KNTVでの日本初放送に合わせて、毎週放送された2話分から気になるワードをピックアップ!
解説していきます。
【11話&12話】親切なクムジャさん
ナイトクラブの倉庫で修復作業を続けるジユンとヘジョン。
若者しか入店できないということで安心して作業を続ける二人ですが、なんとミン教授はクラブの黒服をサイムダン(5万ウォン札)2枚で買収!
ジユンのすぐそこまで迫ってきます!
この日、ナイトクラブは映画ナイトと称したコスプレイベントの日。
ミン教授はなんと映画『レオン』の扮装で、ご丁寧に植木鉢まで持ってきていました。
そこになんとか無事に作業を終えたジユンが、なんと水玉模様のワンピースと真っ赤なアイシャドウでフロアに降りてきます。
あの、映画『親切なクムジャさん』でイ・ヨンエが演じた主人公クムジャの扮装です。
『親切なクムジャさん』は2005年の作品。
パク・チャヌク監督の復讐三部作の最終章であり、イ・ヨンエが芸能活動を休止する直前の主演作です。
自分を裏切り、無実の罪を押し付けた男への壮絶な復讐を描いたこの作品、清純なイメージのイ・ヨンエが演じただけに、当時、観客に大きな衝撃を与えました。
イ・ヨンエはこの作品で、第38回シッチェス・カタロニア国際映画祭 最優秀女優賞を受賞。また、第26回青龍映画賞でも主演女優賞を受賞し、映画界でも国民的女優となりました。
ミン教授の前に、あえてクムジャさんの扮装で現れたジユン。
ミン教授への復讐を固く誓った姿、と見てもいいのではないでしょうか?
強がってはいますが、それを見たミン教授は内心穏やかではなかったかもしれません。
来週は3月14日(火)更新!
【13話&14話】のキーワードをご紹介します。
お楽しみに!
Text:青島昌子(ライター、韓国語翻訳家)
1990年代に韓国に留学。帰国後は翻訳、通訳として活動。韓流ブームとともに執筆活動に入る。翻訳書「スノーキャットのひとりあそび」(二見書房)共訳「韓国の歴史を知るための66章」(明石書店)「美男<イケメン>ですね フィルムブック」(キネマ旬報社)など。得意分野の本格時代劇を中心に、DVDオフィシャルライターとして「龍の涙」「ケベク」「チャン・オクチョン」「お願い、ママ」など、多数の作品に参加。
「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight
「親切なクムジャさん」
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販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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