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2015年11月30日、「師任堂(サイムダン)、色の日記」の記者会見が、韓国の江原道にある江陵シーマークホテルにて行われました。
この記者会見の模様をほぼノーカットでお届けいたします!
<ほぼノーカット版> 前編
「師任堂(サイムダン)、色の日記」記者会見。
この日駆けつけた取材陣は、韓国・日本・中国など、様々な国の記者がなんと約280人。
アジア中が注目した記者会見のほぼノーカット版を前・後編で掲載します!
※撮影現場取材のレポートも近日掲載予定です。
Q.簡単なキャラクター紹介と感想お願いします。
<イ・ヨンエ>
国内だけでなく、遠く海外から来てくださった記者と関係者の皆様、ありがとうございます。
私は師任堂役を演じるイ・ヨンエです。 10年ぶりに母親となって挨拶することになりました。
お母さんの立場で、光栄にもこのように素敵なソン・スンホンさんとご一緒でき、とても気持ちが良いですね(笑)。
「師任堂(サイムダン)、色の日記」(以下、「師任堂~」)は一言でいえば女性の物語です。
500年前に生きていた彼女の、母親として、妻として、女性としての人生の悩みは、
現代の女性も変わらず抱えているのではないかと考えています。
師任堂の名前を借りて、"女性の人生"とは何なのか、ということを現在と過去、1人2役で表現してみたかったのです。
女性なら、国内だけでなく全世界で共感できる内容ですので、アジアでも多くの共感を呼び起こせることができると思います。
期待していただいて、良い文章や良い写真をよろしくお願いしますね(笑)。ありがとうございます
<ソン・スンホン>
こんにちは、ソン・スンホンです。まず、遠く江陵まで来てくれたすべての記者や関係者の方々に深く感謝申し上げます。
まず、「師任堂~」で私はイ・ギョムという人物を演じました。
隣にいるイ・ヨンエ先輩が演じる師任堂と、子供の頃に運命的に出会ってから、生涯、師任堂だけを愛する最高に純真な男です。
また、彼は王族なのですが、朝鮮時代の両班たちの堕落した姿に屈することなく朝鮮を変えようとする烈士のような人物でもあり、
そして天才画家でもあります。
個人的には、イ・ヨンエ先輩が「チャングム」以来12年ぶりに復帰する作品に、ご一緒できるということだけで光栄なことです。
それは私がこの作品への出演を決めた最大の理由でもあります。
私は、常に師任堂に会いに行くような気分で撮影現場に向かっています。
イ・ヨンエ先輩と共演できるなんて俳優生活で想像すらできなかったので、毎日が夢のようで不思議な気持ちでいます。
実際、イ・ヨンエ先輩に会って初めて撮影する日は、あまりにも緊張してしまい、セリフを間違ってしまった思い出もあります。
「師任堂~」という作品を、イ・ヨンエ先輩はじめ多くのスタッフたちと監督が非常に念入りに撮ってますからね。皆さん多くの期待お願いいたします。ありがとうございます。
Q.イ・ヨンエさんに質問です。「宮廷女官チャングムの誓い」以来12年ぶりにドラマに復帰をされますね。
「チャングム」と「師任堂~」、どちらも女性の一生を描いた作品なので、キャラクターが少し似ている気もします。
このドラマを復帰作に選んだ理由を教えて頂けますか?
また、撮影していてこのドラマが第2の「チャングム」になると感じますか?
<イ・ヨンエ>
ご質問ありがとうございます。似ているのではとおっしゃったその部分こそ、私がこの作品を選んだ理由になりました。
"師任堂"と聞くと多くの方が、"5万ウォンに描かれている古くさく退屈な女性"をイメージすると思うのですが、
そうではないことを示すためにこの作品を選んだんです。
そして、何よりこのドラマを選んだ一番の理由は、面白いと思ったからです。
言うまでもなく本当に面白いです。それは1人2役に挑戦できるという俳優としての面白さもありますが、
師任堂の名前を借りて、むしろもっと面白みがある方向に物語を展開していけるという利点もあったからです。
Q.この作品に韓流ブームを再び巻き起こす可能性があると思いますか?
