に、申 師任堂を選んだのです。彼らは、「良妻賢母の人生にどんな紆余曲折があるというのか?退屈だ」と考えたのだと思います。しかし、"良妻賢母"という凝り固まったイメージのせいで、彼女の芸術的な評価が低くなっていることを残念に思っていました。

当時の記録を見ると、申 師任堂が屈指の天才女流画家だと絶賛されていたことが確認できますし、師任堂は朝鮮時代の堂々としたワーキングマザーであり、詩書画の垣根を超えたマルチな芸術家でした。

このような魅力的な人物をこのまま見過ごすわけにはいかないと思い、チャレンジ精神といえば大げさですが、いつかは必ず作らなければと思っていたところでイ・ヨンエさんに会う機会があり、より確信を持ち、ドラマを企画し始めました。


― 今回13年ぶりのドラマ復帰となったイ・ヨンエさんのキャスティングには驚きました。

最初はMBCから依頼を受け、イ・ヨンエさんに「大長今2」(※「宮廷女官チャングムの誓い」の続編)の出演を勧めようとして会いました。
しかし、イ・ヨンエさんは続編への出演を負担に感じていました。

そして、会った際にあれこれと話をしていると、実はイ・ヨンエさんは結婚前、そして結婚してからもご主人と一緒に申師任堂の生家を訪れるほど、師任堂をとても尊敬していることがわかったんです。師任堂のドラマならばイ・ヨンエさんは出演してくれるかなと思い、企画に拍車をかけ、結果的にキャスティングが成功しました。


― 主人公サイムダンに並んで重要な宜城君イ・ギョム役に、ソン・スンホンさんをキャスティングされたことも素晴らしかったです。

やはり本作は女性の主人公にフォーカスを合わせた作品なので、男性の主人公であるイ・ギョムの役を誰に任せるか、とても悩みました。1人の女性だけを見つめる純情なイメージのある俳優を思い浮かべた時、ソン・スンホンさんほどの俳優はいない、と思いました。

ソン・スンホンさんはイ・ヨンエさんに劣らぬ韓流トップスターなので、キャスティングは簡単には実らないだろうと思っていましたが、幸いにもキャラクターと台本を気に入ってくれて、出演が決定しました。

― 中宗/ミン教授役のチェ・ジョンファンさん、フィウムダン役のオ・ユナさん、ミン・チヒョン役のチェ・チョロさんら、サイムダンとイ・ギョムの前に立ちはだかる悪役たちの存在感も際立っていましたね。

チェ・ジョンファンさんの場合、2001~02年に韓国で空前の大ヒットを記録したSBSドラマ「女人天下」で、すでに中宗のキャラクターを演じた経験がありました。
もともとしっかりとした演技力のある俳優なので、新たな解釈でも十分に可能だと信じてキャスティングをしましたが、本当にうまく演じてくださった。

そのうえ1人2役を演じ、現代と過去を行き来しますが、その瞬間瞬間の集中力が素晴らしかった。劇中、サイムダンと敵対する役として登場するフィウムダンとミン・チヒョンも、イ・ヨンエさんという大俳優の勢いに押されないほどの演技力を持つ俳優が優先的にキャスティング候補に挙がり、その俳優がまさに、オ・ユナさんとチェ・チョロさんでした。オ・ユナさんは、時代劇の経験が少ないにもかかわらず、完璧にフィウムダンを自分のものにしていたし、チェ・チョロさんはドラマの緊張感を途切れさせないようにする役割を担ってくれました。


― 今回の物語は、現代と過去の物語が並行して進められていくが、いわゆるタイムスリップものではないという、珍しい構造のドラマだと思います。本作をこのような構造にされようと思ったのはなぜですか?

本作は、"平行宇宙論"を土台にしたドラマです。最近、日本はもちろんのこと韓国でも旋風を巻き起こした新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』もやはりこのような世界観を基に作られた作品だと感じました。

今、韓国では多くのタイムスリップものがあふれていて、企画としてかなり新鮮さを失っています。平行宇宙論を土台として、2つの宇宙にいる人々が互いに助け合ったり、互いの話を聞いてあげたりすれば、新鮮な物語になるのではないかと思いました。それが歴史上の偉人であれば、なおさらだろうと。

(このインタビューの段階では)まだ中盤以降の物語が放送されていないので、むやみに話すことはできませんが、イ・ヨンエさんが1人2役を演じているサイムダンとソ・ジユンの2人は、メビウスの輪のように無限に、永遠に、相生(※五行思想の相生:順に相手の存在を生み出していく関係)を繰り返していくと思いますので期待していてください。

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「師任堂(サイムダン)、色の日記」 
●予告編



●ブルーレイ/DVD情報

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★BOX2に封入されたガイドブックレットにもソン代表のインタビューが収録。特典ブックレットでしかよめないエピソードもあります!

発売元:
セル販売元:エスピーオー

<完全版>レンタルDVD
5月2日(火)より順次レンタル開始
※スペシャル・エディション版
レンタル発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ

「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight