「師任堂(サイムダン)、色の日記」キャストorスタッフのインタビューを毎週1名ずつ掲載していきます。
今週は、この作品の世界観を作り上げた美術監督ペ・ウォリさん!
<プロフィール>
ペ・ウォリ (美術監督)
美術監督。代表作は「花より男子~Boys Over Flowers」「ラブレイン」「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」など。ラブコメディから時代劇まで幅広くこなす。
ペ・ウォリ (美術監督)
―ドラマにおいて、美術監督とは具体的にどのようなお仕事なのでしょうか?
美術監督は、ドラマの背景となる空間作り...つまり、野外の景観をドラマに合わせて調整したり、セットを設営したり。
そして、そこに小道具をセッティングして、撮影が可能になるまで、すべてのプロセスに参加します。
―本作で、美術監督として印象に残っているエピソードを教えて下さい。
金剛山のシーンについて話し合っているとき、監督から「岩のセットで、360度クロマキー撮影をしてCGで合成できるようにしよう」という話があり、それに従って"金剛山セット"と呼ばれる岩が制作されました。
この岩は大活躍してくれて、時には桜の丘や寿進坊のとある路地など、様々なシーンで活用され、聞慶セジェでは平面的に移し替えて使われもしました。
それと、個人的にはセット撮影と野外撮影で、光や空気がどのように違うのかにも気を使いました。編集作業やCGでカバーされるだろうとは思いますが、どこがセットでどこが野外で撮影したものなのか、探してみるのも面白いと思います。
―美術監督から見て、このシーンは本当に素晴らしい!と感じたシーンを教えてください。
このドラマは、アクションや義理人情を描くジャンルの時代劇ではないので、壮大な風景が強く心に響くと思います。
特に、鳴玉軒(ミョンオッコン)でのシーンは、幼いサイムダンとイ・ギョムの隠しきれない、はにかむような恋心が、画面を満開のサルスベリのピンク色で満たすことで表現されていて、このドラマはつまるところ愛の物語なのだということを気づかせてくれる個人的に好きなシーンです。
―「師任堂(サイムダン)、色の日記」をご覧になる日本の視聴者の方にメッセージをお願いします。
韓国ドラマに関心を持っていただきありがとうございます。日本とは、似ている部分もあると思いますが、また違った情緒や色合い、空間、絵などを、及ばずながらお見せできることができてうれしいです。
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