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BSフジにて放送がスタートした「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。
※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。
第9話<BSフジ放送版>
ダメ亭主のせいで、オンボロの家に住まざるを得なくなったサイムダン一家ですが、この状況に不満を訴える子供たちに、力を合わせて自分たちで住み心地の良い家にしてみようと話し、実践する母サイムダンの子育てが素敵です。
実際、行動心理学的にも、ただ与えられたものより、出来は微妙でも自分の力で作り上げたものの方が、愛情がわくらしく、「ボロ屋改造」により、子供たちが我が家を好きになるように導くやり方は理にかなっています。
現代のジユンも同じく狭い部屋にしばらく住むことになりますが、「どうせ生きるなら楽しく生きる方がいい」と、部屋を明るく心地よい空間にすべく、息子と一緒にあれこれと部屋の改造していくのです。
こういった朝鮮時代とのリンクが細部に散らばめられており、現代にも通じるエピソードに「なるほど~」と思わされます。
そして、我らがギョムです。
前回、サイムダンに
「20年前の才気あふれた青年の姿はどこに?」と、案に尻を叩かれた(笑)ギョムは、
以来、6日も部屋に引きこもり、取り憑かれたように絵を描きまくっておりました。
結局、忘れてしまった彼の絵心を取り戻したのは、母親となり子供たちに囲まれ、笑顔を見せるサイムダンの姿。
母子の姿に心動かされたギョムが描いたのが、第1話でジユンが解説していた「母犬図」です。
その絵を贈られたサイムダンが、「生き返ったのですね、才能は生きていた...」と、安堵する姿も印象的でした。
で!
この絵を見たサイムダンから詩を贈られたギョムが、甥のイ・フに、
「知り合いが女に絵を贈ったら、詩が返ってきた。どんな気持ちでおくってきたのだろうか」
と、問うわけですよ!
自分のことではなく、
あくまでも「知り合い」の話として!」
もうサイムダンの本心が気になって仕方ないわけ。
そんなギョムの言動に、少年時代の彼の姿が思い出され、ほくそ笑んでしまった回でした。
さぁ、ギョムの本領発揮はこれからですよ!
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<放送情報>
●BSフジ 放送中!
毎週(月)~(金) 14:59~16:00
【公式サイト】
●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】
<DVD情報>
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