<イ・ヨンエ>
韓流ブームを巻き起こせるかどうかの保証はできませんが、多くの人が共感できる話なので、
このドラマは視聴者の皆さんと一緒に泣いて笑って感動することができる作品だと思います。
皆さんが十分共感できる内容なので、ブームまでは考えていませんが、
アジアの皆様に面白くご覧いただける作品であることは保証します。期待してください。
また、このドラマを通じて韓国の新たな美しさと、韓服の美しさをお見せれきればと考えています。
Q.イ・ヨンエさんに質問です。
今回演じられる"師任堂"という人物を分析しようと多くの努力をされたと思いますが、どのような努力をされましたか?
実在の人物に基づいていますが、ドラマの為に追加された内容もあるとは思います。
どのような内容が追加されたのか教えていただけますか?
<イ・ヨンエ>
これは非常に個人的な意見ですし、信じていただけるかわかりませんが、良いことがあるときは「良い気運を受けている」という印象を受けます。「チャングム」のときもそうでした。「師任堂~」でも、制作過程で偶然の一致がとても多く、良い気運が流れ行ってると言うか、出演する俳優としてそのような感じをたくさん受けました。
1つのエピソードがあります。結婚した女性なら皆そうだと思いますが、私も結婚してから妊娠する前に色んなお祈りをしていました。
その時、夫と烏竹軒(※1)に行き、そこにある大きな木に小銭を入れて「良い子を授かりますように」とお祈りをしました。
烏竹軒でもお祈りをして、坡州にある栗谷(※2)の墓、師任堂の墓にも行ってお祈りしました。
妊娠する前ですから、もちろん「師任堂~」への出演を決めるよりもずっと前です。
「師任堂~」をやる前のそのようなエピソードもあり、良い気運という名のパズルのピースが着々と埋まっていくような感じがしました。
そして先日、今度は夫と子供と一緒に烏竹軒に行き、以前小銭を入れお祈りした場所で「面白い作品になるように」とお祈りしてきました。
「師任堂~」はフィクションでもありノンフィクションでもあります。ソン・スンホンさんが演じるイ・ギョムとの切ない初恋は視聴者から大きな共感を得ることができると思いますし、私からはソン・スンホンさんが今回時代劇をしながら師任堂を超えるほど凄い演技で、この作品を機に第2のターニングポイントを迎えるのではと思っています。それは私だけではなく多くのスタッフの方々や監督の皆が思っていることです。とにかく良いオーラを受けていますので、是非期待してください。
※1)烏竹軒(オジュッコン):師任堂、息子の栗谷李珥の生家
※2)栗谷(=栗谷 李珥:ユルゴク イ・イ):師任堂の息子で、"東方の聖人"と称される朝鮮時代の儒学者。韓国5000ウォン紙幣の肖像画にもなっている。
Q.ソン・スンホンさんへの質問です。
イ・ギョムという人物は、踊りであれば踊り、詩であれば詩、音楽であれば音楽と多芸多才でまっすぐな性格の人物ですが、この人物を演じるうえで準備したことはありますか?
<ソン・スンホン>
イ・ギョムという人物は天才画家でありながら、踊り、詩、音楽などのすべてに置いて天才的な才能を持っている人で、
実際のソン・スンホンとはあまりにも異なる人物です。
そのため短い間でもそういった事の練習をするべきなのは勿論のことですが、だからといって天才的な才能まではこんな私がすぐ真似できることではありません。
でも、できるだけ現場で作品に登場する絵や筆字を担当してらっしゃる先生たちの表情と仕草を真似しようと努力しました。
Q日本ではドラマが放映された後に流行語が生まれる場合がしばしばありますが、師任堂で流行語になれそうなキーワードがあるでしょうか?
<イ・ヨンエ>
私たちの間では流行語を作っています。
監督が、面白く演出するために登場する人全員によく「綺麗だ」「綺麗だ」と言って、流行らせようとしています(笑)。
そんな見どころもあるかもしれませんね。興味深い質問ありがとうございます。
<ソン・スンホン>
全く考えた事もないので、「師任堂~」の撮影を終え放送されるまでに流行語を作れるように努力してみます(笑)。
後編に続きます!
後編は1月6日(金)アップ予定です、お楽しみに!