KNTVでの日本初放送に合わせて、毎週放送された2話分から気になるワードをピックアップ!
解説していきます。
【21話&22話】仁宗
ドラマでの正義感あふれる清廉潔白な世子はギョムを兄のように慕っています。
中宗はそんな世子に危機感を抱きます。
それは朝廷も同様でした。
この世子が後の仁宗です。
仁宗は1515年に中宗の長男として生まれますが、母の章敬王后尹氏はその後まもなく他界、仁宗は文定王后尹氏の手で育てられました。
1544年11月、仁宗は30歳で第12代王として即位します。ですが、その翌年の7月にはこの世を去ってしまいます。朝鮮王のなかでも、もっとも在位期間の短い王として知られています。
8歳で成均館に入るほど聡明だった上、疑うことを知らない純粋さを兼ね備えていた仁宗。だがそんな性格が災いを呼んでしまったのか、彼の死は育ての母として慕っていた文定王后のしわざだといわれています。
文定王后は自身が産んだ息子、慶源大君を王位に就けたいと願っていたといわれ、実際に仁宗の死後に即位しています。
それが後の第13代王 明宗です。この陰謀説は「オクニョ 運命の女」にも描かれています。
来週は4月18日(火)更新!
【23話&24話】のキーワードをご紹介します。
お楽しみに!
Text:青島昌子(ライター、韓国語翻訳家)
1990年代に韓国に留学。帰国後は翻訳、通訳として活動。韓流ブームとともに執筆活動に入る。翻訳書「スノーキャットのひとりあそび」(二見書房)共訳「韓国の歴史を知るための66章」(明石書店)「美男<イケメン>ですね フィルムブック」(キネマ旬報社)など。得意分野の本格時代劇を中心に、DVDオフィシャルライターとして「龍の涙」「ケベク」「チャン・オクチョン」「お願い、ママ」など、多数の作品に参加。
「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight