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BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。
※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。
第8話<BSフジ放送版>
前回、結婚式を途中放棄するという極めて放胆な行動に出たギョム。
そんな彼が向かった先は王宮でした。
というわけで、今回の見どころは20年ぶりに王宮の中宗のもとを訪ねる場面です。
サイムダンと引き裂かれて以降、王がどんなに呼んでも決して王宮に寄り付かなかったギョムが、やってきた理由は、
婚姻取り下げ願い!
「見知らぬ女と生涯を共にする自信がない。なにより、1人の女の人生を踏みにじりたくない」
と王に訴えるギョムですが、出世願いでもなく、お金をせがむでもなく、結婚したくないという懇願がなんとも彼らしく、思わずニヤリ。
婚姻を取り消すかわりに、王のそばで仕えることを受け入れるギョムですが、
これはもう生涯独身を誓ったも同然
(どこまで一途なのか)。
ちなみに、王に会って開口一番に言ったのが、「お年をとりましたね」。
なんという正直者(笑)。
そんなギョムだからこそ、王も愛してやまないのです。
そして、ここでのミン・チヒョンとのやり取りが非常に痛快です。
ギョムを警戒し、腹の底を探ろうとするミン・チヒョンに対し、「人の心を読むのも利用するのも上手ですね」と、しれっと嫌味を言ったりなんかして。
いやぁカッコイイ。
この王宮でのギョムの振るまい、言動すべてが、型破りだけれどスマートで、短いシーンであるにもかかわらず、ぐっと心掴まれます。これは、異端児として王宮に風を吹き込みそうだぞ、と。
そして、フィウムダンもといソクスンです。
ギョムへの恋に敗れて20年。
すっかり良いところの奥様となったフィウムダンがあのソクスンとは気づかぬギョムは(そもそもソクスンという少女を覚えているかも怪しいですが)、「はじめまして」と挨拶するわけですが、この言葉に胸がチクリと傷つくフィウムダンが印象的です。
さらに、漢陽に上京したサイムダンが貧しい暮らしをしているのを知ったギョムの怒りが爆発。
「20年忘れられなかった」
と、苦しい胸の思いを絞るように訴えるギョムに、サイムダンが返す言葉が、
「私にとってつらいのは、20年前に私が深く愛した才気あふれる青年が消えてしまったことです」
......さぁ、この言葉がギョムをどう変えるか、今後のギョムの変化に注目です。
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<放送情報>
●BSフジ 放送中!
毎週(月)~(金) 14:59~16:00
【公式サイト】
●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】
<DVD情報>
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