「師任堂(サイムダン)、色の日記」といえば、主演のイ・ヨンエさん、ソン・スンホンさんの印象が強いですが、その他のキャストもかなりの実力派揃い!
このコラムでは、新星からベテランまで、「師任堂(サイムダン)、色の日記」に出演する俳優達を深堀していきます。
ソン・ミギョン|キム・ミギョン
物語の発端となる美術品「金剛山図」の真偽を巡り、陰で真相を探るソン・ギャラリー美術館のソン館長。
ソンジングループ会長夫人で、ジヨンの味方となるか敵となるか、その動きが気になる"要マーク人物"を演じているのは、名優中の名優、キム・ミギョンです。
一見、冷淡そうでありながら実は情のあるキャラクターを演じさせたら右に出る者はなく、母親だったり、上司だったり、臣下だったり、様々な立場から主人公を見守る役どころを多く演じてきました。
時代劇でいえば、「太王四神記」ではペ・ヨンジュン演じる主人公タムドクに協力する高麗随一の鍛冶職人パソンを、同じく時代劇「シンイ-信義-」ではイ・ミンホ演じる主人公チェ・ヨンの叔母で高麗宮廷の女官長を担い、凛とした"頼りがいある"忠臣役として印象を残しました。
また、「What's Up(ワッツ・アップ)」では主人公たちが通う芸術大学ミュージカル学科の学科長役でカリスマ性を放ったと思えば、「主君の太陽」ではソ・ジソブ演じるショッピングモール社長の叔母で年下の夫を尻に敷くクール&ドライな夫人に扮し、
「ヒーラー~最高の恋人~」ではチ・チャンウク演じる主人公の"陰のパートナー"役として天才ハッカーぶりを見せるなど、作品ジャンルの幅も広ければ、担う役どころも個性的で、作品ごとに素晴らしい演技で魅了してくれるベテラン女優です。
母親役としての活躍も見逃せません。古くは「19歳の純情」でヒロイン、グッカが嫁ぐはずだった家の母親役で、舅に振り回されストレスを溜め込む主婦を共感度たっぷりに演じていたり、近年では「相続者たち」でパク・シネ扮するヒロインの母親を演じ、聴覚障害を持ちながらも、強い意思とユーモアのセンスを持つキャラクターで感動を与えました。
また、「会いたい」ではパク・ユチョン演じる主人公と奇妙な友情で結ばれた警察署の掃除婦役である犯罪の鍵を握る人物に、「君の声が聞こえる」でも殺人犯ダルジュンの妻役でどんでん返しのキーパーソンになるなど、わずかな出演シーンながら重要パートを担うことも多い女優です。
そんなわけで、「師任堂~」でもストーリーのメインにはいなくとも、彼女が出てくる場面には何かしら物語を動かす鍵があるかも...?と、気にならざるを得ません!
「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight
「シンイ-信義-」©The Great Doctor LLC and Master Works Ltd. Licensed by TOUCHSKY Ltd.
「What's Up(ワッツ・アップ)」©ZEROPLUS
「ヒーラー~最高の恋人~」Licensed by KBS Media Ltd. ©2015 KBS. All rights reserved
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。