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アイラブ♥ソン・スンホン

韓ドラファンにお馴染みのエンタメライター&編集者の高橋尚子さんが贈る、『師任堂(サイムダン)、色の日記』放送前の復習コラム。

今回は、サイムダンと切ない愛を繰り広げる芸術家イ・ギョムを演じた、ソン・スンホンさんにフォーカスします。全3回にわたり、過去作をふりかえりながら彼のキャリアをふりかえります。

第1回:『秋の童話』そして『夏の香り』 (2017.1.11更新)
第2回:タフでセクシーな男       (2017.1.12更新)
第3回:意外な初挑戦          (2017.1.13更新)

第3回:意外な初挑戦

 "アジアの貴公子"として人気を集めていたソン・スンホンですが、本格ロマンチックコメディへの出演は、意外にも2011年の「マイ・プリンセス」が初になります。

「マイ・プリンセス」より

この作品でスンホンが演じたのは、名門財閥後継者で外交官のパク・ヘヨン。皇女教育プロジェクトでヒロインの教育係になるという役どころで、仕事は有能なのに好きな子には意地悪をするドSキャラです。

持って生まれた王子様ルックスに、ロマンチック・テイストをまとい、さらには軽快なコメディセンスも発揮。見事にハマったキャラクターで新たなファン層をつかんだスンホンは、ここから第2の演技人生を輝かせていきます。

「マイ・プリンセス」より


 その勢いに乗って挑んだのが、2012年の「Dr.JIN」です。
このドラマは、長いキャリアを誇るスンホンにとって意外にも初の時代劇であり、初の医師役となりました。


初の"ツンデレ御曹司"に挑んだ「マイ・プリンセス」に続き、"意外な初挑戦"になるわけです。


ここで彼が演じたのは、朝鮮王朝時代にタイムスリップした天才外科医ジン・ヒョク。
激動の時代に巻き込まれながら、医師としての使命、志を貫く姿は、「師任堂~」のイ・ギョムに重なる面もありそうです。 


 そうかと思えば、

2013年の「男が愛する時」では、年下のヒロインに翻弄される純情なヤクザ、ハン・テソンに扮し、"タフ"キャラが再びやってきます。が、かつて演じたタフキャラと異なり、30代半ばの男の哀愁、渋みに加え、いくつになっても男たちの中に残る"少年性"までを体現。

男くさいのに母性本能くすぐるような愛らしさを持つキャラクターを生みだし、俳優ソン・スンホンの底知れぬ魅力を全開させることになりました。


 また、2014年公開の映画『情愛中毒』では、エリート軍人、キム・ジンピョンに扮し、危険で破滅的な純愛"不倫の恋"を体当たりで演じることに。破格の濡れ場演技に挑んだのみならず、かつてないほど激しい愛の感情を生々しく表現している点でも注目です。

『情愛中毒』より

 そして、これらの軌跡の上に生み出されたのが、「師任堂~」のイ・ギョムになるわけです。

「師任堂(サイムダン)、色の日記」イ・ギョム

設定は時代劇でも役どころは現代の人間だった「Dr.JIN」と異なり、今回は本当の意味で朝鮮王朝期のキャラクター。時代劇特有の"足かせ"、それゆえの"胸に秘める想い"を、どういった表情で魅せていくのか。


彼の俳優としての集大成をお楽しみに!



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(C) 2014 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & IRON PACKAGE. All Rights Reserved.


「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight


Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。

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